戦国期から徳川時代初期までを生き抜いた、豊臣秀吉の正妻ねねの波乱に満ちた生涯を自由に創作。中世から近世へ変革する時代を女性の視点から描く。常に女性の立場、庶民の立場から時代の行く末を冷静に見通したねねの生活を中心に、さまざまな女性像にスポットをあてる。ＮＨＫ大河ドラマ第１９作。作：橋田壽賀子。（１９８１年１月１１日〜１２月２０日放送、全５０回）◆第１回「出会い」。ねね（佐久間良子）と藤吉郎（西田敏行）の出会いから祝言までを描く。

国際的なクジラ問題を理解する手がかりをさぐる、科学ドキュメント。１９８０年１２月から翌年の２月にかけて南極海で行われた、国際捕鯨委員会のキャッチャーボートによるクジラの科学調査の様子を中心に、捕鯨の歴史、反捕鯨運動、学者の保護活動、さらに、珍しいクジラの水中撮影、愛情豊かな母子の生態などを紹介する。

中村主水ら仕事人が、金で殺しを請け負う時代劇「必殺仕事人」の特別編・長時間スペシャル。◆中村主水（藤田まこと）は、元旦ぐらいはうるさい嫁姑から逃れてのんびりしようと奉行所の留守居役を買って出たが、何者かに誘拐されてしまう。主水が目を覚ますと、市三（中条きよし）という男がいて、「徳川御三家の家老と、彼らと結託している大坂の米問屋・室田屋を殺して欲しい。断れば、主水らをお上に訴える」と脅す。主水と左門（伊吹吾郎）は必死の覚悟で仕事に向かう。

“ポプコン”こと、ポピュラーソングコンテスト本選会に３度目の挑戦で出場を果たした国鉄富山車掌区の伊藤敏博さんは、自作自演の「サヨナラ模様」でみごと日本一のグランプリを獲得した。番組では、国鉄の車掌をつとめながら音楽に青春を賭ける伊藤君の生活ぶりをつぶさに取材し、彼が生まれ育った親不知の風土や家族、音楽仲間とのかかわりあいの中から、彼の音楽的感性がどのように培われたかを描く。

　世界中の人々の暮らしぶりや自然を紹介する、海外取材ドキュメンタリーシリーズ。全米写真家協会プロフェッショナル最高賞を受賞し、国際的にも評価された。（１９６６年１０月９日～１９９０年９月１６日、全１０００回）◆秋から冬にかけての珍しいヘビの生態を追った記録である。秋になるとヘビは、急激に食欲が増進し、盛んに獲物を襲うようになる。冬の間、２～３ヶ月続く冬眠にそなえるためである。エッグイーターはハタオリドリの卵をねらい、パファダーは野ネズミを襲う。やがて気温が２０度を越えない日が続くとヘビは冬眠に入る。取材班は、ヘビが集団冬眠する不思議な岩山を発見、百匹以上の毒ヘビが集団冬眠している姿を目撃した。

巌流島の決闘から３年、さらに修業を積んだ剣豪・宮本武蔵が新たなる強敵に挑む姿を描く、１２時間の長編時代劇。◆武蔵は飛騨の山中で出会った伊織を京へ連れ帰り、養子にする。やがて５０歳になった武蔵は士官をすすめられるが、たまたまお家騒動に巻きこまれることになる。この争いに利用されていた姫君をさとして争いを収め、姫は九州へ旅立つ。

南洋の無人島に漂着したロビンソン一家の１年間の冒険を、少女フローネの目を通して描くアニメ。家族一人ひとりの心の動きや、自然と人間とのかかわり方などをおりまぜて展開していく。原作：ヨハン・ダビット・ウィース「スイスのロビンソン」。世界名作劇場。（１９８１年１月４日～１２月２７日放送、全５０回）◆第１話「一通の手紙」。スイス・ベルンの街で医師をしているフローネのお父さんのもとに、友人のエリオットからから手紙が届いた。エリオットのいるオーストラリアでは、医者が足りなくて困っているというのだ。その夜、お父さんは家族を集めて相談する。

韓国・ソウルの国立中央博物館に所蔵されている高麗青磁の品々を見ながら、その歴史に触れる。◆高麗青磁は中国の青磁の影響を受け、１０世紀後半に出現している。が、青磁とは名ばかりの、黄色味を多く含んだ不完全なものだった。１２世紀初め、唐の使節団によって中国の技法が伝わる。以後、高麗人の手によってさらに高められ、新しい技法も生まれた。１３世紀になると、青磁本来の色から遠ざかっていく。