群馬県内に残る伝統的な手法での“ものづくり”の技を伝え残そうと、１９９３年にスタートした番組。技術はもちろんのこと、作品に反映する“作り手の人柄”も描く。◆高田さんは昭和２５年（１９５０）生まれ。１７歳のときに高崎市の建具師のもとで修行を始め、４年で独立。特に組み子の技術に長け、数々の賞も受賞している。衰退する建具業界に危機感を抱いた高田さんは、自分の技術をすべて伝えることを決意、木工所の後継者が集まった「組子研究会」で若者の指導に当たっている。高田さんの作品や指導ぶり、得意とするアール組子をあしらった作品の製作過程を紹介する。

リストラで突然会社を首になった元ＯＬが、なんの因果か人気漫画家と旅館にカンヅメになる羽目に陥った。前向きなのが取り得な彼女が人生を学び、成長していく姿を描く。“ｌｉｖｉｎｇ　ｔｏｄａｙ　ｆｏｒ　ｔｏｍｏｒｒｏｗ”（２００３年４月１３日～６月２２日放送、全１１回）◆第一話。無職になった倉沢祐美（竹内結子）は、友人の結婚披露宴の会場から就職面接の出版社へ振袖姿のまま駆けつける。それを見ていた有名漫画家・桜井礼次郎（阿部寛）は、温泉地での長期執筆の同行者に祐美を指名した。兄が働く伊豆の高級旅館「柚原」ならばと、同行を承諾した祐美。女将の美沙子（野際陽子）はマンガ嫌いを曲げて礼次郎を歓迎。執筆は順調に捗る、はずだったが。

時代の流れとともに消えようとしている、ふるさとの素顔、自然、生活、文化、伝承行事などを映像遺産として後世に伝えるシリーズ。◆「ホトホト」の民俗行事は、もともと子どもたちが小正月の夜、厄年を迎える家に藁で作った“銭さし”や“馬”をもって行き、代わりに祝いのお餅やお菓子をもらって帰るという風習で、昔は、各地でこの風習が行われていましたが、現在はほとんど行われなくなっている。鳥取県日南町多里では、この行事を二十五年ほど前に地区の有志によって復活させた。厄年の四十二歳や六十歳を迎える家では、この日の夜お祝いの宴が開かれ「ホトホト」を待つ。今年還暦を迎える人の家にホトホトのメンバー四人が昔ながらの蓑を身につけて訪れ、はじめに縁起物と藁細工を玄関前に置く。「ホトホト」訪問を受けた家では水を準備、訪れたメンバーに水をかけ厄を持って帰ってもらう。今では、すっかり冬の行事として受け継がれている。

民謡の宝庫・東北地方を中心に、各地の民謡を紹介する本格的民謡番組。（１９７３年２月３日放送開始）◆「あんみ通」は、津軽三味線の安仲由佳と、津軽三味線と唄を担当する金田一公美のユニット。パーカッションの畠山裕子も迎えて、型にとらわれない独自の音楽を繰り広げる。曲目は、「あんみ通事始め」「あんじょん２」「長持唄」「雪花三味線」「クルンテープ」「ふし待月」。

作家の書下ろしによる一話完結の物語を、俳優の朗読とイメージ映像で綴る。ひとつの出会いが翌週に新たな出会いを生むスタイルで、一ヶ月にわたって展開していく。◆この回は北川悦吏子作・本上まなみ朗読の第３回「左がわの胸が痛むよ」。

中国四川省・木里チベット族自治区。山岳地帯で集落へ通じる道のほとんどは車が通れず、郵便配達にはロバが使われている。３００キロの険しい道のりを２週間かけて歩く配達員・王さんに同行し、配達の様子や人々の暮らしを伝える。

「しぜんとあそぼ」は、単なる自然観察にとどまらず、身近な生き物の生態をじっくり見ていくことで、自然の不思議や命の輝きを感じられるように構成。自然と縁遠くなった子どもたちが、生き物に共感して優しい心を育んでくれることをねらいとする。（１９９５年４月開始）◆今回は「タンポポ」を観察する。

義理人情に厚い浅草を舞台に、老舗うなぎ屋の娘こころが、血のつながらない２人の子の母として、そして若女将として奮闘する物語。作：青柳祐美子。ＮＨＫ連続テレビ小説第６８作。（２００３年３月３１日～９月２７日放送、全１５６回）◆第１週「祭りに咲いた恋心」（第１回）。リカ子（一戸奈未）に連れて行かれた医師相手の合コンで、こころ（中越典子）は初対面の朝倉優作（仲村トオル）の顔にビールを吹きかけてしまい、その場から逃げるように浅草へと帰る。ある日、客室乗務員のこころの担当するフライトに、偶然優作が搭乗してくる。◆解説副音声あり