四国の風土と文化に根ざした各県の民謡を採集し、四国に残る生活の唄を現代人との関わりの中でとらえなおすシリーズ。四国各県の放送局の共同制作（全１３回）◆徳島県祖谷地方の厳しい自然と労働の中で生まれた「祖谷の仕事唄」の数々を、山深い風景と人々の生活とともに紹介する。曲目と唄は、「祖谷甚句」吉岡和幸さん、「草刈り唄」豊永かずえさん、「木挽唄」井上文明さん、「木負節（きおいぶし）」豊永かずえさん、「粉挽節」豊永かずえさん。

神戸市のある小学校は、狭い地域に小さな町工場や下請け企業が密集する典型的な下町の小学校である。そんなごく普通の１年生の教室でどんな事が起こっているのか。１年１組にカメラを持ち込んで、６月中旬から９月末まで取材。ごく普通の教室と思っていたスタッフの前に、各家庭の大人たちの事情が子供たちの上に大きな影を落としている姿が浮び上がってくる。

鬼のいぬ間に…と、近所の亭主だけ寄り合っての新年会。ほどよくアルコールが廻ったところでやはり出たのは、「雨夜の…」ならぬ「カアチャンの品定め」。今日ばかりは怖いものなしと意気軒昂、いいたい放題のメッタ斬り。ところが…、壁に耳あり障子に目あり。その場の様子をＶＴＲでみせられた当のカアチャンたちが猛反撃。

「影武者」の製作に、９年ぶりにメガホンをとる黒澤監督。製作のすべてを取材し、彼の映画づくりの情熱と人柄を描く。

勉強はからっきしだがケンカとイタズラは天才的な小学５年生、桜間長太郎。あだ名はあばれはっちゃく（方言で「手におえない暴れん坊」の意）。型破りな発想と抜群の行動力で巻き起こす事件の数々を描きつつ、子どもと家庭、教育、友情、愛などを考えていくドラマ。（１９８０年３月８日終了）◆ガールフレンドの大事なボールを学校の隣の庭に落とした長太郎は、ボールを返してくれなければ絶交するといわれ大弱り。その家には猛犬がいて誰も入れないのだ。一計を案じた長太郎は夕食のおかずのステーキ肉を持ち出して、まんまとボールを取り返す。

語り手自らが名作文学ゆかりの地を訪ね、風景やそこに暮らす人々に直接ふれることで、その作品世界を再認識してもらおうという文学紀行番組。第１集～４集まで制作・放送された。（第４集／１９７９年１０月６日～１９８０年３月２９日放送、全２６回）◆この回は、与謝野晶子の「みだれ髪」（１９０１年）を取り上げる。女優の藤田弓子が与謝野晶子の縁の地である堺、京都で晶子をよく知る人物などを訪問しながら、「みだれ髪」が生まれた背景、後世に与えた影響を、晶子が詠んだ歌を交えながら紹介していく。また、激動の時代に生き、愛を信じた与謝野晶子が、家庭においてはどのようであったのか、なぜ彼女は「みだれ髪」を詠むに至ったのかを、当時の状況に触れながら明らかにしていく。

世界中の人々の暮らしぶりや自然を紹介する、海外取材ドキュメンタリーシリーズ。全米写真家協会プロフェッショナル最高賞を受賞し、国際的にも評価された。（１９６６年１０月９日～１９９０年９月１６日放送、全１０００回）◆１００メートルを超える素潜り記録を持つジャック・マイヨール氏が、アンデスの高山で訓練して更なる長時間の潜水に挑戦する。

明治２３年の横須賀。小役人・西村松兵衛（緒形拳）は１０年も共に暮らしてきた妻の鶴（岸恵子）が、実は坂本竜馬の妻おりょうだと偶然に知った。平凡に送ってきた２人の生活が音をたてて崩れる。妻の昔話に登場する維新の英傑たちに圧倒された西村は、鶴をなじり自暴自棄となる。原作：船山馨。