水引細工を探訪する。◆水引とは、こよりに糊をひいて乾かしたもので、髪の元結いに使った。金沢の伝統工芸にもなった水引細工は、明治時代に津田左右吉がはじめた。家紋を参考に製作し、心を結ぶものとして、婚礼には不可欠のものとなった。今は曽孫のさゆみさんが、夫の宏さんとともに受継ぐ。５年間の苦労の末、１９６６年（昭和４１）に発表した雛人形で全国的に知られるようになった。美術大学日本画科で学んださゆみさんの作品には、確実に未来への息吹きが感じられる。

千葉県船橋市に「シロアムキリスト教会」という名前の教会がある。ここの牧師・鈴木さんの両手小指は第二関節で切断され、背中には刺青が彫られている。鈴木牧師はかつて名うての博徒として名を馳せた「元ヤクザ」なのである。人生を欲望のまま生きていたが、命を狙われ原因不明の病にかかった時、死の恐怖に怯え初めて神に祈った。「私のような弱い人間が生まれ変わるには、信仰が必要だった」と鈴木牧師はいう。雑誌やテレビを通じてその存在を知り教会に集まる悩める人々、他に行き場のなくなった人々と鈴木牧師の交流を追う。◆毎週開かれている教会での礼拝、勉強会。「ここならやり直しのきっかけがつかめる」と思い集う人々は、鈴木牧師の活動を通し、何かを探そうとする。人々は何に救いを求めるのかを探る。

ふるさと石川は、自然の豊かさを持っている。その自然の個性的な素顔を見つめ直し次の世代に伝え残すべき自然遺産を取り上げた。この自然に関わる人たちとともに、「共生」や「共存」に繋がる道筋を考える。◆手取川の支流のひとつ、尾添川の上流部の雄谷は、ブナの原生林が広がり、動植物の楽園となっている。在来種の無斑イワナ、貴重種トミヨ、豊かな自然とその保護を訴える。

能登花火を探訪する。◆江戸時代にはじまり、夜空を彩った能登の奉納花火は、昭和初期まで続いてきた。しかし現在は、木津煙火保存会と、神主が副業として設立した能登煙火株式会社１社が活動するのみである。保存会は、竹を使った威勢のいい噴き出し花火を披露している。一方、能登煙火の新人徳永さんは海外経験を積み、何万匹もの蛍が１本の木に集まる眺めを見た。それを空一杯に広げたいという。徳永さんの笠野まつりでのデビューの様子を追う。

ふるさと石川は、自然の豊かさを持っている。その自然の個性的な素顔を見つめ直し次の世代に伝え残すべき自然遺産を取り上げた。この自然に関わる人たちとともに、「共生」や「共存」に繋がる道筋を考える。◆加賀市塩屋町の鹿島の森は、斧入らずの森と呼ばれ、タブ、スダジイ、ヤブニッケイ、など暖帯性の常緑樹が茂っている。森の観察や手入れをしている地元の人達を追いながら、森の豊かな四季を紹介する。

中学生の双子の姉妹と正体不明の自称「名探偵」夢水清志郎が、様々な事件に立ち向かい冒険を繰り広げるドラマ。脚本：伴一彦。（１９９９年７月３日～１０月２日放送、全１２回）◆第１回。岩崎亜衣（三倉茉奈）は中学生。茶道を教える母（小林聡美）と銀座で二人で暮らしている。ある朝、校庭に不思議なマークが描かれていて学校は大騒ぎになる。そのマークは、中学生が失踪したカラオケボックスにも残されていた。一方、銀座明神の宮司の与兵衛（上田耕一）は亜衣に殴られたと言う。身に覚えのない亜衣が首をかしげながら帰宅すると、自分にそっくりの少女が待っていた。その少女は、両親が離婚した時に父に引き取られた真衣（三倉佳奈）で、亜衣の双子の姉妹だった。

関西地区の特色ある建物を映像で紹介する。◆大阪府岸和田市の市立自泉会館をとりあげる。

京都の街並み、人々の暮らしをさまざまな角度から描き、その魅力を紹介する。◆この回は「ＧＲＥＥＮ　ＧＲＥＥＮ　京都」。