テレビ番組
生きている腕 ―中国地方編― 田面船 ~広島県尾道市~
番組ID
014853
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
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放送日時
1982年01月10日(日)
時間(分)
12
ジャンル
school教育・教養
放送局
中国放送(RCC)
製作者
中国放送(RCC)
制作社
中国放送(RCC)
出演者
語り:沼田曜一
スタッフ
概要
中国地方5県に伝承されてきた伝統工芸の担い手たちの技能と生き方を風土との関わり中で描くシリーズ。中国放送、山陰放送、山陽放送、テレビ山口の4社共同制作。放送番組センター協賛番組。◆広島県尾道地方の山間部には、農家に長男が生まれると旧暦8月1日の「八朔の節句」に田面船(たのもぶね)を贈る風習が残っている。「田面節句」とも呼ぶが、田面とは「田の実(み)」が訛った言葉で、農作物の豊作と子供の成長を願う意味がある。田面船は長さ1mほどの木製屋形船で、車が付いている。形は江戸時代の北前船を模しており、商港・尾道の繁栄を物語る。その船べりには、御殿桜や松竹梅、花車などめでたい絵が描かれ、時には客が図柄を注文することもある。子供たちはこれを曳いて、田んぼの畦道を氏神様へお参りする。港町尾道には路地が多く、その中の通称「杓屋小路」で、昔は10軒余りの杓屋が賑やかに槌の音をたてて、余り木で田面船を作っていた。しかし現在は僅かに1軒、杓屋8代目で今は神棚屋の本城政吉さん(62歳)が田面船を作っているだけである。