どうして長野県人は誰でも県歌を歌えるのか？青森県出身の伊奈かっぺいが『信濃の国』の謎に迫る。◆長野県には大人も子どもも、県民全員が歌える歌がある。『信濃の国』は百年以上前の１８８９年に作られ、文語調の歌詞であるにもかかわらず、小学校の音楽会から結婚式、県人会など、ことあるごとに歌われている。町を歩く人に「信濃の国は～」と歌い出しだけ歌ってマイクを向けると、「十州に～」と続きが返ってくる。歌の存在すら知らなかった伊奈は『信濃の国』の威力を目の当たりにし、その生い立ちや普及していった経緯を解き明かしていく。

ナイル上流のアブシンベル神殿、それは３３００年前の王国の栄光を今日に伝える、エジプト芸術の最高傑作だ。◆河口からおよそ１５００キロ上流のアスワン地方は、古くヌビア王国が支配し、アフリカ奥地やアジア方面との交易の重要な拠点であった。◆この地を治めた歴代のファラオは、王国の力を近隣諸国に誇示すべく、次々と壮麗な神殿を築いていった。◆建築王、ラメセス２世のアブシンベル神殿は、イシス神殿などと共に、古代エジプト文明の頂点を飾る巨大神殿である。◆アブシンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群

タレントの見栄晴が静岡県内の鉄道路線をのんびり旅するシリーズ。◆今回は富士市内の足として活躍する岳南鉄道。工業地帯から田園地帯、住宅地など多彩な顔を持つ。吉原を起点に日産前、吉原本町、本吉田、比奈、岳南富士岡、神谷を経て岳南江尾駅までを旅する。

いま輝いている表現者たちを制作の現場に訪ね、様々な角度から浮き彫りにするアート・ドキュメンタリー。◆第１回は、世界を舞台に活躍する草間彌生さん。自ら発想の原点と呼ぶオリジナルの洋服作り。山根アナウンサーが服作りを体験し、草間さんの創造の秘密に迫る。

テレビ放送５０年の歴史を築いた人々をゲストに迎え、テレビにまつわる伝説、エピソードを聞く番組。ＭＣは中山秀征と小野寺麻衣アナウンサー。◆第１回のゲストはテレビ歴５０年、「ハナ肇とクレージーキャッツ」のメンバー、谷啓。ＮＨＫの試験放送、洗面器で頭を叩くギャグ誕生の秘話、顔にキズあとを描いたこと、「シャボン玉ホリデー」の台本など、当時を回想して、今と昔のバラエティの違いを語る。伝説の音効マン「高田ちゃんの音楽仕込み部屋」のエンディング曲は「スターダスト／ザ・ピーナッツ」。

鎌倉街道は栃木県に入り、次第に他の街道の伝承と区別がつきにくくなる。野木町の野木神社付近を何本かの古道が通っていたと言われる。そのひとつは五霞町から続く道と考えられるもので、川の自然堤防の上を通っている。また、野木から日光街道と平行して続く別の道はやがて小山市に至り、思川（おもいがわ）の河岸段丘上の尾根道として残っている。間々田八幡宮は、藤原秀郷が平将門の乱の平定を祈願した神社で、源頼朝も奥州での戦勝を祈願したと伝えられる。

熊本県内９４市町村の美しい風景や次の時代に残すべき文化財を、それにまつわるさまざまな情報とともに紹介する。◆今回は、うちわの町として栄えた鹿本町で、昔ながらの「来民のしぶうちわ」を手作りする店を訪ねる。

オンブズマン組織の草分け「見張り番」の活動を通じて、行政監視の必要性を考えるドキュメンタリー。◆１９８９年、大阪市職員が税金を使って高級クラブで飲食していた事件をきっかけに、市民による行政監視グループ「見張り番」が結成された。弁護士主導ではなく主役は市民だ。育児と家事をこなしてきたメンバーの女性は、あらゆる問題を市民感覚で捉え、情報公開監査請求や訴訟を通じて、行政の不正を改めさせてきた。大阪市のオリンピック招致活動に関しては、１泊１１万円のホテル代など信じ難い実態が明らかになる。