テレビ番組
生きている腕 ―中国地方編― 備後表 ―広島県沼隈町―
番組ID
014851
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
1983年01月02日(日)
時間(分)
12
ジャンル
school教育・教養
放送局
中国放送(RCC)
製作者
中国放送(RCC)
制作社
中国放送(RCC)
出演者
語り:沼田曜一
スタッフ
概要
中国地方5県に伝承されてきた伝統工芸の担い手たちの技能と生き方を風土との関わり中で描くシリーズ。中国放送、山陰放送、山陽放送、テレビ山口の4社共同制作。放送番組センター協賛番組。◆備後国(広島県東部)、沼隈郡の山南地区を中心に作られてきた畳表「備後表(びんごおもて)」は、古くから「すぐれもの」として中央に献上され、日本最高の畳表とされた。江戸時代初期、それまで不要品として捨てられていた短いイグサを中央で交差させて織り上げる「中継ぎ表」が考案されると、生産量は飛躍的に増大し、庶民も畳に手が届くようになった。畳表の製造は藩によって厳しく統制されたが、明治以降は業者が組合を作り、品質の維持向上と販路の拡大を図ってきた。だがイグサ関係の労働は厳しく、手織りの畳表は僅か数人の古老に受け継がれるのみとなった。沼隈で生まれ育った寺岡ウメコさん(71歳)は、数少ない技術継承者の一人である。自ら栽培したイグサを収穫し、泥染め、天日干しなどの作業を経て、沼隈独特の「中継ぎ」の技法で手織りする。