１年前に妻を病気で亡くした夫と息子が、死ぬ前に残した絵本に描かれた森に行くと、そこに記憶喪失の状態の妻が現れる。父と息子に訪れた奇跡の物語。原作：市川拓司、脚本：飯野陽子（２００５年７月３日～９月１８日放送、全１０回）◆第１回。秋穂巧（成宮寛貴）は、１年前に妻・澪（ミムラ）を病気で亡くしていた。巧と、息子・佑司（武井証）の拠り所は、澪が残した手作りの絵本。そこには「ママは死んでアーカイブ星に行っているけれど、１年後の雨の季節に戻ってくる」と書かれていた。梅雨の季節を迎え、巧と佑司は絵本に描かれていた森を訪れる。そこで２人は澪との再会を果たすのだった。突然の奇跡を喜ぶ佑司と、現実に戸惑う巧。ようやく会えた澪だったが、彼女は過去の記憶を全て失っていた。

小さい頃から美人と言われ続けた天真爛漫な姉と、頭脳明晰だが、田舎育ちにコンプレックスを持つ弟のハートウォーミングコメディ。脚本：金子茂樹（２００５年１０月１７日～１２月１９日放送、全１０回）◆最終回。皆川寛子（伊東美咲）は、「みながわ」の復興のために貯めていた金を母・容子（萬田久子）の運営する施設のために使ってしまった。そのために、勇太郎（森山未來）との間に、深い溝ができてしまう。勇太郎は、このままでは医者になることも嫌になってしまうと田村伸一教授（児玉清）に告げ、東京から出て行ってしまった。寛子は、田村教授を訪ねて勇太郎の行方を聞くが、今は温かく見守ってほしいと言われてしまう。勇太郎がいなくなったことですっかり元気をなくした寛子に、北村さおり（釈由美子）から電話が入る。

東北と新潟の「ことば」にまつわる物語に深く入り込み、その魅力を発見する知的エンターテインメント番組。毎回１つの方言をピックアップし、地元局のアナウンサーがその歴史や使われ方をレポートする。案内役はコージー冨田。東北６県と新潟県でブロックネット。（２００５年４月２日放送開始）◆「とすけ」は、子どもたちを対象とした当てくじ（くじ引き）のこと。宮城県仙台市で今でも使われている。「取りつける」という言葉が語源。「風邪を取りつけてきた」などの悪い意味で使われていたが、次第にくじを指す言葉に変化したと考えられる。仙台市では、子ども相手の駄菓子屋や地域の祭りなどで見られる。この他、くじ引きの方言には、富山県と石川県の「きざ」。奈良県の「くずのり」「たまとり」。新潟県佐渡の「ほーびき」。秋田県内陸の「ほっぴき」がある。

「手遅れだ」と患者を脅すが人情溢れる蘭方医・順庵が、裏の顔で“手遅れ”の悪人に立ち向かう。藤田まことの最後の主演連続時代劇となった。（１０月１７日開始、全９回）◆順庵の診療所の近くに、香山しずという女医が診療所を開いた。噂によると、彼女が調合した薬を飲めばどんな痛みでもたちどころに治まってしまうというのだ。ただ、その薬はたいへん高価だという。そんな中、大工の留吉が娘のきみを連れて、４年ぶりに女房のおせいが帰ってくると報告にきた。留吉が大けがをして働けなくなった４年前に、廻船問屋で住み込みの乳母を探していると聞いた順庵がおせいをそこへ世話したのだった。その夜、しずの診療所のそばで倒れているおせいが発見された。

福井県内に住む人たちの希望や夢を応援し、実現するまでを描く番組。◆第１回は「美術の先生になってみたい」という移動八百屋さんの女性が登場。自家製野菜と契約農家から仕入れた野菜はどちらも無農薬で、収穫したばかりの新鮮なもの。しかし彼女は大学では美術を専攻、教員免許も取得しており、美術の先生になるのが夢だったという。

憲法２１条に保障された「表現の自由」。報道機関が主張する「報道の自由」とは何が違うのか。マスコミ不信の声が高まるいま、現場で取材にあたる報道の記者を通して、テレビ報道について再考する。◆事件が起きるとまず必要とされるのが、被害者・容疑者の顔写真。その入手のために記者は多くの困難や困惑にぶつかりつつ奔走する。彼らはどんな躊躇をし、どこで線引きをして取材に当たっているのか。そこに人権侵害はないのか。

東北と新潟の「ことば」にまつわる物語に深く入り込み、その魅力を発見する知的エンターテインメント番組。毎回１つの方言をピックアップし、地元局のアナウンサーがその歴史や使われ方をレポートする。案内役はコージー冨田。東北６県と新潟県でブロックネット。（２００５年４月２日放送開始）◆お手玉には全国各地に地域色豊かな呼び名がある。東北・新潟でその呼び名が最も多いのが宮城県である。南部の丸森町周辺ではお手玉を「チャック」と呼ぶ。袋の中に入れる小豆がチャック！チャック！という音がすることから。県中央部の仙台市あたりでは「ザンメシ」と呼ばれる。これは袋の中に囲炉裏で干した残り飯を干して入れたことからその名がついた。食糧難の時には、袋から出して食用にしたという。沿岸北部の歌津町へ行くと「ゲーギ」と呼ばれる。

明るく好奇心旺盛、勝気で強気な母・春恵と、女手一つで育てられた“イケメン”三兄弟が恋に仕事に大騒動を繰り広げる桜井家を舞台に送る、ビートのきいたホームドラマ。（１２月２２日終了、全１１回）◆家事全般が大の苦手、母というより姉のような春恵、堅物で４年前に別れた彼女が忘れられない長男・達也、女友達の多い軟派な次男・陸、心やさしい三男・純平の４人が暮らす桜井家。ある日、達也は陸に乗せられて合コンに参加、元カノに似た女の子に興味を持つ。ようやく春が来たかと暢気に喜ぶ家族だったが。