広島に原爆が投下されて２ヵ月、焦土の風景と苦しむ被爆者が日本人の手によって撮影された。現存する未編集フィルムに写された映像と現在の場所を対比し、広島の歴史とともに風化しつつある被爆の実相を伝える。

「なるほど」を合言葉に、北海道の様々な魅力を紹介するシリーズ。レポーターが道内各所に出向き、色々な雑学や情報を交えながら、土地の「人・モノ・自然・味覚」を伝える。ナビゲーターは明石英一郎アナウンサー。（２００２年１０月６日～２００５年９月２５日放送）◆北海道で最も早い桜前線にスッポリおさまる江差線。この回は函館から２時間余りの“春爛漫”列車の旅。まずは渡島当別駅で日本で最初に「男爵いも」をつくった川田男爵の資料館を訪ねる。渡島鶴岡駅では門と本堂の間に線路が通っている不思議なお寺を発見。湯ノ岱駅には人気の温泉が…。江差線の終着駅「江差」で降りた後は、四季折々の風景が美しい「かもめ島」で旅を締めくくる。レポーターは柳澤利幸。

２００３年に放送された、南海の離島の厳しくも美しい大自然を背景に、離島医療の問題を通して家族の絆や人と人とのつながりを描く医療ヒューマンドラマのスペシャル版。原作：山田貴敏、脚本：吉田紀子。（２００４年１１月１２日～１３日放送、前後編）◆前編。志木那島の診療所医師・コトーこと五島健助（吉岡秀隆）は、島の人々に信頼され、充実した毎日を送る。安藤重雄（泉谷しげる）をはじめ島の人々は、コトーと看護師・星野彩佳（柴咲コウ）の結婚を期待するが、コトーは知る由もない。そんなある日、原剛洋（富岡涼）たちが通う島の小学校に教師の小沢（光石研）とその一家が東京から赴任してくる。体が弱い小沢の娘・ひな（尾崎千瑛）と剛洋はすぐに仲良しになる。一方、剛洋の父・剛利（時任三郎）は、剛洋の医師になるという夢を現実的に考え始めていた。その頃、彩佳の母・昌代（朝加真由美）は体調の異変を感じていた。

人気キャラクター「名探偵コナン」がテレビの不思議を解き明かす４回シリーズ。第１回のテーマはテレビカメラ。◆映像を作る最前線にいるカメラマンの仕事を通して、「何を伝えたいか」を考え「目に映る沢山の物から、必要と思う部分をカメラで切り取る」ためのカメラマンの工夫などを伝える。◆対象年齢（主な出演者の年齢）：小学校高学年以上

東海３県を中心に、昭和３０年代から平成初期の世相を振り返るミニ番組シリーズ◆愛知県警、婦人警察官機動隊の発足／志摩マリンランド、海女姿の女性車掌／女性行員、浴衣姿でボーナス商戦／ディスコ

秋田・山形の県境にそびえる鳥海山は、秋田富士とも出羽富士とも呼ばれる美しい山。降り積もる雪が伏流水となって庄内平野に広がる水田を潤し、豊かな実りを産んでいる。麓に広がる遊佐町の農家の一年間の生活を通して、鳥海山と深く関わっているこの地方の自然や農業の様子を描く。

銃弾や砲弾が飛び交う戦場で人々の営みを見続けてきたフリージャーナリストの橋田信介氏が、イラク・バクダッド郊外で銃撃され非業の死を遂げた。「覚悟は出来ているつもりだった」と語る妻・幸子さんがその足跡を辿る旅に同行し、戦争と平和の意味を再度問いかける。◆夫妻が出会ったのは１９７０年代のハノイ。ただ一人の日本人特派員として、空爆にさらされながらベトナムの人々の日常を追い続ける橋田さんの姿と人柄に惹かれ、結婚を決意したという。「戦場特派員～６０歳が見たイラク戦争～（２００３年７月７日放送）」では日本に帰国していた橋田さんは、幸子さんと息子さんに“遺書”を残して再びバクダッドへ旅立っていった。

２００４年２月、岩手県が公表した県立病院の再編計画は、県立病院を地域ごとにネットワーク化し、一部病院の規模を縮小するというものだった。計画策定の背後にあるのは、県立病院の経営悪化だった。医師不足と財政難。地域医療の中核をになう自治体病院が共通で抱える問題とその背景を描き、解決策を探る。◆まもなく出産を控えている岩手県遠野市在住の女性は、大きなお腹を抱えて車に揺られること１時間、やっと到着した先は花巻市にある産婦人科医院。遠野地域には、産科に対応する医師がいないのだ。