内宮の正式名は天大神宮。外宮の草創よりさかのぼり、天照大御神は大和の皇居から笠縫邑に移されて祀られていたが、垂仁天皇の皇女・倭姫命が各地を巡幸した末、現在の五十鈴川の川上がもっとも神慮に叶うと、天照大御神の鎮まるところを定めたという。御手洗場で手を清め、長い参道をたどって至る深い木立の神域。絹の御帳の奥に建つ正殿は、日本最古の建築を伝える唯一神明造りである。

牛丼店で出会った年齢も職業も家庭環境も違う７人の男女が織りなす恋愛模様を描くドラマ。（２００１年７月１日～９月１６日放送、全１１回）◆第１話。緑川文平（所ジョージ）が店長を務める牛丼屋。女子校の教師・赤井涼介（渡部篤郎）は結婚間近で婚約者に逃げられ、途方にくれていた。永島蜜柑（菅野美穂）は誕生日なのに一人寂しく食事している。いきなり喧嘩を始める人気恋愛小説家の紫村一郎（及川光博）とその恋人の羽田藍（水野美紀）。主婦の黄田織江（岡江久美子）や高校生の青島渉（山田孝之）ら、居合わせた客は唖然とする。涼介から婚約者に渡すはずだったプレゼントをもらった蜜柑は、涼介に運命的なものを感じる。そんな蜜柑に文平は思いを寄せ始める。

相馬野馬追（のまおい）を５０年以上にわたって支えてきた一人の獣医の姿を追うドキュメンタリー。◆東北の夏祭りを代表する相馬野馬追。毎年６００頭の馬が出て神旗争奪戦を繰り広げる。馬専門の獣医・鹿山さんは長年この祭りを支えてきた。祭りの準備から７月の本番までの４ヶ月間、騎馬武者と共に馬を世話し、当日は暑さで倒れる馬やケガをした馬を次々と治療する。野馬追の古い格式と伝統を受け継ぐ人たちとの絆を深めながら診療を続ける獣医の生き様を紹介する。

京都府丹後半島の伊根町。棚田の千枚田もあるが、日本海の漁で暮らす町である。舟屋はその拠点となる。母屋とは道一つへだてて、波打ちぎわに建ち、二階は住居、一階は船の収蔵庫、修理場で、野菜類もここに置かれる。◆早朝、漁船が沖合いに出て、荒波をものともせず、定置網をあげる。獲物は寒ブリ。女房たちは氏神様に参り、無事を祈る。◆舟屋保存研究会の会長、倉さんは、高台にのぼり、２３０戸が入り江を囲むのを見おろす。海がなければ、山も畑もない、という。◆伊根町伊根浦【重要伝統的建造物群保存地区】、舟屋

世界最長の半島であるメキシコ・バハカリフォリニア半島のビスカイノ湾は、冬の間、北の海から回遊してきたコククジラ達が出産と子育てをする世界最初のクジラ保護区として１９９３年に世界遺産に登録された。コククジラはベーリング海で栄養を蓄えたあと、１万キロを泳いでこのビスカイノ湾にやってくる。塩分濃度の高いこの海は、子どものクジラにとって泳ぎの練習に適しているのだ。クジラの雄大な姿のほか、北太平洋の水鳥のおよそ３０％が集う世界最大の塩田やシエラ・デ・サンフランシスコの岩絵に描かれたクジラ、厳しい自然の中に見られる貴重な映像を紹介する。

神々が棲む芸能の都バリ島をタレント赤井英和が訪れ、現地の暮らしを体験する。◆赤井が最初に訪れたウブドでは、２５年に一度という王族の成人の儀式を目の当たりにする。それは犬歯を削るというものだった。バリの人々は昔ながらの慣習を大切に、先祖を敬っている。続いて赤井は、観光客がほとんど足を踏み入れることのないサンカル・アグン村へ。そこで親族３０人以上が同居する大家族の家にホームステイする。電気もガスも水道もない生活の中で田植えや稲刈り、水牛の世話を体験し、本当の豊かさを見つけていく。さらに、優勝すれば村人にとってこの上ない名誉だという水牛レースにも挑戦する。

群馬県の自然を、雲や風、光の視点からとらえ、美しい映像で紹介する。

ＮＨＫ連続テレビ小説第６４作「ちゅらさん」（２００１年４月２日～９月２９日放送）の総集編。沖縄の小浜島で天真爛漫に育ったヒロイン・恵里が、故郷の島で東京生れの兄弟と出会ったことをきっかけに上京し、自分の人生を切り開いていく姿を描く。作：岡田惠和。（全３回）◆総集編・最終回「命（ぬち）どぅ宝」。子どものころの約束どおりに結ばれた恵里（国仲涼子）と文也（小橋賢児）。子どもを授かり「和也」と名付けるが、４歳になった和也はある事件で心に傷を負ってしまった。恵里は体調を崩し、和也を連れて小浜島に戻るが、突然倒れる。