時代の流れとともに消えようとしている、ふるさとの素顔、自然、生活、文化、伝承行事などを映像遺産として後世に伝えるシリーズ。◆鳥取県立博物館は平成十四年十月で開館三十周年を迎えた。それを記念して開催された特別展「鳥取県の名宝」展には、二十三年ぶりに里帰りした国宝で鳥取県智頭町の豊乗寺に伝わる「絹本著色　普賢菩薩」や、現在福岡県の西光寺所蔵で五百年ぶりに里帰りした梵鐘など国宝四点を含む百三十点が展示された。「絹本著色　普賢菩薩」は平安後期の作で、豊満な体躯の菩薩の姿と光背（こうはい）や着衣、蓮台などにほどこされた亀甲菱、菊、唐草文など精巧な切金細工が目を引く。現在は、東京国立博物館に寄託され保護されている。西光寺の梵鐘は、全国で五番目に古い梵鐘で国宝に指定されている。平安時代承和（じょうわ）六年に鳥取県赤碕町の船上山にあったと考えられる伯耆国金石寺（こんしゃくじ）の梵鐘として製作されたもので、尼子経久によって出雲大社に奉納された経歴もある梵鐘である。

盲導犬を目指すラブラドール・レトリバーのクイールの成長と親代わりの人間たちや視覚障害者との泣き笑いの日々を描くハートフルドラマ。原作：石黒謙吾、秋元良平、脚本：寺田敏雄。（２００３年６月１６日～７月２８日放送、全７回）◆第１回「はじめてのさようなら」。将来盲導犬になる子犬を、１年程度の間育てる里親ボランティアであるパピーウォーカーをしている仁井勇（勝村政信）と三都子（沢口靖子）夫妻は、新しい子犬が来ることを楽しみに待っていた。その頃、東京の水戸レン（檀ふみ）の家で生まれた５匹のラブラドール・レトリバーのうち、お腹に翼のような模様のある一匹が、将来の盲導犬に選ばれた。しかし、生まれて最初に仲良くなった近所の少女・亜弓（近内里緒）は、すぐに来る子犬との別れを受け入れられない。すると、両親の再婚で新しく家族となった亜弓の兄弟が、亜弓の様子を見て、その子犬を連れ出してしまう。◆解説副音声あり

「親切」や「優しさ」などをテーマにしたショートストーリー。日常のささいな出来事のなかに隠された、心打たれる瞬間をつづる。◆この回は「星の再会」。

瀬戸内海は、海運の要地として培われた豊かな歴史と、多島海の景観に代表される美しい自然を有してきた。そんな瀬戸内海の「今」を、それぞれの地域から紹介する。（２００２年１０月７日・２００３年９月２２日、全５０回）◆この回は「春を告げる島・四国巡り」。

岡山県内各地で歌われている“わらべ歌”を、その地域の子どもが歌うのに合わせて、その歌に関係する歴史や風土を紹介する。◆この回は寄島町の「みみずが三匹」。

瀬戸内海は、海運の要地として培われた豊かな歴史と、多島海の景観に代表される美しい自然を有してきた。そんな瀬戸内海の「今」を、それぞれの地域から紹介する。（２００２年１０月７日・２００３年９月２２日、全５０回）◆この回は「浜問屋の初市」。

神仏混交の日本の習俗の原点ともいえる「宇佐八幡神の奈良入京」。神輿の起源ともいわれるこの歴史的イベントが、大仏開眼１２５０年に当たる２００２年１０月５日に再現された。実行に奔走した「宇佐若宮みこしかつごう会」１００人の奮闘を追う。◆世の平穏を願った大仏建立の詔に先立ち、聖武天皇は宇佐神宮に勅使を送って国家鎮護と大仏造立の祈願を行っている。しかし事業はいくつもの困難に直面し、宇佐八万神はついに“神々を率いて大仏建立に協力しよう”という託宣をくだす。そして７４９年、奈良にのぼって完成した大仏を拝したという。１２５０年後、２００人の小学生を含む宇佐市民５００人が３００メートルにわたる行列をなして大仏殿へ進んだ。

福島県内の数ある祭りの中から「うつくしま祭り５０選」に選ばれた祭りを紹介するシリーズ。（２００３年５月１２日～２００４年２月２日放送、全３０回）◆「日本三田植」といわれる“伊勢の朝田植、熱田の夕田植、高田の昼田植”。その一つとされる会津高田の田植祭りは米どころ会津の人々が田植を終える節目であり、稲作に生きる支えでもある。