関西地区の特色ある建物を映像で紹介する。◆京都府上京区にある京都府庁の旧本館の建築をとりあげる。

中国の中央部やや南に、峨眉山と楽山大仏がある。１世紀、仏教は、シルクロードから峨眉山を経て、全中国に広まったという。近くの岷江岸壁に彫られた、楽山大仏も見る。◆雲南からの嶺が四川の盆地に開ける所に、峨眉山の寺々がそびえる。修行僧も一般の人も真剣に祈る。仏像の顔は中国的で、蝋燭も線香も赤い。◆楽山大仏は中国最大。川を通る舟の安全を願って、９０年もかけて彫ったという。彫り残しの岩に囲まれてちょっと窮屈そうだ。麻浩には最初の仏像も彫刻されている。◆峨眉山、楽山大仏

戦争に直接加担した世代、自分の親が戦争に関わりを持った世代、戦争とは全く無縁の世代。それぞれの世代が、その世代なりの思いをこめて続ける草の根レベルの“日韓交流”を通じて、新しい時代の日韓関係を考える。◆岡山市の市立高校教諭全円子（チョン・ウォンジャ）さんは、在日韓国人２世。幼い頃から日本名を名乗ってきたが自分のルーツを隠さず生きようと、本名を名乗ることを決意した。全さんはある新聞記事をきっかけに９４歳の僧侶大隅さんと出会う。大隅さんは、戦時中、反戦思想を唱えて逮捕され、さらに日本が植民地政策の１つとして現在のソウルに設けた思想教育施設「大和塾」で朝鮮半島の有力政治家や文化人にお経を教えるなど指導的な立場に立たされた経験を持つ。この大隅さんが戦時中日本に強制連行され死亡した韓国・朝鮮人の遺骨返還と慰霊に取り組んでいることを知った全さんは大隅さんのもとを訪ね、大隅さんの活動への協力と「大和塾」の実態調査に動き出した。互いの姿の中に戦争の暗い影を見た２人は「悲劇を二度と繰り返してはいけない」と誓い、その思いは高校生たちにも輪を広げる。

京都の街並み、人々の暮らしをさまざまな角度から描き、その魅力を紹介する。◆この回は「京野菜アート」。

棚田があり、小川や雑木林、人家が点在する風景。人々が長い年月をかけて作り上げてきたこうした暮らしの場は「里山」と呼ばれる。故郷の滋賀県・琵琶湖畔で「里山」を撮り続けてきた写真家・今森光彦氏の撮影も含め、人と自然の共存するどこか懐かしい日本古来の農村風景「里山」の四季折々の姿を定点取材する。◆「里山」は人間の生活の場であるだけでない。田んぼではタガメやホタル、トンボなど多くの水棲昆虫が暮らし、大きなナマズが水路をさかのぼって産卵にやってくる。古くからシイタケ栽培が行われてきた雑木林は、カブトムシやクワガタの宝庫だ。「里山」の生き物たちは、人と自然との豊かで強い絆を思い出させてくれる。

広島県山県郡芸北町八幡地区に点在する八幡湿原は西日本最大。しかし１９６０年以降、面積が急激に縮小、植物の個体数が減少している。その実態を、衛星画像の解析で明らかにし縮小の原因を探る。また昭和の初めに植物学者、牧野富太郎と八幡で出合って以来、湿原植物を守り続けている地元の人々と共に、八幡湿原に残る貴重な植物を紹介する。

関西地方の特色ある建物の外観と室内を紹介する。◆神戸にある風見鶏の館を取り上げる。

日本在住のナチュラリスト、ケビン・ショートさんが紹介する東京湾の干潟の現状と、自然の修復が法律で義務づけられているアメリカの開発事情から、これからの自然との付き合い方を考える。◆かつて広大な面積を誇っていた東京湾の干潟はその９０％が埋め立てられ、残りのわずかな浅瀬にも開発の手が届こうとしている。その一方、汚れた水を浄化する干潟の必要性を見直そうという動きがでてきている。