自然保護先進国・ニュージーランドを、女優の菊池麻衣子が訪問。“持続可能な共生”を実践しているといわれるニュージーランドに、環境を考えるヒントを求める。ＫＤＤＩスペシャル。テレビ愛知開局２０周年記念特別番組。◆ニュージーランドの首都ウェリントン、自然保護省のプロジェクトチームは、絶滅種に関する世界的権威として知られる。チームの活動を紹介する中で、日本人が環境を考える上のアドバイスも飛びだす。１日百人だけが上陸できる、鳥の楽園ティリティマタンギ島に棲む絶滅寸前のキーウィ、タカヘ、カカポといった野鳥は人を恐れない。南太平洋に面したカイコウラのイルカやクジラも観光客を警戒しない。

戦時中の日本の植民地政策により「日本人として」被爆したのに、海外に住んでいるという理由から被爆者援護の枠外に置かれ、被爆者への差別と高齢化、生活苦に苦しむ韓国人被爆者の現在を追う。◆２００３年当時、韓国人被爆者への被爆者援護法による健康管理手当は帰国によって打ち切られる状態で、国や長崎市を相手取った訴訟が起こされていた。また、寝たきりで手当の申請のために来日することができず、援護を一切受けられない人、被爆後６０年近く経ってしまったため、援護の前提となる被爆者健康手帳取得のための証人を見つけられなくなってしまった人などもいる。

財津一郎、坂上二郎、北島三郎、伊東四朗という、いずれ劣らぬベテランエンターテイナー４人が繰り広げる公開ステージ。各人の個性が光るコメディや懐かしい昭和２０年代の歌謡曲、それぞれの人生を語るトークなど、バラエティにとんだ豪華なショーを送る。◆曲目は「まつり」北島、「東京の花売娘」坂上、「白い花の咲く頃」伊東、「上海帰りのリル」北島、「東京の屋根の下」財津、「憧れのハワイ航路」４人、「学校の先生」坂上、「ゴルフ賛歌」財津、「北の男船」北島、「青い山脈」４人

貴乃花、武蔵丸の二横綱が引退、新横綱・朝青龍の誕生、そして大関・栃東の復活。まさに新時代を迎えた大相撲界。新たな時代の主役たちの熱戦を交え、２００３年の相撲界を振り返る。

作家の書下ろしによる一話完結の物語を、俳優の朗読とイメージ映像で綴る。ひとつの出会いが翌週に新たな出会いを生むスタイルで、一ヶ月にわたって展開していく。◆この回は柴田元幸作・愛川欽也朗読の第２回「図工の宿題」。

銃弾や砲弾が飛び交う戦場で人々の営みを見続けてきたフリージャーナリストの橋田信介氏、６０歳。還暦を迎えた彼の足跡を辿りながら、戦争と平和の意味を考える。◆ベトナム戦争を皮切りに、世界の戦場を歩いてきた橋田氏は、戦争が過去の出来事になった日本についてこう語る。「年間三万人も自殺するこの国は決して平和とはいえない。それは見えない戦争。」イラクから戻り、故郷・山口にある大学の臨時講師として若者たちと向き合っている。（橋田氏は２００４年５月、イラク戦争取材中に襲撃され殺害された。）

兄の遺骨を求めて１３年間、遠く北海道から沖縄へ通い続ける井上夫妻と、それを手助けする那覇市の国吉さん。美しい島の暗い壕に眠る戦死者たちの遺骨とさまざまな遺品が語る、終わらない戦後を描く。◆費用はすべて自腹、機械や設備を持ち込むことはできず、遺品や遺骨はひとつひとつ手作業で掘り起こされる。火炎放射で焼かれた痕が残る壕の天井や壁はもろく、落盤の危険もある。７０歳を過ぎても重労働を続ける理由は、掘り起こした遺骨に戦争が終わったことを伝えたい気持ちからだという。国吉さんの家には多数の遺品や手りゅう弾など、激戦を物語る品が集められている。遺骨はささやかな供養ののち、沖縄県内の戦没者納骨堂に納められる。３人が１０年間で納めた遺骨は６３０体、国が掘り出した遺骨の３分の１に当たる。

元ハンセン病患者の村越化石さんは、ハンセン病を発病して故郷を離れ、施設で療養することを余儀なくされた。俳句を通じて生涯の師と出会い、絶望の淵から這い上がる。１７文字の俳句が、彼に何を与えたのか。俳句とともに歩んだ８０年を追う。◆村越さんは大正１１年（１９２２）、長野県志太郡岡部町生まれ。旧制中学在学中の１５歳で発病し、戦中戦後を群馬県草津の施設で過ごした。故郷に帰ることのできなかった彼だが、ハンセン病に対する認識が改まり、岡部町に句碑が建つこととなって、その除幕式でようやく故郷の土を踏んだ。