イギリス大英博物館で初めて製作・展示された青森ねぶたを追うドキュメンタリー。◆１９９１年、大英博物館のアジア館館長がジャパンフェスティバルでねぶたを見たのがきっかけで、２００１年に博物館内でねぶたを製作・展示することになった。ねぶた師には、ねぶた大賞８回受賞の北村隆さんが選ばれた。隆さんは双子の弟らスタッフ１０人と渡英し、骨組み・紙貼り・書き割り・ろう書き・色付けをしていく。製作過程も展示のうちで、見学者は大きさと繊細さに圧倒されながら作業を見守る。博物館は防火規定が厳しく、防火加工紙に戸惑いながらも、ついに「源義経渡海」が完成する。

岡山県内各地で歌われている“わらべ歌”を、その地域の子どもが歌うのに合わせて、その歌に関係する歴史や風土を紹介する。◆この回は岡山市足守の「あやめにすいせん」。

北海道の屋根・大雪山系、石狩岳を源とし、大小７０余りの流れを集めて日本海へ注ぐ、北海道最大の川・石狩川。その源から下流へ旅し、北海道の大自然とのふれあい、ダッキーやキャンプなどアウトドア体験や、そこで暮らし活動する人々との出会いなどを織り交ぜて、自然の大切さを見つめなおす。

“Ｆａｍｉｌｙ”“Ｆａｔｈｅｒ”“Ｆｒｉｅｎｄ”“Ｆｉｇｈｔ”“Ｆｒａｇｉｌｅ”“Ｆｏｒｔｕｎｅ”といった「Ｆ」で始まる言葉をキーワードにした重松清の短編集「ビタミンＦ」のドラマ化。（７月１日～５日終了、全６回）◆娘が、付き合っているフリーター男にそそのかされ、万引きをして補導された。叱ろうとする父に対して開き直る娘。空しい生活の中で、以前愛していた女性を思い出す。

６７年の時を経てハンセン病元患者に手渡された１枚の卒業証書を通して、差別と偏見のない社会への願いを描くドキュメンタリー。◆２００１年５月、ハンセン病元患者たちは国の強制隔離政策に対して損害賠償を求めた裁判に勝訴し、国の謝罪を勝ち取った。しかし、多くの元患者は今も偏見や差別のため、本名を名乗れず故郷に帰ることもできずにいる。金沢市出身の浅井あいさんもその一人で、この名前は本名ではない。浅井さんは日々の思いを歌に詠んできた。この年１２月、病気のため退学を余儀なくされた母校から卒業証書を受け取ることになる。

ポーランドの南部にある小さな町、カルヴァリア・ゼブジドフスカ。この町の丘を中心に４４もの聖堂が建てられたことで、多くの敬虔なキリスト教信者たちが訪れるようになる。祈りの声が途絶えることのないこのポーランドキリスト教信仰の聖地は、１９９９年世界遺産に登録された。◆カルヴァリア・ゼブジドフスカの歴史は４００年前に領主ミコワイ・ゼブジドフスキが小さな礼拝堂を建てたことで始まる。イエスの受難の道行きに沿って聖堂が建てれており、人々はひとつひとつを訪ね、瞑想し、祈り、讃美歌を歌い、イエスの受難を体感していく。イースター直前の木曜日を指す聖木曜日に、この丘では地元の修道士たちによって、キリスト受難の旅が再現される。この日、国中から１０万人のキリスト教信者がこの丘に集まり、受難の旅を辿りながら、祈りを捧げる。◆キリスト受難劇、ランツコロナ城、聖母に捧げる聖墳墓教会、ビラトの宮殿、天使の泉、カイファの館、聖階段、十字架の担い、聖母の御心の聖堂、ゴルゴダの丘、「三度目の倒伏」教会

いつ起こってもおかしくないと言われる東海地震。２００２年４月、国の中央防災会議は２３年ぶりに危険エリアを見直し、震度６以上の強い揺れや津波などで大きな被害の出るおそれのある『強化地域』に新たに９６の市町村が指定された。この拡大によって浮上した、東海地震対策の新たな課題を検証する。

作家の書下ろしによる一話完結の物語を、俳優の朗読とイメージ映像で綴る。ひとつの出会いが翌週に新たな出会いを生むスタイルで、一ヶ月にわたって展開していく。◆この回は松尾スズキ作・ともさかりえ朗読の第２回「ゴリラ女」。