長野県で長年小学校教諭を務めた清水利雄氏の日記をもとに、終戦直後の農地改革から現在の減反政策（１９７１年本格導入）に至る戦後３０年間の農業政策の変遷をたどる。◆清水氏の日記には終戦直後からの農業と社会の動きが克明に記録されている。農地改革によって小作人が土地を得て自作農が増えた時代の農民のエネルギーは物凄いものがあったと高く評価されている一方、零細農家を多数生んだだけとの見方もある。米はたくさん収穫されるようになったが自給率は下がる現象が起こったなど、日記に記された事がらを追いながら長野県を中心とした農家の歴史と現状をレポートし、長期的視点が欠けていたと言われる戦後日本の農業政策を振り返る。

１９７２年の国交断絶後、日本での台湾の姿を伝える情報は極端に減少した反面、中国経由で台湾を訪れる日本人観光客は年間５０万人に上るほど台湾人気は高い。（１９７７年当時）しかし、今の台湾の真の姿を知っている人は果たして何人いるだろうか。千葉テレビは１９７６年から２年間にわたって台湾を取材してきた。その集大成として、政治、経済、文化などさまざまな角度から、台湾に住む人々の心を探り、「近くて、遠い国」となってしまった日本と台湾のつながりを描く。◆放送番組センター協賛番組

アフリカゾウの生息数が牙めあての密猟のために激減している。アフリカ・ツアボ国立公園での密猟の実態を探り、アフリカゾウやサイを絶滅から救うため日夜努力を続けている動物保護官の姿を追う。（１９７８年１月５日開始、全２回）◆国立公園のレインジャーたちは、後足に怪我をしたゾウを見つけ、手術を行った。密猟者の行動パターンを読んで作戦を練り、ついに捕らえる。そして５日前に毒矢を撃ち込まれたゾウのことを聞き出して捜索するが、見つけたときにはすでに手遅れになっていた。

世界中の人々の暮らしぶりや自然を紹介する、海外取材ドキュメンタリーシリーズ。全米写真家協会プロフェッショナル最高賞を受賞し、国際的にも評価された。（１９６６年１０月９日～１９９０年９月１６日、全１０００回）◆メキシコ・ウイチョール族のペヨーテ大巡礼を追い、クライマックスのペヨーテ祭りを紹介する。目的地のレアル・カトルセに到着した一行は、豊かなペヨーテの群落を発見し狂喜する。郷土セリートスに帰った夜、ペヨーテ祭りが始まった。男も女もペヨーテを食べ幻覚を楽しみながら歌い踊り、トウモロコシの豊作を祈って牛一頭がいけにえに供えられた。

１９７８年（昭和５３）５月４日、大阪府藤井寺市の古市古墳群で発見された古代の運搬具と考えられる“修羅”は、古代学者ばかりでなく一般の人々にも大きな話題を呼んだ。この修羅復元実験計画の全過程を克明に記録するとともに、大和川河川敷において４００人の人力による、古代そのままの修羅を使用した巨石運搬を再現する。

テレビ誕生２５年の歩みをつづる特別番組。バラエティーショー、刑事ものドラマ、そして朝のテレビ小説、大河ドラマのコーナー４部構成で、かつての名場面を再現したセットが舞台の上にくり広げられる。それぞれの時代にエポックを作った歌謡曲の数々や、皇太子ご結婚、東京オリンピック、衛星中継などの場面も随所に挿入。最後は森繁久弥がテレビに向かって詩を朗読する。司会は黒柳徹子。◆「若い季節」「バス通り裏」「お笑い三人組」「事件記者」「夢であいましょう」「歌のグランドショー」「ブー・フー・ウー」「みんなのうた・山口さんちのツトム君」「赤穂浪士」などがステージに甦る。

山下家の五つ子の１歳から２歳までの一年間の成長記録。◆超未熟児として生まれた五つ子は、満２歳の誕生日を迎える。幸い異常がなく、その成長過程は超未熟児成長の貴重な記録である。さらに、２歳を迎えて自我の芽生えも見られるようになり、同一環境で育つ五つ子たちの相似性、適応行動が注目される。日常の様子や５人の個性、名付け親である清水寺の大西良慶管主との対面などを紹介し、彼らの成長ぶりと、その医学的意味を追う。

八代将軍・徳川吉宗の時代、町奉行として裁断公正、名判官と称せられた大岡越前守忠相（加藤剛）の活躍を描く人気時代劇シリーズ。１９７０年から１９９９年に、第１部から第１５部が制作された。（第５部は１９７８年２月６日〜１９７８年７月３１日放送）◆第５部・第２６話「目黒に消えた公方様」。将軍・吉宗がおしのびの遠乗りで落馬し、目黒村の名主の娘に助けられた。吉宗はそこで食べた秋刀魚の味が忘れられない。しかしその後ほどなくして事件が起こる。年貢を収める途中に名主が殺され、土地の旗本用人と御用聞きが描いた犯人の人相書は、何と吉宗だったのだ。