福岡在住の画家・甲斐大策さんの著書をヒントに、地井武男が中国・北京からパミール高原までを旅し、餃子のルーツを取材する。ギョウザの変遷をたどりつつ、今なお生きる騎馬民族の歴史を紹介。◆日本人が大好きな餃子。博多・西安・敷煌・カシュカルと、北緯３４度線を中心に中央アジアを歩いていけば、そこに餃子ロードが広がる。地井はそのルート５５００キロを、列車、バス、時にはラクダの背に乗って走行する。道には悠久の騎馬民族の歴史がある。揺れ動く国境に身を置いて、今も人々は「餃子」を食べ続けている。シルクロードの古都の老舗、西の果てのカシュガルの屋台、旅で出会った餃子作りの名人のお母さんのいる家庭…。そこではどのような出会いが待っているのか。小麦文化圏のアジアと西欧をつなぐ「餃子ロード」の歴史を背景に、熱渦のアジアの壮大なドラマを描く。

札幌の歴史や文化を地元局ならではの視点で捉える。◆観光スポット・大通り公園の今と昔を再発見する。

開局３５年を機会に、「うつくしま、ふくしま」県民運動に呼応して選定委員会を組織、自然との共生、自然にやさしい心を再認識するための第一弾として「うつくしま百名山」を選定した。（１９９９年５月１０日～２０００年７月２４日）◆郡山市のある中通りと猪苗代湖の間には奥羽山脈の千メートル前後の峰々が連なる。その中の一つ額取山は、別名を安積山とも呼ばれ、古くは万葉集にも詠まれた山である。額取の意味は、八幡太郎義家が元服の儀式で額髪を剃ったことに由来する。

北方圏の国々を訪ね、寒冷多雪地域に生きる知恵や楽しさ、北に生きる素晴らしさを伝えるシリーズ。（２０００年１０月１２日～１２月２１日、全１１回）◆今回は冬の寒さを逆手にとった遊びや楽しみ方を紹介する。フィンランドのバルト海では、ドライスーツで氷点下の海に浮かぶ砕氷船クルーズが人気を集めている。１年の３分の２はオーロラが現れるアラスカのフェアバンクスでは、真冬でも天体ショーを求めて観光客が氷点下２７度の中を待つ。スウェーデンのキルナで冬の間だけ営業する「アイスホテル」は、氷の部屋に、氷のベッド、氷のバーと、ほぼ全ての物が氷で出来ている芸術作品のようにロマンティックなホテルだが、宿泊するには相当の覚悟が必要だ。また日本一寒い町と言われる陸別町の「人間耐寒テスト」も紹介する。

若者や子どもにとって戦争とは何であったか。庶民の心に深く刻まれた戦争を探るシリーズの４回目。（１２月１８日～２７日放送）◆アメリカ軍の沖縄上陸地点、読谷村のチビチリガマでの悲劇をいまも語り部として説き続ける、反戦地主といわれた男性の一家。集団自決をまぬかれたシムクガマで生き残り、４１年ぶりにガマに入ってお詫びの祈りをささげた女性。戦争の記憶を次の世代に伝える二人の証言を軸に、西山正啓監督の映画「ゆんたんざ沖縄」の記録映像を活用して綴る。

遺言状作成を仕事にする弁護士・迫まり子が、依頼人の抱える事件を追跡し、ヒューマンな眼差しで解決していくドラマシリーズ。第２作は、時効間もない殺人犯の背負う人生の重さと、父子の絆を描く。◆迫法律事務所に依頼人・一ノ瀬が訪ねて来る。彼は、ある事情で亡き妻の母の戸籍に入っている一人息子に腕時計を、義母に３００万円を残す遺言状を作成してほしいと言う。翌朝まり子は、一ノ瀬が１５年前に妻を殺害し、間もなく時効が成立する容疑者だと知る。一ノ瀬はなぜ妻を殺し、この時期に遺言状を依頼に来たのか。

２度のスペースシャトル飛行で地球の姿を目の当たりにした宇宙飛行士・毛利衛氏の協力を得て、いまの地球の現状と、２１世紀の人類最大の課題、環境問題を見つめ直す。東日本放送開局２５周年特別番組。◆マングローブの森がエビの養殖池へと変貌し、温暖化により海面上昇の憂き目を見る赤道直下のタイ、エクアドル。人間によって生態系を乱されたガラパゴス諸島。ラストフロンティアと呼ばれるアラスカでも、地球の環境変動の影響が数々の異常事態を引き起こしている。各地が環境変動の影響を受けている現実と、これらの地で自然とともに力強く生きる人々を２年にわたり定点取材。２１世紀に人類が何をなすべきかを模索する。

アフリカ・タンザニアから日本へ嫁いできた女性が、持ち前の陽気さと周囲の人々の支えで明るく痛快に過ごす日々を通し、夫婦や家族のありようや異文化コミュニケーションを描く。◆１９９６年、長野県三水村のりんご農家に嫁いだ小林フィデアさん。彼女にとって、１９９９年は忙しい一年になった。久し振りに故郷タンザニアへ里帰りし、またタンザニアからお母さんとお姉さんが来日した。