「ふるさと紀行」は放送３５周年を迎えた。このシリーズは懐かしい唱歌、童謡など心に残る歌のふるさとを訪ねて日本列島を縦断する。◆鳥取県八頭郡用瀬町では旧暦三月三日が近づくと、旧家では代々家に伝わるひな人形が飾られる。三月三日には、紙で作ったひな人形を桟俵に乗せ千代川に流す「流しびな」の風習が今も伝わる。

山の自然の中には人知を超えた出来事が沢山あった。集落を離れて山の中に入ればそこは異境、山の神が支配する世界である。山の恵みをうけ、山の自然と共に生きる山村では、今も各地で山の神への信仰が根深く息づき、祭り神事が伝承されている。◆山の神々と新年を迎える歳神棚（天龍村）、今も生きる夕陽信仰（栗山村）、雪の中の十二講（二十村郷）、山犬除けの十二さま（六合村）、山仕事と山の信仰（椎葉村）、子供たちの天狗小屋（荒川村）、狩猟解禁とスワの祓い（椎葉村）など。◆取材地は長野県天龍村、栃木県栗山村、新潟県二十村郷、宮崎県椎葉村、熊本県球磨郡、埼玉県荒川村。

１９８７年６月１日の放送開始以来、６０００回を超えて続く長寿ミニ番組。列車での旅を通して、美しい風景とそこに住む人々の生活を描く。◆今回は「ヴィクトリア・フォールズ出発」と題して、ビクトリアフォールズを起点としたジンバブエ・ブルートレインを紹介する。

１６個の湖が数珠つながり、それらを結んで滝が９０もある。クロアチアの北部、アドリア海にそそぐコナラ川の上流は、不思議で美しい場所だ。水の含む石灰分が沈殿し、コケや流木が重なって、次々と天然ダムができたからである。そのためプリトヴィチェは、早くから世界遺産になった。◆ところが、セルビア人との民族紛争で人々はこの地を追われ、家は焼かれた。悪夢の４年が過ぎ、人々はまたこの地で働きつつある。笑顔の戻るのが一番、と管理事務所のビオンダさんは言う。◆プリトヴィチェ湖群国立公園

村の高校が初めて甲子園に出場し、住民のほとんどが応援に出かけてしまった朝。出発に遅刻した少女は、幼なじみで片思いの相手とがらんとした村に取り残されることになる。少女のひと夏の思いを描く。◆ひなたは長野の山間の村の女子高生。村の高校の野球部が甲子園初出場を決め、村を挙げて応援に行くことになった。しかしひなたは寝坊してしまい、４歳年上の幼なじみ・哲男と取り残される。哲男にひそかな思いを寄せるひなたは二人きりの時間にときめくが、告白できずにいる。そんな時、哲男のかつての恋人・あゆみが帰郷した。

パリの南方、ロワール地方には、数百もの城があるが、１６世紀のフランスの王、フランソワ１世が建てた、アンボワーズ城とシャンボール城を主として見ていく。◆アンボワーズの町には、レオナルド・ダ・ビンチが晩年を過ごしたクロ・リュセの館があり、王や城とかかわるエピソードが描かれる。◆城は他にも紹介されているが、なんといっても、フランソワ１世の夢の具現化というふたつの城が、城砦という概念を超え、贅沢きわまりない芸術作品として堪能できる。

地域に根づいた地道な捜査で事件を解決していく大阪の刑事たちを描く。１９５８年に「部長刑事」のタイトルで開始され、以来４０年続いた長寿ドラマ。（１９５８年９月６日〜２００２年３月３０日放送）◆竹田部長刑事（小野寺昭）と戸上班長（原哲男）の行きつけの串カツ屋に、誘拐した娘の身代金を要求する電話がかかってきた。しかしその裏には入り組んだ人間模様があった。２０００回記念シリーズ・家族の愛の物語（「新・部長刑事　アーバンポリス２４」としては第４０１回）。

関西地方の特色ある建物の外観と室内を紹介する。◆大阪市中央公会堂（大阪市北区中之島）を取り上げる。