「風が無ければ人間はおろか、動物や植物のすべてが存在できない」と語るライアル・ワトソン氏。風と生命体との関係を検証し、氏の言葉を証明していく。４日連続の日豪国際共同制作ドキュメンタリー。◆第１回は風が発生するメカニズムをＣＧで説明し、風が作る気候帯が地球や生物にどのような影響を与えるかを考える。

日本最高のサクセスストーリーを生きた男、豊臣秀吉の生涯を明るくエネルギッシュに描く。ＮＨＫ大河ドラマ第３５作の総集編。原作：堺屋太一。（全４回）◆第２回「天下布武」。武力によって混乱する世の中を統一しようとする信長（渡哲也）の大望のもと、秀吉（竹中直人）や光秀（村上弘明）は戦いに明け暮れる。だがその一方で、急進的な信長の政策に家臣たちとの確執が深まる。秀吉は心を痛めるが、そんななか、光秀の母・美が殺される。

長崎県対馬の最南端の集落、豆酘には古代に渡って来た稲の原種といわれる赤米の田圃がある。これを神田（神の田圃）と呼び、収穫した米は神事だけに使われる。赤米の栽培、管理は９軒の「頭仲間」が一年交代で受け持つ。その当番が（頭の家）で、その戸主が頭主であるが、最近では辞退する家も出ている。赤米栽培にまつわるさまざまな神事、農耕儀礼の記録である。◆赤米の栽培、管理〔長崎県〕

二人の旅人が平成の眼であらためて古寺を巡礼するシリーズ。◆京都府南山城、木津川の辺にたたずむ蟹満寺。この小さな寺院に、奈良時代前期作の高さが２メートルを越える釈迦如来坐像が残されている。奈良の薬師寺本尊と並ぶ日本古代彫刻の名作である。歴史に名を止めない蟹満寺になぜこれほどの仏像が伝わったのか。また、そもそも蟹満寺とは…。語り部・川島昭恵と作家・黒岩重吾が南山城を訪れ、蟹満寺の謎も追いつつ、古の人々の生き方と古代史のロマンを語る。

この作品も最初は人形浄瑠璃のために書き下ろされた。浄瑠璃の語りが大変効果的に入り情緒を盛り上げている。◆江戸時代の大名家のお家騒動を奥向きの女性たちの動きに焦点を合わせて作られた。多賀家のお家乗っ取りをたくらむ局の岩藤が、忠義者の中老・尾上を陥れ満座の中で辱める。女形の芸の見せ所が多い。殊に草履打ちの場は「忠臣蔵」の「松の廊下」に似ているところから「女忠臣蔵」ともいわれる。◆「加賀美山旧錦絵」中村芝雀、四世中村雀右衛門（重要無形文化財保持者）、中村吉右衛門、中村芝翫（重要無形文化財保持者）、坂東彦三郎。◆副音声は英語

１９８７年６月１日の放送開始以来、６０００回を超えて続く長寿ミニ番組。列車での旅を通して、美しい風景とそこに住む人々の生活を描く。◆今回は「三日目の朝」と題して、オーストラリア・大陸横断鉄道（シドニー・アデレード・ナラボー平原）を紹介する。

石川県からアマゾンへ移住した一人の男性の手記を手がかりに、母国での話とは正反対の不毛の土地で、苦難を乗り越えてきた家族たちの姿を描く。◆戦前、日本が国策として行った満州（現在の中国東北部）への移民は悲劇の結末をむかえた。しかし戦後もまた、移民政策の悲劇は繰り返された。関係者への取材から「人口を減らすこと」が目的であったとも見える移民政策の本質を検証していく。

激動の世紀を生き、平成９年３月２日で１００歳を迎える加藤シヅエ。戦後初の総選挙に初当選。初の女性代議士として戦後政治史に大きな足跡を残した彼女が３日連続で１００歳を前に思いのたけを語る。ＢＳスペシャル。◆第１回は「１００年のアルバム」。女性解放運動への決意やニューヨーク留学について語る。