支援団体の助けを得て自立を目指すひきこもりの若者を描き、ひきこもりの問題解決の糸口を探すドキュメンタリー。◆仙台市にある民間組織「フリースペースわたげ」は、ひきこもりの若者を社会に送り出す手助けをしている。代表は、タンポポの綿毛のように自由に飛びまわって欲しいと願い、若者たちと触れ合う。ボランティアとしてお年寄りと遊び、障害者の劇の手伝い、少しずつ自信を深めたメンバーは、ボランティアでなく仕事として「ねこの手」を始めるが、現実の厳しさに直面した。彼らはわたげを通じて同じ境遇の仲間と出会い、徐々に社会とのつながりを強めていく。

ブリキのおもちゃのコレクターとして知られ、横浜にも博物館を開設している北原照久氏のコレクションの数々を紹介する。◆１９６０年代の日本製おもちゃ「サンダーロボット」「マシンガンロボット」を紹介する。

標高１８００メートルの高地にある中国・貴州省のミャオ族の村。出かせぎの両親の留守を守って幼い弟たちの面倒を見る１３歳の少女を中心に、人々の秋の収穫から正月までの暮らしを追い、家族と地域の絆の尊さを改めて見つめる。◆ミャオ族は長江中流域で稲作文化を築いた民族で、餅の食文化を伝え、正月行事を執り行い、昔話を伝承するなど、日本に良く似た民俗・風俗を伝えている。人々の容貌も日本人とよく似通っており、天を目指す棚田の風景などは一昔前の日本の村をしのばせる。

全国的に知られた観光スポットだけでなく、日常生活の中にある信州の風土や文化を紹介する。◆今回は、黒姫高原のコスモス園の風景を紹介する。

世界でも指折りのツルの飛来地、鹿児島県の西北端、出水市。かつては隣国肥後との国境で、武家屋敷が多く残る。◆民宿を経営する又野さんは、昭和２９年（１９５４）以来、ツルに餌をやっているが、この年は過去最高の１３５２１羽が飛来した。ツルが集まるのは１月から３月で、この時期、不知火海では養殖海苔のとりいれが行われる。◆田んぼの水が変わるとツルが安心できないと、又野さんは水量調節をする。中学生も調査に協力し、記録にツルへの思いを綴る。田ではツルの寝姿が見られる。◆出水市出水麓【重要伝統的建造物群保存地区】、鹿児島県のツルおよびその渡来地【特別天然記念物】

アルピニスト・野口健さんと、白神山地を熟知するマタギの工藤光治さんが白神山地を訪ね、その魅力と課題を伝えるドキュメンタリー。◆青森・秋田両県にまたがる白神山地は、１９９３年に世界自然遺産に登録された。しかし入山者が年々増え、心無い一部の人間によるゴミの置き去りなどが、生態系に悪影響を及ぼしつつある。野口さんと工藤さんは経歴も年齢も違うが、自然保護や環境との共生の重要さを唱える点では共通している。その二人が白神山地に入り、工藤さんが野口さんに美しい山の魅力やマタギに伝わる習慣を教え、森との共存の大切さを訴える。

全国的に知られた観光スポットだけでなく、日常生活の中にある信州の風土や文化を紹介する。◆今回は、冬の風物詩・犀川ダム湖の白鳥のおとずれを伝える。

牛を年間通して山に放牧する「山地酪農」で生計を立てる一家の苦闘と喜びの日々を７年間追い、豊かで厳しい自然の中で子どもたちが牛を追いながら伸び伸びと成長していく様子を描く。◆岩手県の吉塚さんは、５男２女の子をもつ大家族のガンコ親父。自然農法で得られる年収は少ないが、決して方針を変えない。また、家族みんなが力を合わせて働くことに、子どもたちは喜びを見出している。