東北の風土や生活の中から生まれた伝統芸能を紹介するシリーズ。放送番組センター協賛番組。（１９７０年７月～９月放送）◆山形県新庄市仁田山に伝わる獅子踊り。勇壮で荒々しい獅子踊りとして知られている。獅子踊りの発祥、その地である小倉山、新庄まつりでの舞を紹介する。

中部地区民放五局の共同制作で、中部地方で働く青年らが健康で明るく仕事に打ち込む姿を映すドキュメンタリー。放送番組センター協賛番組。◆海洋資源の開発、世界的視野に立つ有望な人材の育成など大きな使命をもって誕生した海洋調査実習船・東海大学丸二世。この東海大学丸二世に、意気に燃える東海大学海洋学部の３年生６５人を乗せ、伊豆七島、八丈島、青ヶ島など４日間の観測研修に出かけた。学生たちの海洋実習の姿を描く。

天然の木目の美しさを生かし、味わい深い洗練された美を特色とする春慶塗を保持伝承する飛騨の工人たちの技をとらえる。１５８５年金森長近が豊臣秀吉の命をうけ飛騨を平定し、城下町を築き、各地から御用町人や工人を呼び集め、高山の発展の基礎を作った。これら優れた工人たちを飛騨の匠といい、日本のさまざまな木造文化とその芸術は彼らに発し今日に伝承されている。この飛騨の匠の伝統を受け継いだ大工の素地づくりの技術と、その素地を漆で塗り上げる塗り師の技術とが一つとなり、飛騨春慶の美が生まれる。

東京の下町にある和菓子屋を舞台に、人間模様を明るく描くホームドラマ。（１９７０年４月２１日～１１月２４日放送、全３２回）◆和菓子屋「菊久月」では、父・谷口福松（進藤英太郎）が手作りした菓子を娘の和枝（尾崎奈々）らが売っている。ある日、野口直也（大出俊）が友人のことで話があると和枝を訪ねて来た。和枝が断った縁談を考え直してほしいというのだが、和枝は言いたい放題まくし立てて追い返してしまう。

中部地区民放五局の共同制作で、中部地方で働く青年らが健康で明るく仕事に打ち込む姿を映すドキュメンタリー。放送番組センター協賛番組。◆岐阜県多治見市市之倉では、市之倉青年学級窯業部の青年たちが、昼間は陶器工場で働き、夜は青年学級の陶房に集まって陶芸家を目指している。昨年日展の入選者となった加藤裕英さんを中心に、青年部の活動を追う。

インドから西域を経て、シルクロードの東の涯に渡米した仏教の道すじを、海外取材の資料フィルムによって描く。また、壮大な仏教寺院・東大寺大仏建立にかけた当時の為政者たちの意図や民衆の貧しさ、苦しさを、伽藍や住居の模型、万葉集などによって描き、日本が統一国家として歩きはじめた時代の姿を伝えた。

東京葛飾の下町で江戸小紋の伝統技術を受け継いでいる小宮康孝さんを紹介する。小宮さんの父・康助氏は化学染料による江戸小紋を研究開発し、小紋染の近代化に尽くした人間国宝。その遺志を継ぐ康孝さんは、粋な江戸の気品と風格ある小紋を、新しい時代感覚の着物に育てあげようと精進をつづける。また先人の遺した貴重な小紋型をすぐれた技術によって再現し、現代の染織工芸界に大きく寄与している。

八丈島特産の黄八丈の伝統を守りつづけ、６０年間染め一筋に歩んできた山下め由さんを紹介する。独特の趣と光沢をもつ地合、渋い中に気品があり粋な黄八丈は、ことごとく自然を利用し自然の力を生かす中から生まれる。かたくななまでにその伝統を守りつつ、今日的な色や柄を創作するめ由さんの技術と根性は、娘そして孫娘へと確実に受け継がれている。伝統織物の生命がここには生き続けている。