民謡の宝庫・東北地方を中心に、各地の民謡を紹介する本格的民謡番組。（１９７３年２月３日放送開始）◆スタジオを出て東北各地を訪ねる「味な民謡・旬な旅」のシリーズ。今回は秋田県雄和町に伝わる伝統芸能や民謡を紹介する。曲目は、高尾神社氏子青年会「女米木ぼんでん唄」、田中恵子「秋田長持唄」、浅野江里子「大正寺おけさ」「大正寺節」、利部梅謡「秋田おはら節」、田中恵子「秋田大黒舞」。

女優・岸本加世子と歌人・田中章義の二人が、お茶の源流を中国に訪ねるドキュメンタリー。静岡放送開局５０周年記念番組。◆静岡県出身の二人は、静岡茶のルーツと言われる「径山茶」ゆかりの浙江省径山寺から旅を始める。岸本は杭州の龍井（ろんじん）村へ向かう。ここで生産される龍井茶は中国最高級の緑茶として有名だ。岸本は出稼ぎに来ている娘たちと一緒に茶摘や釜炒り作業を体験し、日本と中国の茶の違いを学び、人々のお茶への思いを知る。一方、田中は幻の茶「黄山毛峰」の産地・黄山や、日本に茶の実と仏書を持ち帰った高僧・聖一国師の生地を訪ねる。

文化爛熟の元禄時代に自分たちの信念を貫いた赤穂浪士の物語を、古典「仮名手本忠臣蔵」の要素を取り入れて描く長時間時代劇。◆元禄１４年（１７０１）春、播州赤穂城主の浅野内匠頭は幕府から勅使を接待する大役を命じられた。指南役の吉良上野介は、内匠頭の妻・あぐりによこしまな思いを寄せ、ことあるごとに内匠頭に難癖をつけ、執拗にいじめ続ける。

およそ３０頭のツキノワグマが生息する丹沢。しかし、開発や自然環境の悪化によりクマの頭数も減少し、このままでは絶滅も危惧される状況になりつつある。丹沢のツキノワグマを守るためのさまざまな取り組みを紹介する。◆生態系の頂点に近い部分にあたるクマが生きるためには、食物連鎖の下に多くの動物、植物を必要とする。すなわち、クマが暮らせる森は豊かな森であると言えるのである。

神楽の町・大分県庄内町で、神楽とジャズの競演が実現することとなった。神楽の魅力や競演に向けてのけいこを追いながら、町おこしにかける神楽座の男たちの情熱と夢を描く。◆町内に１２もの神楽座がある庄内町。高千穂と出雲の神楽が融合した、勇壮で娯楽性の高い神楽として、町おこしにも貢献している。大分ゆかりのジャズピアニスト秋吉敏子さんにオリジナル曲の作曲を依頼、彼女が率いる世界的ジャズオーケストラとの競演に挑むこととなった。

ダウン症による知的障害を持つ１６歳の少年が、父親のサポートを得てトライアスロン完走を目指す。自分の可能性を試そうと、目標に向けて練習を積み、２００３年５月にサイパンで開かれた大会に出場した。親子の姿を追う。

世界の自然や野生動物を相手に、生き物たちの生と死の営み、自然の美しさと厳しさを見つめ続ける動物カメラマン。その撮影の様子を伝える。◆第１回は岩合光昭さん。カナダ東北部に広がるハドソン湾を舞台に、陸上最大の肉食動物ホッキョクグマに至近距離まで迫り、その生態を余すところなく捉える。氷原の巣穴から顔を出す赤ちゃんグマ、赤いお花畑の真っ白なクマ、好奇心旺盛に撮影車両に近づいてくるクマなど、さまざまな表情を伝える。

盲導犬を目指すラブラドール・レトリバーのクイールの成長と親代わりの人間たちや視覚障害者との泣き笑いの日々を描くハートフルドラマ。原作：石黒謙吾、秋元良平、脚本：寺田敏雄。（２００３年６月１６日～７月２８日放送、全７回）◆最終回「ありがとうクイール」。渡辺満（玉置浩二）が入院したことで、クイールは訓練センターに戻り、満の退院を待ち続けていた。そしてそのまま３年が経過した。病状が悪化していく満は、このままクイールを待たせて良いのかと悩んでいた。そして満は、息子の悦男（松田祥一）にクイールの様子を見てきてほしいと頼む。クイールの様子を聞いた満は、もう一度だけクイールと歩きたい、と訓練センターへやってくる。するとクイールは静かに近づき、満に寄り添うのだった。◆解説副音声あり