四国４県の豊かな自然と独特の歴史が育んできた伝統や祭りなど貴重な遺産をシリーズで紹介していくドキュメンタリー。（２０００年５月３日～２００３年２月１日放送）◆この回は「文学と温泉の町」として、松山市内、ＪＲ松山駅前の正岡子規の句碑、子規記念博物館、子規誕生地跡、子規堂、種田山頭火が晩年をすごした一草庵、松山城、二之丸史跡庭園、野球拳全国大会、五色そうめん、鯛麺、伊予絣、夏目漱石の小説「坊ちゃん」に出てくる舞台（三津浜港、三津の渡し、ターナー島、三津駅、坊ちゃん列車、城戸屋跡、松山中学跡）、などを紹介する。

全国的に知られた観光スポットだけでなく、日常生活の中にある信州の風土や文化を紹介する。◆今回は観光シーズンオフの、眠ったように静かな上高地を紹介する。

東北各県の河川を辿りながら水とともに暮らす人々を訪ね、“みちのく”の命を守る水の姿をみつめるシリーズ。企画：東北民放テレビ六社会。（２０００年１月～３月放送）◆人は山を父に例え、川を母に例える。生命を生み出し、育む山と川。岩手県と宮城県にまたがる北上川は、東北最大の母なる川である。◆東北地方がまだ日高見と呼ばれていたその昔、川は日高見川と呼ばれていた。人々にその名が語り継がれて行く時間の中で、北上川と呼ばれるようになったのである。◆北上川は移り行く時間と時代の中を流れ続けてきた。時間とともに流れる川をそれぞれの季節が思い思いに色づけ、様々な川の表情を作り上げる。

遺伝子の解明が進み、遺伝性の病のメカニズムがわかるにつれ、自分の死期や子供の出産、結婚など、自分の遺伝子の宿命と向き合わなくてはならない人たちがいる。ＦＡＰという遺伝性の難病におかされた患者たちが悲劇の運命に立ち向かう姿を描くなかで、生とは何か、死とは何かを考える。

“自分にとっての人生の楽園”を見つけた人々の様々なセカンドライフを紹介しながら、新しい生き方を提案する、大人のための「いい人生の歩き方」発見番組。（２０００年１０月７日放送開始）◆今回の楽園の住人は、野間光輪子さん。今は茶屋「望月」の女将という顔を持つが、元々高層建築を手がける建築家だった。若い頃、ガラスと鉄のビルばかりを建ててきたが、夫の転勤をきっかけにして移り住んだ京都で転機が訪れる。町家に惚れ込んだ野間さんは、茶屋「望月」を営みながら、今でも現役の建築家として他の町家の再建を手がけている。毎日毎日を一生懸命に「やる」。これが野間さんにとって楽園を手に入れるための極意だ。

国宝中の国宝と言われる「源氏物語絵巻」。現存する２０面の大半は名古屋の徳川美術館と東京の五島美術館に所蔵されている。紫式部の世界最古の長編小説のドラマチックな場面を描く貴重な文化財であるが、長い年月の間に、損傷、退色、変色している。その平安王朝の華麗な色彩が、９００年の歳月を経て、Ｘ線写真、蛍光Ｘ線分析装置と最先端のデジタル画像処理技術により、いま、見事に甦った。復元作業に当たった日本画家や技術者など関係者の話を交え、その詳細な内容を紹介する。◆「源氏物語絵巻」【国宝】（柏木（一）、柏木（三）、蓬生、宿木（三）、早蕨（徳川美術館蔵）、御法（ミノリ）、鈴虫（一）、鈴虫（二）、夕霧（五島美術館蔵））

多摩川の兵庫島に戻った旅人は、今度は東回りのルートで都心部を探索する。街道は、ぬかるみで倒れた愛馬を頼朝が弔ったという伝説が伝わる芦毛塚から駒繋神社を経て、目切坂から代官山に至る。この付近には上馬、下馬、駒沢など馬にちなんだ地名が多い。代官山の猿楽塚は６、７世紀の古墳と考えられている。渋谷駅を左手に見て青山に入り、原宿の表参道を横切り、勢揃坂、鳩森八幡神社へと進む。

奈良と三重に連なる、深い森の中に佇む、室生寺の国宝・五重塔は、高さ１６．１メートル、屋外の塔としては、日本で最古にして且、最小の五重塔である。室生寺は凡そ１２００年前の奈良時代末に建立された勅願の古寺で、塔は、唯一つ、創建当時の建物である。平成１０年（１９９８）秋の台風で、倒木により屋根が押し潰されたが、２年間に及ぶ大修理で、森の中に再びその美しい姿を取り戻している。平安美術の宝庫ともいわれる、釈迦如来立像など、国宝の仏像群をあわせ、室生寺の美を探訪する。◆室生寺五重塔【国宝】、室生寺金堂【国宝】（釈迦如来立像【国宝】、十一面観音立像【国宝】、文殊菩薩像【重文】、薬師如来像【重文】、地蔵菩薩像【重文】）、地蔵菩薩立像【重文】（安産寺蔵）