２００３年９月２５日に亡くなった、兄弟コンビの正統派しゃべくり万歳「夢路いとし・喜味こいし」の夢路いとしさんの追悼番組。過去の名演を交えながら、弟の喜味こいしさんやゆかりの人々と共にその名人芸を振り返る。

ビートたけし（北野武）が自らの父母を描いた自伝的小説「菊次郎とさき」を連続ドラマ化。小心者だが酔うとすぐ暴力をふるうペンキ職人の父・菊次郎と、人一倍教育熱心な母・さき、そして４人の子どもと菊次郎の母を含めた一家７人のハチャメチャな日常、そして強い家族の絆をユーモラスに描く。（２００３年７月３日～９月１１日放送、全１０回）◆第１回。昭和３０年頃の東京都足立区梅島。木造平屋に住む北野一家では、飲んだくれては暴れる父・菊次郎（陣内孝則）の影は薄い。母・さき（室井滋）の内職と、会社員の長男・重一の給料で家計はやりくりされている。勉強に厳しい母に素直に従う子どもたちの中で、武はなまけ放題。さきは内職の合間を縫って小学校に日参し、武を監視する。

日本人の心に深く残る歌の数々、多くの人々の支持を集め長年親しまれている「日本のスタンダード・ナンバー」ともいうべき名曲を紹介する公開音楽番組。◆この回は、故郷を想う名曲「帰ろかな」「帰ってこいよ」「北の宿から」「夕焼け雲」「りんどう峠」「柿の木坂の家」「二人は若い」「心もよう」「村まつり」「ふるさと」をおくる。続いて「酒よ」「悲しい酒」「夢一夜」「酒と泪と男と女」「シクラメンのかほり」「より添い花」「東京きりぎりす」「湯けむりの宿」を紹介。そしてワンマンショーで、伍代夏子が情緒豊かに９曲を熱唱する。宮崎県立芸術劇場で収録。

瀬戸内海は、海運の要地として培われた豊かな歴史と、多島海の景観に代表される美しい自然を有してきた。そんな瀬戸内海の「今」を、それぞれの地域から紹介する。（２００２年１０月７日・２００３年９月２２日、全５０回）◆この回は「百手神事と潮町の港」。

作家の書下ろしによる一話完結の物語を、俳優の朗読とイメージ映像で綴る。ひとつの出会いが翌週に新たな出会いを生むスタイルで、一ヶ月にわたって展開していく。◆この回は松浦弥太郎作・はな朗読の第４回「新しい旅のはじまり」。

“明日使えるムダ知識をあなたに”。トリビア＝ｔｒｉｖｉａとは「雑学・瑣末事」のこと。人生には全く必要のない無駄な知識だが、思わず人に教えたくなるような雑学を視聴者が投稿、それをＶＴＲで紹介して５人のパネラーが品評する。（２００２年１０月７日（深夜）～２００６年９月２７日放送）◆この回はゴールデンタイムの第８回。トリビア品評会会長はタモリ、トリビアプレゼンターは高橋克実と八嶋智人。

文豪・幸田露伴にはじまる幸田家四代を、ドラマとドキュメンタリーを交錯させて描く。江戸から平成に至る１００年余りの時の中を受け継がれていった「家族の記憶」の物語。◆慶応３年に生まれた幸田露伴は、いわば最後の江戸っ子であり最初の東京人であった。兄は千島探検に挑み、妹はウィーンで音楽を学び洋楽界のスターとなり、露伴は新時代を生きる道を文学に求めた。その娘・文も孫の玉も作家の道を歩み、ひ孫にあたる奈緒も、祖母である文の仕事を継いで山と人との営みを見つめるルポルタージュを描き続けている。

ミクロネシア連邦ポンペイ島にある謎の遺跡、ナン・マドール。巨大な水上都市遺跡で、１９世紀にこの遺跡を見た西洋人は、廃墟になったのはそれほど遠い昔ではなかったようだと記録を残している。考古学者・吉村作治さんと、この遺跡の謎をさぐる。