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テレビ番組

ふるさと百景 漆黒と金の美 ~蒔絵~(鳥取市)

番組ID
011823
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2003年01月12日(日)07:30~07:45
時間(分)
12
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリーschool教育・教養
放送局
日本海テレビジョン放送(NKT)
製作者
日本海テレビジョン放送(NKT)
制作社
日本海テレビジョン放送(NKT)
出演者
スタッフ
概要
時代の流れとともに消えようとしている、ふるさとの素顔、自然、生活、文化、伝承行事などを映像遺産として後世に伝えるシリーズ。◆蒔絵は、日本の伝統工芸として発展してきた漆器の表面に金・銀の粉で描く絵。鳥取県内ただ一人の蒔絵師二代目、83歳の田中稲月さんは、蒔絵師だった父初代稲月の後を継ぎ、伝統の技を守って毎日棗(なつめ)や仏具に蒔絵を描いている。図案を器に写した後、のり代わりの漆を塗り、そこに金粉を入れた筒をつかって金粉を蒔きつけていく。塗っては蒔き、塗っては蒔きをくりかえす作業。漆は、乾かすときに温度と湿度が必要なため、室と呼ばれる箱で調節しながら乾かすため、棗を仕上げるにはおよそ三か月かかる。仕上げは、砥石の粉を使って初め手で、その後は鹿のなめし革で磨いていく。田中さんは、棗に描く蒔絵の図案を、流派や茶席の趣の違いなどの条件に制限されず使ってもらえるよう工夫している。後継者はいないが、「少しでも良いものを残したい」と静かに器に向かう。
放送ライブラリー以外で視聴可能な施設

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