メディアリテラシーとは何かというシリーズの第１回。◆まずメディアリテラシーの歴史として、イギリス、カナダ、オーストラリアの実情を映像で紹介。アメリカのケーブルテレビ局に義務付けられている、市民が映像制作に参加できるシステムも紹介している。解説役の東大の水越氏は、メディアリテラシーの定義について〔表現〕〔受容〕〔使用〕の３つの要素がバランスよくからみあうことが必要で、これはテレビの送り手と受け手で共有する能力だと説く。日本の例として福井県の中学校の「メディアタイム」という授業を取り上げ、ビデオ制作から校内のプレゼンテーションの様子を紹介する。◆対象年齢（主な出演者の年齢）：主に中学生以上

発祥の地インドで仏教が衰退したのに代わって、１２世紀、出家主義を貫く上座仏教の聖地となったのは、スリランカだった。スリランカで花開いた仏教文化の輝きを今に伝える古都ポロンナルワは、１９８２年に世界遺産に登録された。スリランカを統一したパラークラマ・バーフ１世は、巨大な貯水池を整備して住民の糧を支えるとともに、仏教を復興させ、人々の生活の規範とした。異教徒軍の侵攻でポロンナルワの栄光はわずか２００年足らずで密林に埋もれたが、人々の暮らしに根付いた仏教は、絶えることなく今日まで受け継がれている。

近代化遺産として登録されたダージリン・ヒマラヤ鉄道は、世界最古の山岳鉄道である。インド北東部、ヒマラヤの険しい山肌に建設され、標高差２０００ｍの克服のために、ループやスイッチバックの技術がここで確立された。この路線はイギリス人が開発した避暑地ダージリンへの交通路であり、銘茶ダージリンティーの運搬手段でもある。沿線の茶畑では毎年４月に茶葉が育ち、６万人を超える人々が新茶を摘む。鉄道は２００１年現在も運行しているが、１００年以上走り続けてきた愛らしい小型の蒸気機関車は、ディーゼル化によって姿を消そうとしている。

鎌倉の魅力を地元局の視点で紹介する。◆鎌倉の名所・鶴岡八幡宮内の冬牡丹を紹介する。

全国的に知られた観光スポットだけでなく、日常生活の中にある信州の風土や文化を紹介する。◆今回は、米子の大瀑布の様子を伝える。

全国的に知られた観光スポットだけでなく、日常生活の中にある信州の風土や文化を紹介する。◆今回は別所温泉の「岳の幟」や、雨乞いの祭を紹介する。

新米の女性山小屋管理人の奮闘を追うドキュメンタリー。◆北アルプスの最北端に位置し、高山植物の宝庫と言われる朝日岳の山小屋に、女性管理人が誕生した。彼女は４３歳の主婦である。前年に亡くなった前の管理人は彼女の父。「おやっさん」と登山者に慕われた父の跡を継ぎたいと思ったが、女性であること、体力、家庭のことを考えると踏み切れなかった。しかし周囲の協力を得て、父の築いたことを土台に、自分なりの家庭的な山小屋を作ろうと決意した。父を手伝っていたときとは立場も違い、山の生活は想像以上に厳しい。

鳥取県西部にある淀江漁港は、古くから沿岸漁業が盛んで、刺し網漁を中心に漁が行われている。また山陰の漁港ではここでだけ、専業でタコつぼを使ったタコつぼ漁も続けられている。タコつぼ漁は、タコが暗くて狭い所を好む習性を利用した漁で、５００メートルのロープに１０メートルごとにタコつぼを付け海に沈め、数日後引き上げる。１８歳からタコつぼ漁をやってきた福留さんは、朝早く港を出港し漁場に向かう。漁場に着くと目印の標識をたぐり、タコつぼを引き上げていく。つぼの中には、中海でとれるシラカイが入れられており、タコがシラカイを食べようとすると蓋がしまるという仕掛け。この漁はなかなか力がいる漁で、後継者の心配があるが、福留さんは身体が続く限りタコつぼ漁を続けたいと話す。