戦後５０年を過ぎた今も、外地に留まっていた人の帰国が相次いでいる。家族に会いたいという望郷の念からの一時帰国がほとんどだが、その中に４０年近く連れ添った現地の妻と別れ、日本に永住帰国した人がいる。終戦から半世紀を過ぎての別離と再会。日本とロシアで生きる３人の姿を通じて、戦争が個人に与えた不条理と人間の愛情の深さを描く。◆ロシア・アムール州に住むクラウディア・レオニードさんは１９９７年、３７年間一緒に暮らしてきた日本人の夫・蜂谷弥三郎さんを日本に帰国させた。クラウディアさんは、旧ソ連にスパイ容疑連行拘留された蜂谷さんと１９６２年に結婚、当局の監視が厳しく日本との連絡がとれない状況の中で２人の生活は続いていた。しかしロシア体制の変化を機に蜂谷さんの日本の家族と連絡がとれ、蜂谷さんは生存を信じて待っていた妻・久子さんと５１年ぶりに再会する。蜂谷さんの気持ちを知るクラウディアさんが日本への永住帰国を強く勧めたのだ。蜂谷さんのもとへはロシアで暮らすクラウディアさんから近況を綴った手紙が毎週届く。

毎回ひとつの街を選んで徹底取材。ドラマチックかつロマンチックにアドバタイズ＝宣伝するＣＭを作り、その街の魅力を広告しようという“地域密着系都市型エンタテインメント”。司会は愛川欽也と八塩圭子。（１９９５年４月１５日放送開始）◆この回のテーマは神奈川県「逗子」。三浦半島の付け根に位置し、日本のカリフォルニアともいわれる逗子を象徴するスポット、人、物などを紹介する。船舶ライセンスの講習が受けられるボート専用会員制マリーナ、ヨットハーバーのあるリゾート施設、地元であがったばかりの海の幸を楽しめる老舗の寿司屋など。

スイス東部、アルプス山脈の麓に、ミュスタイアという谷あいの村がある。８世紀から９世紀に建てられた聖ヨハネ修道院には、かつては修道僧が住んだが、今は１２人の修道女が、労働と祈りの日々を送っている。◆ここで、漆喰の壁と天井の表皮の下から、びっしりと描かれた９世紀のフレスコ画が出てきた。旧約聖書とキリストの生涯の物語が、８２場面のパノラマに描かれている。それらの画と、修道女たちの毎日、村人と修道院との信仰のつながりを見る。

ネット上のねじれに作られた邪電王国ネジレジアの悪人たちに、５人の高校生「メガレンジャー」が立ち向かう。メガレンジャーはそれぞれに、情報収集と作戦伝達にすぐれた「デジタル衛星」、仮想世界を作って敵を混乱させる「デジタルテレビ」などのデジタルパワーを持つ。スーパー戦隊シリーズ第２１作。（１９９７年２月１４日～１９９８年２月１５日放送、全５１回）◆最終回。ユガンデとシボレナを倒し、ネジレジアは残すところＤｒ．ヒネラーだけとなっていた。一方、ユガンデとの闘いにより倒れてしまったギャラクシーメガ。修理をしているとそこに怪人が現れる。変身し、戦うメガレンジャーだが、必殺技が尽く跳ね返されてしまう。ところが突然怪人が苦しみだし、姿を変えるとＤｒ．ヒネラーが現れた。自らの体を犠牲にしたＤｒ．ヒネラーとの最終決戦が始まる。

小学生を対象に、熊本県内各地域に伝わる民話を紹介する。◆この回は「木山のえんまさん」「俵山のむかで退治」。

かつて製鉄が盛んだった島根県横田町。製鉄の火は１００年前に消えたが、今も鉄の神様・金屋子さんを信仰する暮らしが続いている。森林地主の絲原家は昔、ここで製鉄をとりしきった旧家である。３８０年続く絲原家では金屋子さんが邸内に奉られ、年迎えは金屋子さんを中心に地域の人々と共同で行われる。日常的に家族同様の関係を結び、絲原家の手助けをする人々の意識は、金屋子さんの信仰から生まれる。◆金屋子神の行事

「ふるさと紀行」は放送３５周年を迎えた。このシリーズは懐かしい唱歌、童謡など心に残る歌のふるさとを訪ねて日本列島を縦断する。◆樹齢１５００余年、これまで幾多の枯死の危機を乗り越え、生き続けてきた桜がある。国の天然記念物に指定されている、淡墨桜。幹周り９．２メートル、高さ１７．２メートル。淡墨桜のある岐阜県本巣郡根尾村は、能郷・白山の麓、根尾川の谷沿いの小さな山村。美しい淡墨桜の姿と、そこに集う村人の表情をスケッチすると共に日本古謡の代表曲「さくらさくら」にのせて、桜一色に染まった山里の春を描く。

一般市民で組織する「津軽弁の日やるべし会」が消えつつある方言、津軽弁を自分たちの言葉として楽しもうと毎年開いている公開イベントを収録した番組。「津軽弁の日」は、この回で第１１回目。全国から寄せられた、津軽弁を使った体験記、俳句、川柳、短歌、詩の部の入選作を、津軽弁を使う地元タレントが読み上げて発表していく。