格闘技やケンカが大好きな女子高生・香田萬が主人公。渋谷の覇権をめぐって、女子高生たちが争いを繰り広げるアクションストーリー。原作：こしばてつや。（全３回）。◆第３話「渋谷決戦篇」。月の夜に女子高生が襲われる事件が発生する。事件の裏には千葉（池田昌子）と桃瀬（松岡俊介）の存在があった。理英、摩弥との対立に敗れ、渋谷を追われた安曇は、この街の女子高生を操っている大人たちから自由を取り戻してほしいと萬（松田純）に頼んで去っていく。萬、里緒菜、絵奈は渋谷の女子高生が千葉と桃瀬の食い物にされていること、女子高生を襲っている犯人でもあることを知り、ついに宣戦布告する。

一年を二つに分ける盆と正月は、日本人が古来守り続けている、二つの大きなしきたりである。なかでも正月は、一年の生活の始まりであり、歳神様を迎える時である。年の瀬、岡山の上斎原村では山の竹で笹箒（ささほうき）を作り、家中の煤（すす）を払う。瀬戸内の伊吹島では注連飾（しめかざ）りを海の潮で浄める。対馬の厳原などでは雑煮から焼き物までブリが正月魚であるが、新潟の二十村郷など、サケを用いる所も多い。山形の櫛引町では、お正月、本家と分家が互いに年始に訪問しあう。各地のお正月の風習を記録する。◆取材地は岡山県上斎原村、香川県伊吹島、長崎県対馬、新潟県二十村郷、石川県奥能登、徳島県東祖谷山村、山口県見島、徳島県東祖谷山村、山形県櫛引町、神奈川県秦野市。

ヨーロッパの最西端、山脈に抱かれた小さな町、シントラの、王宮などを見る。◆王宮は１４世紀に町の中央に建てられた。紋章の間は、天井が茶、壁が青の２色でできていて、例えようのない美しさ。中庭には浴室もつくられ、山の冷水が噴出する。さらにフェルナンド２世が、贅を尽くして新宮ペナ宮殿を建設したが、２０世紀はじめに共和国となり、子孫の皇族たちは亡命した。◆アズレージョという、彩画焼きのタイルが有名だ。１５世紀、天正遣欧少年使節団の絵もあり、王宮を訪問したという。◆シントラの文化的景観

江戸時代の二大聖地・伊勢と熊野。伊勢参りを済ませた旅人たちは、やおら旅装束を巡礼姿に改め、熊野詣でに旅立ったという。今回は熊野街道の中でも一番の難所といわれた八鬼山越えの道をたどる。

ＮＨＫ連続テレビ小説第６０作「すずらん」（１９９９年４月５日～１０月２日放送）の総集編。北海道の駅に置き去りにされた孤児・萌の生涯を、大正から平成までの時代と鉄道の移り変わりに重ねて描く。作：清水有生。（全４回）◆総集編・最終章「完結編」。昭和５７年（１９８２）、５９歳になった萌（倍賞千恵子）は息子夫婦と暮らしていたが居場所のなさを感じ、初めての一人暮らしを始める。そんなとき、萌に橘の遺産の一部３０億円が贈与される。「いつの時代も子ども達の未来は輝いていなければならない」。かつて友人・民子の言葉を胸に、萌は長年の夢だった保育園建設に情熱を燃やすが、その体はすでに病魔に冒されていた。

ピアニストの村松健さんが高崎から鎌倉までの鎌倉街道をたどる紀行番組。このシリーズでは上道・中道・下道のうち上道（かみつみち）約１４０ｋｍを歩く。テレビ埼玉開局２０周年記念企画。◆鏑川を越え、藤岡市に入る。三ツ木城址を過ぎると吉良上野介陣屋跡がある。この辺りは吉良が領主であったので、「忠臣蔵」の芝居はご法度だそうだ。鎌倉街道は自然発生的に出来た道なので、固定された道ではなく、旅人の都合や洪水などによる地形的な変動によって変わっていったといわれている。取材班は古地図や道標、庚申塔などを頼りに探っていく。

知的障害者が満たされた人生を送り、社会の中で自己の存在を発揮できるようにしようとする元教師の実践を紹介し、彼らとの交流を描く。◆長野県四賀村にある「四賀アイアイ」は、６年前に教師をやめた大池さんが設立した知的障害者の施設。養護学校の教師時代、彼は教え子の卒業後について悩む保護者の姿を目の当たりにしてきた。一方養護学校を卒業してなんとか社会に出ても、辛くきつい仕事に黙々と耐え、授産所と家庭の往復だけの何の楽しみもないまま、生き生きとした表情を急速に失って行く教え子達の姿があった。ならば自分たちの手で理想とする施設を作ろうと始めたのが「四賀アイアイ」である。

妻とかつての恋人との間で二重生活をする男を主人公に、大人の愛をスリリングに描くドラマ。（９月４日終了、全３回）◆名古屋の中堅企業社長の時津逸人は２０年前に結婚し、妻・万智子と二人の子どもと共に幸せに暮らしている。ある日、突然の腹痛に襲われ、自分はガンではないかと思い始める。改めて考えてみれば、入婿である自分の立場は不安定だ。そんな中、彼は結婚の直前まで付き合っていた恋人・高坂史を思い出し、彼女の行方を突き止め再会する。史はフランス料理店で働いていた。しかし記憶を失い、時津のことを思い出せない。