胡蝶蘭やカトレアに代表される美しく高貴な姿から「花の女王」と呼ばれるラン。女優・星野知子が、ブラジルでの蘭栽培で成功した道産子、巨大ビジネスになっている台湾の胡蝶蘭栽培、北海道の企業が取り組む「神々の花」と呼ばれるラン栽培への挑戦など、様々な側面から「ラン」の実態に迫る。◆ランに魅せられた人々、ランとともに生きる人々や、亜熱帯ジャングルの奥にひっそりと自生する希少種の「幻のラン」の映像なども紹介する。

説教好きで、おせっかいで、ウソもつくけど憎めない、超マイペースなおじいちゃん、“ジイジ”こと片岡英吉。同居する片岡家の家族たちは勝手気ままなジイジに振り回されながらも、英吉の体当たりの行動や実直なやさしさに教わり、様々な困難を乗り越えていく。作：野依美幸。（第１シリーズ／２００４年８月１６日～９月６日放送、全４回）◆第２回「ひとりはヤダ！」。ある日、長男の昴（落合扶樹）が、家に帰りたくないと言う同級生の女の子・夕貴（横山香夢）を部屋に匿う。英吉（西田敏行）と翔（小杉彩人）だけが気づくが、夏子（古手川祐子）やあたる（榮倉奈々）には内緒にする。しかし、翌日、あたるに夕貴が見つかってしまい、さらに、あたるの携帯電話が水浸しで壊れているのが見つかる。夕貴の仕業だと責めるあたるに対して、昴は夕貴をかばいきれなくなる。

各方面で活躍しているお笑い芸人が「コント」で競演、めったに見られない組み合わせを実現していくコント・バラエティ番組。月曜深夜から枠移動し、面白くなければ自分の出番が少なくなるという弱肉強食システムで、いよいよパワーアップする。◆この回は「ポジティブアーティスト　ＴＥＺＺ」「代打　村上」「ネガティブ芸人　四ＭＥＮ楚歌」「代走　村上」「ジョージとマイケル」「顔マン」をおくる。

東京・日比谷公園の片隅にある６本の鉄棒には、毎日近くのサラリーマンたちが集まってくる。上半身裸になって鉄棒にぶら下がるサラリーマンたちの年齢や職種は幅広い。男たちは、この時だけは仕事を忘れてそれぞれの目標とする技に挑戦する。男たちの互いに励まし合う様子と、それぞれの生活や思いを描く。案内人は谷啓。

棚田があり、小川や雑木林、人家が点在する風景。人々が長い年月をかけて作り上げてきたこうした暮らしの場は「里山」「里地」と呼ばれる。１９９９年放送「映像詩　里山　憶えていますか　ふるさとの風景」に続き、どこか懐かしい日本古来の農村風景の四季折々の姿を定点取材する。◆この回のテーマは「水」。琵琶湖に近い集落では、家の中に湧水を取り入れた「カバタ」と呼ばれる仕組みが残り、日々の生活に利用されている。その流れは多くの生き物を育みながら湖へくだり、湖畔にひろがる豊かなヨシ原には、コイやフナなど多くの魚が産卵のために集まる。水と密接なかかわりを持つ人と生き物の世界を描く。

岐阜県と富山県の県境の、双方に点在する合掌造りの集落には、日本の農村の原風景がある。◆白川郷は近年すっかり観光地化し、真冬でも訪れる人々が多い。◆長年の風雪に耐えてきた、がっしりとした合掌屋根の家屋、雪の綿帽子をかぶったお寺の鐘楼門など、画題を求めて榎木は雪道を精力的に歩き廻る。◆合掌造りの家屋だけでなく、周囲の田畑や人々の暮らしまで、あるがままの全てが世界遺産という、特別な地域である。絵筆の蔭に、村の人々の暮らしを気遣う。◆白川郷・五箇山の合掌造り集落

家族連れのボランティア手品師、氏山さん。内気で無口な彼が、手品を通して人と心を通わせる姿を描く。◆今日のマジックショーは地元の保育所。空っぽの箱の中から果物が出てきて、園児たちはびっくりしたり喜んだり。５ヶ月の息子を抱っこした妻はお揃いのシルクハットを被り、赤い大きな蝶ネクタイをつけて司会をつとめる。子どものころから人と話すのが苦手だった氏山さんは、会話のきっかけ作りにと少しずつ友達に手品を披露するようになったという。

広島に原爆が投下されて２ヵ月、焦土の風景と苦しむ被爆者が日本人の手によって撮影された。現存する未編集フィルムに写された映像と現在の場所を対比し、広島の歴史とともに風化しつつある被爆の実相を伝える。