ＧＮＰの繁栄に置き去りにされた日本西端の島が、２５年目に“チャンス”をつかんだ。かつて、石炭と造船で栄えた長崎港ちかくの香焼（こうやぎ）町である。この前年、世界最大の企業が進出。大企業と革新町政は果たして共存できるのか。日本列島の生き方を暗示する幾多の問題を投げかける。

大佛次郎が膨大な資料を駆使して取り組んだ明治維新史の映像化。単なる娯楽にとどまらず、知的エンタテインメントを目指す試みとして、一話ごとに新しい演出法がなされた。（１９７１年９月４日～１１月２７日放送、全１３回）◆第十一回「決起」。高杉晋作（原田大二郎）は長州へ戻り、自身が生みだした奇兵隊に決起を促した。奇兵隊を先頭とする反乱軍は、時代の流れに敏感な商人、変革を求める地主、農民に支援された。クーデターは成立、改革派の正義党が藩の政権に返り咲いた。しかしこの時、晋作は自分たちの役割の終わったことに気付かなければならなかった。動乱の幕末史に異色の足跡を残した高杉晋作の姿を追う。

孤独な不良少年・矢吹丈が師となる丹下段平や宿命のライバル力石徹と出会い、ボクシングの世界で苦闘する姿を描くアニメ。天性の素質と段平のトレーニングによってチャンピオン街道をつき進むジョーの前に、次々とライバルたちが立ちはだかる。（１９７０年４月１日～１９７１年９月２９日放送、全７９回）◆第７６回「燃える挑戦状」。ラッキーパンチで勝ってきたカーロスが、記者会見で日本チャンピオンのタイガー尾崎戦での１ラウンドＫＯを宣言する。誰も本気に取らなかったが、カーロスはただの１撃、１６秒でタイガーをＫＯした。ついに本性を現したカーロスはその場で「無冠の帝王」矢吹丈に戦いを挑む。

大正末期から昭和中期は津軽の農村地方で津軽民謡が大変にもてはやされた時期である。この民謡をひろめたのが「ボサマ」とよばれた盲目の門付芸人たちである。津軽はこの時期を経てから一般の農民からも民謡の名人、名手を輩出し、民謡大会があちこちで盛んに開催されるようになっていく。番組では、こうした津軽の民謡の土台を作った門付芸人の活躍を、門付芸最後の伝承者、高橋竹山師の三味線と語りで再現していく。

大佛次郎が膨大な資料を駆使して取り組んだ明治維新史の映像化。単なる娯楽にとどまらず、知的エンタテインメントを目指す試みとして、一話ごとに新しい演出法がなされた。（１９７１年９月４日～１１月２７日放送、全１３回）◆第五回「大獄」。勅許なしに日米修好通商条約を結んだ大老・井伊直弼（中村竹弥）ら幕閣に、斉昭、慶永、斉彬らは激しい怒りを抱く。しかし幕府の容赦ない鉄槌は派閥を超えて、反井伊と目される全ての者に振り下ろされた。

すし屋が舞台のケンちゃんシリーズ。小学校３年生になったケンちゃんのいたずらもエスカレートする。（１９７２年３月２日終了、全５２回）◆店を継ぐ継がないで一喜一憂する父親が、子供には子供の夢があることを子供に教えられる。

沖縄県・八重山諸島の竹富島は、周囲８キロの小さな島である。熱帯林に囲まれた小さな集落で暮らす人々の間では、大正６年まで「藁算（わらざん）」が使われ、今もその名残をとどめている。琉球王朝から過酷な扱いを受けてきた竹富島の人々。文字を知らない島民が、お互いの意思をやりとりするために使われてきたのが「藁算」である。◆伝統的な赤瓦屋根の町並みが残る竹富島では、機を織り、民謡を踊る昔ながらの生活が、今も営まれている。番組では、沖縄民俗学を専門に研究している山口大学の松岡利夫教授に同行し、島の歴史や人々の暮らしをたどる。放送番組センター協賛番組。

東京の名門私立中学から富士山の裾野にある富士見学園中等部に転校して来た鮎原こずえ。バレーボール部に入り天性の資質を発輝して中心選手となる。苦しい特訓の末に様々な技を身につけたこずえが、世界の大舞台で栄光を掴むまでを描くアニメシリーズ。原作：浦野千賀子。（１９６９年１２月７日〜１９７１年１１月２８日放送、全１０４回）◆最終回「栄光のアタックＮｏ．１」。富士見高校バレー部で活躍し、高校生でただ一人全日本のメンバーに選ばれたこずえは、世界選手権に臨んだ。全日本チームは苦しい闘いを勝ち抜き、決勝で宿敵ソ連チームと対戦する。