スロバキアの小さな山村のクリスマスイブを描く。◆西カルパチア山脈の山中のヴルコリニェツは、全戸で４５戸の小さな山村である。ヴルコとは、スロバキア語で狼という意味で、元々猟師の住む村であった。三角の切り妻屋根、木造の家屋が、山の斜面に建ち並ぶ。◆自然に囲まれ、人々は幾世紀もの間平和に暮らしてきたが、２０世紀に入って、ナチス・ドイツに対する国民蜂起、その後のチェコとの分離と、相次いで大きな試練を経験した。静かな山村も、イブの夜だけは賑わいを取り戻す。◆ヴルコリニェツ

スペイン植民地時代を今に残すオアハカ歴史地区と、アメリカ先史時代を代表する遺跡モンテ・アルバンは、１９８７年世界遺産に登録された。◆スペイン植民地時代の街、オアハカの象徴「サントドミンゴ教会」は１６世紀から約１００年の歳月をかけて作られた。高さ３５ｍの鐘楼を持ち、バロック様式の傑作といわれている。キリスト教勢力を誇示し、以降３００年以上もの間、人々の信仰の中心であり続けている。オアハカの街の西およそ１０ｋｍ、丘陵の頂上部につくられたアクロポリス、「モンテ・アルバン」。先住民たちの祭祀場として紀元前７世紀に本格的な建設が始まったと考えられているが、なぜ水もない山頂に４２平方ｋｍにも及ぶ広大な都市がつくられたのか、なぜある日突然滅んでしまったのか、未だに謎のままである。◆ロサリオ礼拝堂、サン・パブロ教会

視聴者に公募した「心に残る風景」や「伝統の味や技」などを毎回取り上げ、２１世紀に残しておきたい「みやぎのとっておき」を紹介する。◆今回は、自動改札機が導入されていない仙台駅の風景を追う。改札口での交流は温かみがある一方、過疎化の波を如実に表す無人駅の増加の影響も見逃せない。

万葉集の歌にちなんだ奈良県内各地を本上まなみが散策するミニ番組。◆この回は奈良県奈良市の三笠山を訪ねる。『高くらの　三笠の山に　鳴く鳥の　止めば継がるる　恋もするかも』　山部赤人

静岡県浜松市のみなさんが選んだ１０曲、名曲の数々を実力派歌手の熱唱でおくる。アクトシティ浜松・大ホールでの公開収録。司会は阿部渉アナウンサー。◆曲は「影を慕いて」島津亜矢、「悲しき口笛」林あさ美、「アンコ椿は恋の花」石原詢子、「誰もいない海」原田悠里、「四季の歌」島津悦子、「五番街のマリーへ」城之内早苗、「飾りじゃないのよ涙は」渡辺真知子、「木綿のハンカチーフ」太田裕美、「もしもピアノが弾けたなら」角川博、「青春時代」川中美幸、「トウキョウみなと」岩出和也、「稟として」坂本冬美、「甘い十字架」出演歌手全員。そして、布施明が「甘い十字架」「愛は不死鳥」「霧の摩周湖」「恋」「愛の薗」「悲しい酒」「Ｉ　ＬＯＶＥ　ＹＯＵ」「君は薔薇より美しい」「シクラメンのかほり」「ア・カペラ」を歌う。

２０００年の「公的介護保険」制度の施行に伴い、人と人がふれあう介護の現場にスポットを当てたドラマ。全２回。◆第２回「福祉の値段」。会社買収をもちかけた岸川志保（高岡早紀）の目的は、この街に大規模なケアタウンを建設することだった。野上直子（松坂慶子）の会社から、ヘルパーがいっせいに引き抜かれる。直子は自身がヘルパーになることを決意、秋には資格を取得する。しかし志保の会社には圧倒的な差をつけられ、さらにケアマネージャーの響克正（鈴木一真）の移籍を求められる。

ブリキのおもちゃのコレクターとして知られ、横浜にも博物館を開設している北原照久氏のコレクションの数々を紹介する。◆１９５０年代に日本で作られたおもちゃ「七面鳥」「リスの床屋」を紹介する。

京福電鉄の列車衝突事故を通じて、ローカル線の現状と将来を考えるドキュメンタリー。◆福井県松岡町と勝山市で相次いだ京福電鉄（当時）の電車衝突事故。一度目の事故はブレーキの故障、二度目は運転士の信号無視が原因だった。二回の事故で運転士一人が死亡、乗客にも大勢の負傷者が出た。事故の背景には、マイカーなどに押されて採算性が悪化し、疎かになった安全対策があった。沿線市町村との間で廃線か運転継続かと押し問答する中で、公共交通機関として最も大切な「安全対策」を曇らせてしまったと言える。全国のローカル電鉄が次々と廃線になる現状を伝えると共に、京福電鉄の未来を探る。