養護学校教諭の妻を支える、定年退職後の夫。紙芝居おじさん「のまりん」として人気者になった。養護学校の生徒たち４人が紙芝居を作り、みんなの前で披露するのを応援する。夫婦と生徒たちの交流を、紙芝居の発表までの奮闘を通して紹介する。

意気軒昂と大手弁護士事務所から独立したが、もと勤務先の妨害で得意とする企業法務の顧客を奪われ、民事や離婚などの家事事件を手がけるようになった女性弁護士。事務所の仲間や依頼人との関わりの中で、弁護士として、人間として大切なものを思い出していく。（２００４年４月１５日～６月２４日放送、全１１回）◆第一話。若手弁護士のホープといわれる間宮貴子（天海祐希）は、同じく成長株の広澤（竹野内豊）と語らって、所属する大手事務所からの独立を決めた。しかし事務所開きの日、広澤は姿を現さず、企業からは顧問契約解除の通知が相次ぐ。事情を察した貴子が元の勤務先に抗議に行くと、共同経営者に昇進した広澤が淡々と働いていた。

東海北陸自動車道最後の未通区間、世界遺産・白川郷と高山を結ぶルート上にある飛騨トンネルは全長１０．７キロ、道路トンネルとしては全国２番目の長さとなる巨大トンネル。着工から７年、最終段階に入った工事と、現場で働く人々の思いを追う。◆現在の主要ルートである国道１５６号線はバスのすれ違いもままならず、冬になればしばしば雪に閉ざされる。新たな交通の大動脈として期待される飛騨トンネルにかかわる技師は常時１００人以上。父子二代でこの工事にかかわる親子にスポットを当てる。

福島県内の数ある祭りの中から「うつくしま祭り５０選」に選ばれた祭りを紹介するシリーズ。（２００３年５月１２日～２００４年２月２日放送、全３０回）◆雄大な奇岩がそびえ立ち、山頂一帯には南北朝の戦乱の跡をとどめる霊山。山麓の霊山神社の春祭りには当時を思い起こさせる濫觴武楽と、ひときわ華やかな三匹獅子舞が演じられる。

暗い過去を抱える刑事が、外国人青年の刺殺事件を追ううち、様々な人間模様が浮き彫りになっていく。１９７６年に発売、翌７７年には映画化されて大ヒットした森村誠一の小説のドラマ化。“Ｐｒｏｏｆ　ｏｆ　ｔｈｅ　ｍａｎ”。（２００４年７月８日～９月９日放送、全１０回）◆第１回。警視庁捜査一課に栄転した棟居弘一良（竹野内豊）は、所轄の横渡と組んで台場の公園で起きた黒人青年の刺殺事件を担当することになった。彼が残したのは一冊の詩集と「ストーハ」という謎の言葉だった。

江戸時代から続く酒蔵を、２３歳の若さで継ぐことになった竹尾郁子さん。経営を学ぶための事務と、酒造り修行の両立に悩みつつも、伝統の中から未来を見つめる姿を追う。◆広島県志和、蛍が棲むほどの名水の里で、昔ながらの手法で酒を造り続ける千代の春酒造。大学を出たばかりの郁子さんは父の急死をきっかけに、自分の意思で家業を継ぐことを決意した。

２００３年、石川県珠洲市に計画されていた珠洲原子力発電所の計画が頓挫した。半ば“国策”ともいえる原発推進計画が２９年にわたってこの地にもたらしたものを描きつつ、原発の今を探る。◆珠洲市が原発を誘致したのは１９７５年、それ以来賛否をめぐり深刻な住民対立を生んだ。しかし“国策”ゆえの巨額の財政措置に期待した行政は、原発誘致にこだわりつづけた。ところが「電力自由化」というあらたな“国策”のもと、電力会社はみずからこの計画を白紙に戻した。珠洲市に残されたのは、複雑な土地利権問題とずたずたになった地域の絆だけだった。

野生動物の生態や人間との関わりを描いた椋鳩十の動物文学を、詩情あふれる絵にあわせて読み聞かせる番組。◆志布志の大きな船問屋、床次（とこなみ）家には子どもがなかった。夫婦は水神様に願をかけ、女の子をさずかると、お浪（なみ）と名づけた。お浪は年ごろになると目の覚めるような美しい娘になったが、縁談をすすめても断り続ける。（全５回）