「パレスチナ人に対するイスラエル軍の攻撃はテロ同然である、軍への入隊を拒否する」。テロと報復が相次ぐイスラエルで、６２人の若者が兵役の拒否を表明した。そのひとり、１８歳のヤイール君に焦点をあて、軍の攻撃がテロを生むと考える彼と、軍こそが安全を守ると信じる父親の葛藤を追い、流血が続くイスラエルの現在を描く。◆イスラエル国民にとって１８歳から３年間の兵役は最重要義務であり、拒否者は数ヶ月の服役を命じられ、公職につくことができないなど様々な社会的不利益を受ける。家族や友人からも非難される。それでも彼らは憎しみの連鎖を断ち切るために行動することを決めた。

伝統と文化に培われた城下町・金沢。「空から謡が降る」といわれ、日本の原点ともいうべき風景に彩られた街なみも、時代の中で変容している。金沢美術工芸大学の百々俊雅・小田根五郎の両教授が描く作品と、カメラ映像とで、今と昔が交錯する金沢の風景を次の世代に伝える。◆この回は「桜橋北岸より寺町を望む」。

大阪の街を舞台に警部補・望月真利子の活躍を描く刑事ドラマ。１９５８年に放送を開始した「部長刑事」シリーズの最終作。（２００１年１０月２７日～２００２年３月３０日放送、全２２回）◆第２２話（最終回）「マリコの決断」。真利子（宮崎美子）の娘を誘拐した犯人の要求は「思い出して謝罪しろ」というものだった。苦しむ真利子は、５年前のある事件を思い出す。

メディアリテラシーのシリーズ４回目。今回は視聴者にビデオを制作してもらう試みとして、撮影の基礎を学ぶ。◆第２回に登場した横浜市「まちのメディア研究会」の２０代から６０代の男女４人ずつが参加。まず制作現場を知るため、テレビ朝日のＡＮＮニュースセンターを見学、ニュースが出来るまでの過程を学んだ。番組制作は男女が２組に分かれて行うが、全員がビデオカメラ初心者なので、まず取材に当たっての機材の扱いを勉強した。カメラ、音声、照明のプロから取材のイロハを教えてもらい、実際に操作してアドバイスを受ける。◆今回は制作の準備段階だが、具体的にビデオで撮影するノウハウの初歩編としても役に立つと思われる。◆対象年齢：大学生以上

作家の書下ろしによる一話完結の物語を、俳優の朗読とイメージ映像で綴る。ひとつの出会いが翌週に新たな出会いを生むスタイルで、一ヶ月にわたって展開していく。◆この回は谷村志穂作・中村俊介朗読の第２回「探していた場所」。

マレーシアのボルネオ島にそびえる標高４０９５．２ｍ、東南アジアの最高峰キナバル山を中心に、世界有数の豊かな熱帯雨林を擁したキナバル公園は、２０００年、マレーシアで初の世界遺産に登録された。◆世界最大の花ラフレシアをはじめとして、キナバル山の麓に広がる植生は極めて豊かで、その種類は５０００を遥かに超えるという。特にウツボカズラは多くの種が自生しており、ウツボカズラの進化の中心と言われている。そのほか１０００種を超すランなど、このキナバル公園は植物の宝庫となっている。◆ローウィ・シャクナゲ、オオウツボカズラ、ビロードウツボ、ケイチイ・ラフレシア

女優木村佳乃が、破戒僧といわれたフィリッポ・リッピの生涯に迫り、ルネサンスへの発展を見る。◆リッピは１４０６年に生まれて間もなく両親を亡くし、孤児として絵を描くうち、フィレンツェのコジモ・ディ・メディチに認められ、一生のつきあいとなった。奔放に生きたリッピは、やがて修道僧でありながら修道女と許されぬ恋に落ち、子供をつくって、祭壇画に家族を描きこんだ。聖なる絵も人間の自然の生き方として描いたリッピの仕事は、ルネサンスの巨匠ボッティチェリらが受け継いだ。◆リッピ「聖母子と二人の天使」「ヘロデの宴」「洗礼者聖ヨハネの生涯」「聖ステファノの生涯」「謙遜の聖母」「コルネート・タルクィニアの聖母」「バルバドーリ祭壇画」「聖母戴冠」「受胎告知」「森の中の幼な子キリストへの礼拝」、「聖母マリアの死」、プラトー大聖堂の壁画、ほか

人間の悪の心が実体化した邪悪な鬼の一族・オルグは地球の全ての生命を滅ぼそうとしていた。それを阻止するために立ち上がったのは５人の若者達。彼らの名は百獣戦隊ガオレンジャー。地球を守る彼らの戦いが始まる。スーパー戦隊シリーズ第２５作。（２００１年２月１８日～２００２年２月１０日放送、全５１回）◆最終回。究極のオルグ・センキによって全てのパワーアニマルが倒されてしまった。センキとオルゲットが人々に襲い掛かるが、パワーアニマルを倒され、変身することが出来なくなってしまったガオレンジャー達にはもう戦う術が残されていない。それでもセンキを止めようと生身で挑むガオレンジャーだが、歯が立たず絶体絶命のピンチに。その時、空から光が差し込んでくる。