架空の小藩・海坂藩を舞台に描く、下級武士の子・牧文四郎の成長譚。悲運や陰謀に翻弄されつつも剣を極め、己の道を真っ直ぐに歩み続ける青年の物語。原作：藤沢周平。（２００３年８月２２日～１０月３日放送、全７回）◆第五回「罠」。家老・里村（平幹二朗）は、反対派の陰謀から守るために欅御殿からふく（水野真紀）の子をさらって来いと文四郎（内野聖陽）に命じた。明らかな陰謀で、罠であることはわかりきっていたが、ふくと御子を守るために、文四郎は生涯の友・小和田逸平（石橋保）らとともに欅御殿に赴く。ふくを村役人の家に逃がした文四郎は、警護役の磯貝（塩見三省）とともに乱入する里村派たちに立ち向かった。

京都市で毎年開催されている障害者シンクロナイズドスイミングの全国大会に出場する長野市のチーム「長野アップル水泳クラブ」の選手たちの日々を追う。◆関節の機能障害、脳性まひによる手足の機能障害、ダウン症による知的障害など、さまざまなハンディキャップを持つ選手たち。晴れ舞台を楽しみに、厳しい練習を重ねている。健常者とともに手を携え、ひとつの美しい演技を纏め上げていく中で、何物にも替え難い自信と喜びを勝ち得ていく。

ちょっと頼りないがめちゃくちゃ優しい夫と、かわいい妻。２人はお互いの幸せを何より考えるが空回りばかり。しかし、ある日、妻に異変が起こり、ピンチの夫を救うハートフルコメディ。（２００３年４月１９日～７月５日放送、全１１回）◆第１回。結婚３年目なのに、ラブラブの道男（伊藤英明）と留美子（篠原涼子）。道男は勤務先の大手広告代理店で、出世の話があったが、留美子と離れるのがイヤで会社を辞めてしまう。一緒に働ける場所は無いかと探す道男と留美子は、紆余曲折の末、近所の便利屋に就職することに。社長の蟹（西村雅彦）の元で働いていると、道男に横山（渡辺いっけい）から仕事が舞い込む。初仕事で張り切る道男だったが、トラブルに巻き込まれてしまう。そんな時、道男を助けようと奮闘する留美子に異変が起こる。留美子は街で自転車に乗っていた時に、男（古田新太）と衝突していたのだった…。

満足な医療設備も整わない離島医療に情熱を注ぎ、命の尊さに執着する青年医師と島民との濃密な人間関係を描いた医療ヒューマンドラマ。原作：山田貴敏、脚本：吉田紀子（２００３年７月３日～９月１１日放送、全１１回）◆最終回。コトーこと五島健助（吉岡秀隆）が大学病院を辞めるきっかけとなった医療事故を知り、不信感が島民に広がっていた。そんな中、信一（斉藤大貴）よりもよそ者の巽（津田寛治）の手術を優先したことに腹を立てた重雄（泉谷しげる）から、島を出て行くように言い放たれ、コトーは退職願を残して島を離れる。その後、コトーは以前勤務していた大学病院からの手術の執刀依頼に応えるべく東京へと向かうが、その依頼には、大学病院内の政治的な事情もからんでいるうえ、助手に付くのは、かつて医療事故を起こした張本人の三上（山崎樹範）だった。一方、星野（小林薫）はコトーの一件で責任を感じてしまい、胃の痛みを訴え寝込んでしまう。

「ロッカーのハナコさん」の第２シリーズ。１１年前に不慮の事故で死んでしまったスーパーＯＬハナコさんが、会社のロッカーに幽霊として住み着き、新人女性社員をビシビシ鍛えていく痛快ＯＬコメディ。原作：石井まゆみ。（２００３年１０月６日～１１月６日放送、全２０回）◆最終週「ハナコさん永遠に！　」（最終回）。つばさ商事は中務（草刈正雄）が役員を務めるアメリカの企業グループとの合併を迫られていた。大規模なリストラが伴うこの合併に反対すべく、大株主である先代社長夫人・小春（香川京子）を説得しようとするが、ハナコさん（ともさかりえ）は原稿を用意しておらず、瑠布子（吹石一恵）に自分の言葉で説得するように告げる。瑠布子は戸惑いながらも会社への想いを話し始める。果たして想いは届くのか。

瀬戸内海は、海運の要地として培われた豊かな歴史と、多島海の景観に代表される美しい自然を有してきた。そんな瀬戸内海の「今」を、それぞれの地域から紹介する。（２００２年１０月７日・２００３年９月２２日、全５０回）◆この回は「神が宿る島」。

「地雷を踏んだらサヨウナラ」の言葉を残し、戦禍のカンボジアで消息を絶った戦場カメラマン・一ノ瀬泰造。彼が日本の両親に残した愛用のカメラには、未現像のフィルムが残っていた。◆母・信子さんは８１歳の今年、写真集「家に帰ろう」を制作、被弾したフィルムの現像に取り組んだ。彼は戦場で何を見つめ何を伝えようとしたのか。撃ち抜かれたカメラが３０年の時を経て語りかけるものを描く。

情報科学の最先端を走り続け、東京大学で教鞭をとるほか多数の役職を歴任、そして日本の方向転換を目指して活発に発言してきた月尾嘉男氏が、北海道について、そして日本について提言するシリーズの第１回。（２００４年３月１３日終了、全１２回）◆冬の知床半島の断崖の下、カヌーを操りながら流氷をモチーフに語る。当地では邪魔者扱いされてきたものを宝物と見ることで、発想の転換を図るというもの。明治以降、日本社会では「増大」を目指してきたが、「縮小」へと転換することを提言し、地域の宝物を探して発信する姿勢が今後の地域のあり方を問い直すきっかけになるという。