作家の木崎さと子さんが、家と故郷を語る。◆旧満州生まれの木崎さんは、少女期を高岡で過ごし、外国生活を経て作家になった。外国暮らしで日本語に敏感になり、自分の好きな日本語の調子で書くには、高岡を舞台にすると合うのだという。『夏草』に漂うデラシネ（故郷喪失者）の感覚は、幼時に母の死と引揚げを経験し、家や故郷の不確かさを知ったからだ。また、富山の作家が家を重視する中で、彼女は家から離脱する「個」を描く。家への反感は逆に家を信じているからだと語る。

福島県内の数ある祭りの中から「うつくしま祭り５０選」に選ばれた祭りを紹介するシリーズ。（２００３年５月１２日～２００４年２月２日放送、全３０回）◆「日本三田植」といわれる“伊勢の朝田植、熱田の夕田植、高田の昼田植”。その一つとされる会津高田の田植祭りは米どころ会津の人々が田植を終える節目であり、稲作に生きる支えでもある。

若者をターゲットにした情報バラエティ。徳島県内外で頑張っている人や最新のオススメスポット、グルメ、旅など様々なジャンルの話題を提供する。（２００３年４月５日～２００４年３月２７日放送、全４４回）◆コーナーは、山本ダンが県内各地を巡ってご当地応援歌を作る「ふるさとＳＯＮＧの旅」日和佐町、原口典子と八田恵子が７月のトライアスロン出場を目指す「ハラハチ・トライアスロンへの道」、「アキ＆カホリの女子高生通信」人気カラオケ店紹介、「ハッチの週末カンタン天気予報」、そしてお知らせと週末占いとなっている。

「しぜんとあそぼ」は、単なる自然観察にとどまらず、身近な生き物の生態をじっくり見ていくことで、自然の不思議や命の輝きを感じられるように構成。自然と縁遠くなった子どもたちが、生き物に共感して優しい心を育んでくれることをねらいとする。（１９９５年４月開始）◆今回は「タンポポ」を観察する。

作家の書下ろしによる一話完結の物語を、俳優の朗読とイメージ映像で綴る。ひとつの出会いが翌週に新たな出会いを生むスタイルで、一ヶ月にわたって展開していく。◆この回は岩松了作・樋口可南子朗読の第４回「忘れられたアキコ」。

ＮＨＫ連続テレビ小説第６８作「こころ」（２００３年３月３１日～９月２７日放送、全１５６回）の総集編。作：青柳祐美子。義理人情に厚い浅草を舞台に、老舗うなぎ屋の娘こころが、血のつながらない２人の子の母として、そして若女将として奮闘する物語。（全３回）◆総集編・第２回「突然の別れと永遠の愛」。優作（仲村トオル）と結婚したこころ（中越典子）だが、出て行った母親を忘れられない倖（さち　黒川智花）はなかなか心を開いてくれず、苦悩する。しかし、あることをきっかけに打ち解け、次第に家族のきずなを作り上げていく。そんな時、突然、優作を冬山の遭難で失ってしまう。大きな悲しみから立ち直ってゆく中で、こころはある決心をする。◆解説副音声あり

「親切」や「優しさ」などをテーマにしたショートストーリー。日常のささいな出来事のなかに隠された、心打たれる瞬間をつづる。◆この回は「春キャベツ」。

２００２年９月に亡くなった元諏訪中央病院院長の今井澄（きよし）さんが遺した録音テープを元に、彼の心の軌跡を追うドキュメンタリー。◆今井さんは大学紛争がピークに達した１９６９年、安田講堂に立て籠もって逮捕された。その後は地域医療を志し、諏訪中央病院の医師となった。病院のいらない地域づくりを目指し、病気予防に力を入れた。常に患者の立場を考え、聴診器を手でこすって温めていた。１９９２年には参議院議員に当選し、急速に進む高齢化社会に対応した医療・福祉政策の充実に尽力した。彼が追い求めた理想の医療とは何かを描く。