広島、長崎で原爆の被害にあった後差別を逃れ、新しい生活を始めるために故郷を離れて暮らす人は多い。戦後５０年以上がたち高齢となった現在も東京で暮らす３人の被爆者の営みを、それぞれの証言によってつづっていく。◆一人は、被爆を隠し続けていたが、病の床でついのすみかに故郷長崎を夢見るようになった。被爆者健康手帳を初めて取得しようと決意した。二人目は、被爆者健康手帳の申請に２人の証人が必要だという大きな壁にぶつかった。三人目の助産婦の女性は、あの日一瞬で亡くした友だちの数だけ新しい命を取り上げようと奮闘している。

格闘技やケンカが大好きな女子高生・香田萬が主人公。渋谷の覇権をめぐって、女子高生たちが争いを繰り広げるアクションストーリー。原作：こしばてつや。（全３回）。◆第１話「スペイン坂　激闘篇」。１９９９年、渋谷で女子高生モデル安曇の撮影をしていた雑誌編集者・千葉（池田昌子）は、偶然そこに現れた萬（松田純）に関心を抱く。今までケンカに負けたことがないという萬は、格闘技以外に何も興味を示さない。まもなく新宿から来た絵奈ら女子高生グループと安曇らが対立。萬はその双方を殴りつけてしまい孤立する。そんな折、プロの格闘家を目指す加治屋（袴田吉彦）に出会う。絵奈の進出で渋谷のセンター街に異変が起きている中、萬は横浜の凶暴な女子高生・里緒菜に初めての敗北を味わう。

関西地方の特色ある建物の外観と室内を紹介する。◆京都文化博物館別館（京都市中京区三条高倉）を取り上げる。

静岡県内の港町を旅人・魁三太郎が訪ねる紀行シリーズ。ガイドブックには載らない人、味、風景を中心に、その土地の生活観や空気を紹介する。静岡木曜ゴールデンスペシャル。◆この回は今でも昔ながらの風情を残す沼津の三浦地区を訪れ、そこで生きる人々の生活に触れる。沼津魚市場、サバ節作りと徳島県の藍染めの関係、名品「鮎のうるか」、沼津の真珠養殖、内浦の日曜日、半農半漁のご夫婦などを紹介する。

無外流の達人でありながら風雅な隠居生活を送る秋山小兵衛と、剣一筋の堅物息子・大治郎が様々な事件を解決する活躍を、江戸情緒を織り込んで描く時代劇。原作：池波正太郎。（第２シリーズ／１９９９年１２月８日～２０００年３月１５日放送、全１１回）◆江戸の町では辻斬りが相次ぎ、小兵衛（藤田まこと）と親しい「不二楼」の女中おみつも殺された。おみつの仇を討とうと夜の町を調べていた小兵衛は、犯人が旗本・永井十太夫だと突き止める。永井は剣術の師から人を斬ることを勧められていた。

戦争に直接加担した世代、自分の親が戦争に関わりを持った世代、戦争とは全く無縁の世代。それぞれの世代が、その世代なりの思いをこめて続ける草の根レベルの“日韓交流”を通じて、新しい時代の日韓関係を考える。◆岡山市の市立高校教諭全円子（チョン・ウォンジャ）さんは、在日韓国人２世。幼い頃から日本名を名乗ってきたが自分のルーツを隠さず生きようと、本名を名乗ることを決意した。全さんはある新聞記事をきっかけに９４歳の僧侶大隅さんと出会う。大隅さんは、戦時中、反戦思想を唱えて逮捕され、さらに日本が植民地政策の１つとして現在のソウルに設けた思想教育施設「大和塾」で朝鮮半島の有力政治家や文化人にお経を教えるなど指導的な立場に立たされた経験を持つ。この大隅さんが戦時中日本に強制連行され死亡した韓国・朝鮮人の遺骨返還と慰霊に取り組んでいることを知った全さんは大隅さんのもとを訪ね、大隅さんの活動への協力と「大和塾」の実態調査に動き出した。互いの姿の中に戦争の暗い影を見た２人は「悲劇を二度と繰り返してはいけない」と誓い、その思いは高校生たちにも輪を広げる。

時代の流れとともに消えようとしている、ふるさと島根・鳥取の素顔、自然、生活、文化、伝承行事などを、映像遺産として後世に伝えるシリーズ番組。◆昭和２２年に創業した島根県斐川町の出西窯では、今も年に５回ほど登り窯に火を入れている。河井寛次郎らによる民芸運動の影響を受けた１０人の陶工が、力を合わせて質の高い生活実用品を作りつづけている。毎回およそ６０００点の作品が窯入れされ、薪を投げ込むタイミングや位置で温度を調節しながら２日以上かけて交替で焚き続ける。全国でも少なくなった登り窯だが、その伝統は確実に継承されている。（島根県斐川町）

毎週、勝手にひとつの街を選んで徹底取材。ドラマチックかつロマンチックにアドバタイズ（宣伝）するＣＭを作り、その街の魅力を広告しようという、自称「地域密着系都市型エンターテインメント」。（１９９５年４月１５日開始）◆奈良時代がら「都筑（都築）郡」と呼ばれ、縄文時代の土器なども発見されている横浜・港北ニュータウン。広い道路沿いに並ぶ大型店には各地から多くの人が訪れ、アメリカ型ショッピングモールをイメージしたショッピングセンターがある。