エネルギー革命の嵐の中で、北九州の炭鉱は閉山につぐ閉山を強いられていた。その深刻な事態を背景に、炭鉱住宅街を追われた若者の生き方を描く。◆産業界の花形であった石炭業界は、産業のエネルギー源が石炭から石油へと急激に移行するなかで深刻な不況に見舞われることとなった。それに巻き込まれて職ばかりか住みかをも失った秋葉（石坂浩二）は、日雇いで糊口をしのぐ。ようやく定職を見つけ、友人の妹と将来を語り合うようになった秋葉だが、友人が放火の疑いで逮捕されるという事件に衝撃を受ける。◆昭和三十八年度芸術祭参加作品。（保存テープに起因する画面ノイズ有り）

徳川十一代将軍・家斉の腹違いの兄弟である松平信千代が秋草新太郎と名乗り、公儀隠密として旅をしながら、世を乱す忍者集団などと戦う連続テレビ時代劇。（１９６２年１０月７日〜１９６５年３月２８日放送）◆「連続テレビ映画　隠密剣士　第四部　忍法闇法師　第五話　葉隠れの忍者」。秋草新太郎（大瀬康一）は霧の遁兵衛（牧冬吉）や周作少年（大森俊介）と共に、尾張藩の闇の御隠居の陰謀を阻止するべく、甲賀白雲斎（小林重四郎）を頭領とする甲賀忍者集団・闇法師と戦っている。次の刺客、舞った木の葉で姿を隠す忍術の使い手・葉隠れの葉蔵（伊海田弘）らが、新太郎たちの命を狙う。闇法師の動きを探ろうとする遁兵衛だが、伊賀十忍の生き残り・水口幻斎（天津敏）に捕まってしまう。モノクロ作品。

町内でも有名ないじわる婆さんのおくにが、検察審査会委員に任命された。ヤクザに家を壊されたたねの事件で、家主を共謀者として起訴すべきかどうかを審査するのだ。たねの土地は学校の敷地に内定しており、市長、土地屋がグルになって買い占めを図っていた。一味はたねを買収し、訴訟を取り下げさせた。しかしおくにはあきらめなかった。自分の使命に目覚め、汚職事件を摘発するおくにをユーモラスに、またリアルに描く。

１９６２年５月、全日本山岳連盟のヒマラヤ登山隊は、かつてイギリス登山隊によって“ビッグ・ホワイト・ピーク”と命名されたジュガール・ヒマール峰の登頂に成功した。高橋隊長の登山日記を軸に、人間の弱さを克服した男たちの記録を綴る。

職を求めて上京した一人の青年の東京での生活を中心に、自由を求め外に出ていった人々のその後を織りまぜ、現代社会、人間関係、人間の自由とは何かを描く◆。上野駅では、連休の行楽客で混雑する中を一組が山に向かった。羽田空港からは一人の女がヨーロッパに旅立った。刑務所の門に立つ一人のスリが刑を終え出所する。家庭裁判所では一組の夫婦が離婚する。ある会社の老サラリーマンが今日で定年退職する。そして、この日一人の青年が職を求め上京した。

１９６３年（昭和３８）のスポーツ界の話題を振り返る、年末のスポーツハイライト。◆世界スピードスケート選手権、世界卓球選手権で日本女子完全優勝、世界アマ・レスリング選手権で渡辺２連勝、初の全国高校体育大会、海老原世界フライ級選手権獲得、大鵬史上初の６連覇、東京国際スポーツ大会など。

千葉と茨城の県境の村で、８４歳の老軍鶏師が“おまえの軍鶏は強いが汚い”と言われて奮起し、姿が美しくしかも強いという軍鶏を育てあげようと執念を燃やす。第１３回ベルリン国際テレビフェスティバル最優秀芸術作品賞を受賞。

写真屋の清兵衛（松本幸四郎）に見込まれて写真のモデルをするうちに、芸者えつ（山本富士子）は清兵衛と恋仲になった。清兵衛の妻のぶ（山岡久乃）は二人を許さず、離縁。えつと清兵衛は晴れて夫婦となり、子も授かったが、生活は苦しい。ある日、仕事場でマグネシウムが爆発し、重傷を負った清兵衛の手は動かなくなってしまう。原作：長谷川伸。◆（※この保存番組には、タイトルやクレジットが表示されません。ご了承ください。）