トルコの中央北部に、水と緑に溢れたサフランボルがある。◆シルクロードの終点近く、商人や旅人の便宜のためにつくられた街で、１７世紀、オスマン帝国のとき、繁栄の頂点を迎えた。中央には骨を休める宿、キャラバンサライや、トルコ式浴場があり、職人街には靴職人、鞍職人、鍛冶職人と、旅のためのものが揃う。だが、生活様式の近代化で、職人町でも息子が家業を継がず、この仕事も自分が最後、と嘆く人もいる。◆伝統的な民家が残るが、家の中に噴水があるのは珍しい。◆サフランボル市街

インターネットの世界で繰り広げられる顔の見えない会話。赤裸々な本音とむき出しの悪意。自らもそれに傷ついたことのある脚本家・野沢尚が、ネット社会の裏側を舞台に、現代社会の人間達の深層心理を描く。◆夫と離婚し、仕事と子育てに追われる阿南亮子（夏川結衣）。日常の緊張から開放されるのは、深夜インターネットの仮想空間で似たような境遇の仲間とバーチャルな会話を楽しむときだけだった。しかしふとしたことで本名で投稿したことから、ネット空間で標的にされてしまい、見も知らぬ人たちの口汚い罵りを連日浴びせられることになってしまう。

中国放送が保有する開局以来の貴重なライブラリー資料と、視聴者の手元に眠る映像から、２０世紀の広島県を振り返って、さまざまな顔やイメージからとらえた広島を２１世紀に伝える。◆この回は「カープ初優勝」。

２０００年に福島県いわき市にオープンした、福島県初の本格的海洋水族館「ふくしま海洋科学館（愛称：アクアマリンふくしま）」。そのオープンまでの様子をおよそ１年にわたって取材した。◆水族館の生き物は、いったいどこから来るのか？という疑問を出発点に、飼育員が自ら展示する魚や生き物を収集する。展示の目玉となるのは「潮目の海」という、黒潮と親潮がぶつかる福島県沖の様子を再現した水槽。飼育員が奄美大島に駐在し、黒潮の代表的な魚カツオやマグロを採集した。また、福島県を代表する魚として「サンマ」を取り上げ、卵から育て、世界で初めての展示に至るまでの試行錯誤を取材した。当時はまだ珍しかった「環境展示」を実現するため、細部にわたって植物や水中の環境を整えていく。

イヌイットの生活と自然を紹介し、自然と人間の共生・地球の環境保全を考える。◆世界でもっとも“きれい”と言われるカナダ極北部のネツリング湖。この湖の周辺や流れ込む川の流域には全く人間活動がない。その湖には、世界数箇所でしか生息しない淡水に適応した幻のアザラシが住む。北極の先住民イヌイットの伝説にも登場するこのアザラシは地球環境のバロメータとして注目されている。地球の温帯に集中する工業地帯から出される化学物質、環境ホルモンは大気を通じて地球の極地に運ばれる。このため、汚染源が周囲にない極北の野生動物は今までにない環境汚染にさらされている。それは野生動物を食糧としている人間＝イヌイットにも深刻な問題だ。極北の素晴らしい自然と目に見えない汚染。幻のアザラシと日本の研究チームはその実態を明らかにする。

視聴者に公募した「心に残る風景」や「伝統の味や技」などを毎回取り上げ、２１世紀に残しておきたい「みやぎのとっておき」を紹介する。◆第１０回は村田町にある白鳥神社の境内に蛇のように枝を張る蛇藤（じゃふじ）を紹介する。

視聴者に公募した「心に残る風景」や「伝統の味や技」などを毎回取り上げ、２１世紀に残しておきたい「みやぎのとっておき」を紹介する。今回は、桜の名所１００選に宮城県内唯一選ばれた白石川堤の一目千本桜の紹介。

日本の中心、東京都中央区の高層ビルの谷間に、家がかたまる。頑固に手押しポンプで水を汲み、草花にやるおじさん。４０年間朱の漆を塗りつづけてきた、江戸漆器の職人さんだ。露地には辻稲荷、辻地蔵があり、花も絶えないという。◆家康の頃、大阪の佃村から移り住んだのが町の名の由来だ。獲れたての魚を煮て、佃煮が生まれた。東京になり、景色は変わったが、味は昔のままという。◆道の先が月島で、もんじゃ焼きの里。佃島の人々も、通いなれた店で腕をふるって焼く。◆佃島の町並み、江戸漆器