各界の第一線で活躍する著名人にじっくり話を聞き、時代を読み解く独自の視点や新たな価値観を発見していくインタビュー番組。聞き手は三宅民夫アナウンサー。（２００４年４月３日～２００５年３月１２日放送）◆この回は、いま将棋界でもっとも注目されている棋士・森内俊之さん。平成１６年の第６２期名人戦で名人位を奪還し、史上７人目の三冠王（竜王・名人・王将）となった。ライバル・羽生善治棋士を追い続け、最多冠保持者となった森内棋士に話を聞く。

農作業と子育てに人生の大半をすごし、７０歳を越えて書き始めた書が、その個性と力強さで人の心を惹きつけた。晴耕雨書の齊藤けさ江さん・９０歳の半年間を追った。◆けさ江さんは耳が遠く、腰は９０度に曲がっているがいたって元気で、日々の畑仕事を欠かさない。そしてもうひとつの生きがいが“書画”。７０歳を過ぎるまで字があまり書けなかったけさ江さんが、孫を思う一心で息子あてにメモを書いた。以来、メモ、日記、手紙と堰を切ったように文字を書き始め、やがて生きる喜びを書画に描くようになった。

京都府警科学捜査研究所を舞台に、女性捜査官・榊マリコが科学を駆使して難事件を解決していくミステリーの人気シリーズをリニューアル。科学捜査の醍醐味や京都の風物詩などこれまでの見どころに加え、科捜研の中の法医、物理、文書鑑定などの役割の明確化、刑事捜査と科学捜査の区別を際立たせる。（６月１０日終了、全９回）◆早朝の京都駅で、寝台特急の個室から中年男性の死体が発見された。マリコは物理研究員の乾とともに現場に急行する。数日後、京都山中で女性の死体が発見された。赴任してきたばかりという土門刑事と顔を合わせたマリコは、口の悪い土門に腹を立てる。

ご隠居同心・仏の慶次郎が、それぞれに傷を持ちながら必死に生きようとする人々の悩みやもめ事を解きほぐす、一話完結の時代劇。（１０月２９日終了、全１０回）◆定町回り同心を退いた森口慶次郎は、養子の晃之助と皐月の祝言の直前に、根岸にある商家の別荘の寮番（管理人）になって家を出た。事の始まりは３年前、晃之助を婿に迎える祝言を前に、慶次郎の娘・三千代が男に乱暴されて自害した事件にあった。手先の辰吉や吉次が止めるのも聞かず、慶次郎は男を探し出して娘のあだを討とうとした。

１年半まえから学校に行けなくなった、小学６年の女児。長期取材でその心の動きを追う。◆彼女は県の適応指導教室に通う傍ら、市内のデイサービス施設でボランティアをしている。ある施設に出かけたとき、フリースクール出身の介護福祉師に出会い、自分も介護福祉師になりたいと勉強を始めた。やがて母親と大喧嘩をしたのをきっかけに、学校に行けるようになった。卒業式と中学校の入学式にも出席できた。喧嘩の日から、母親に甘えることができるようになったのが大きな変化。しかし、入学から２週間たって訪ねてみると、彼女は教室にはいなかった。

２００４年２月、自衛隊が創設以来初めて「戦地」に派遣された。「海外派兵」へ敷かれたレールともいえるこの任務の向こうに、日本のどんな未来が見えているのか。◆派遣部隊の中心となったのは、北海道に司令部のある陸上自衛隊第２師団。隊員数およそ６千人、自衛隊発足前の警察予備隊の時代から常に北の脅威に備え続けてきた。しかし半世紀“有事”は起こらず、気づけば自衛隊は敵を撃ったことのない、撃たれたこともない世界でも珍しい軍隊となっていた。

視聴者にテレビをもっと知ってもらおうという番組。今回は、テレビを「見る」だけでなく「作る」ことを実践している人たちを紹介する。◆東京都の小学５年生のテレビ番組制作を、テーマ探しから取材、編集、放送まで追う。鳥取県のケーブルテレビ局では市民が作る番組を「パブリックアクセス・チャンネル」として放送。その制作風景なども紹介。◆公開授業を地域に発信する高等専門学校の放送部、スタッフは素人で無給、ゲストも地元の居酒屋の女主人を呼ぶなど、地域密着を目指すインターネット放送局。◆学校教育だけでなく、地域からの一般市民による情報発信が増えている。◆対象年齢（主な出演者の年齢）：小学校高学年以上

野生動物の生態や人間との関わりを描いた椋鳩十の動物文学を、詩情あふれる絵にあわせて読み聞かせる番組。◆今回は、キツネの親子と馬方の知恵比べの物語の第２回。（全１４回）