被爆してから１０年後に白血病で亡くなった佐々木禎子さん。死の直前まで回復を願って鶴を折り続けたサダコの物語は、原爆の悲劇の象徴として世界中で知られている。◆しかし、禎子さんの身近にいた人たちは多くを語っていなかった。禎子の兄、雅弘さんは家族だけが知る妹の苦しみを語り始めた。また、担任の教師は自分の記憶に残る禎子のことを少しずつ伝えようとしている。そして、同級生の一人は自分だけが生き残ったという負い目を乗り越え、語り部として級友の悲劇を伝えている。◆禎子さんの死から５０年。サダコの物語に新たな命を吹き込もうとする人々を見つめる。

秋田市に住む祐樹くんは補聴器なしでは飛行機の飛び立つ音がやっと聴こえるくらいという重度の難聴だが、普通学級に通ってスポーツ少年野球部のレギュラーとして活躍している。将来の夢は大リーガー、いまの願いは「クラスのみんなや野球部の仲間と同じ中学校に入って野球を続けること」という。夢を諦めずひたむきに生きる少年と、実現をサポートする家族の１年に密着する。

戦後６０年となる２００５年、「いま」と「家族」に焦点を当てたオムニバス・ドキュメンタリー。◆「伝言」：戦死した兄が戦地で綴った家族宛の日記を、戦後に出版した妹。巡り巡って、ふるさとの東白川村で朗読上演されることになった。◆「和解」：童話作家の父に苦労をかけられてきた母を間近で見てきた息子は、父を憎んでさえいた。しかし、祖父の戦争体験を聞いて孫娘が作った「プロペラ」という歌を聴いて、父の過去を知る。◆「約束」：戦争末期に動員されていた軍需工場で出会った若い将校にベートーベン「運命」を聞かされた音楽好きの少年が、戦死した将校の夢を３７年後に実現する。◆「慰霊」：終戦間際の空襲で２５００人が亡くなった海軍工廠の慰霊祭が、２００５年を最後に終わることになった。代表世話人を務めてきた老人が、供養塔に向かって語る。

学生スポーツの一翼を担ってきた応援団。バンカラでちょっと男臭いレトロな雰囲気のする部員たちは、入部と同時に秩序と規律を叩きこまれる。そんな応援団に全国で唯一中学生部員がいる学校がある。明治大学の付属高校である。この学校は中高一貫校であり、クラブ活動も中学生と高校生が一緒になって活動する。この年、応援団に新たに中学１年生の高畠君と岡田君が入部した。昭和２２年（１９４７）に結成され、伝統と歴史を守ってきた応援団は、質実剛健を目指す校風の中、一際厳しい。上級生からだけではなく、ＯＢからも厳しい指導を受ける。夏の盛りを迎え、一層練習が厳しくなる応援団だが、２人にはさらなる試練が待っていた。５日間にもおよぶ地獄の夏合宿である。これを乗り越えると、正式に応援団として認められるのである。２人は果たして乗り越えることができるのか。

２００４年１０月、新潟県中越地震が発生した。地震発生後、番組ディレクターはすぐさま新潟県の故郷へ向かった。幸い両親は無事だったが、この地震は両親の病状を悪化させ、しばらくした後、父親は亡くなった。番組ディレクターは地震取材の一環としてカメラを回し始めたが、父親の最期までを記録することになった。父親は極度の病院嫌いで、余命半年と宣告を受けながらも、頑なに入院しようとしなかった。母親と番組ディレクターはそんな父親の想いを尊重し、自宅で最期まで看取ることにした。カメラを両親に向ける中、父親の大工業を継ぐことをせず、映像制作の世界に入った番組ディレクターは、両親に対する様々な想いを巡らせていた。そして最期の時を迎え、番組ディレクターは父親が伝えたかったことに気付き始めるのだった。

野生動物の生態や人間との関わりを描いた椋鳩十の動物文学を、詩情あふれる絵にあわせて読み聞かせる番組。◆今回は、キツネの親子と馬方の知恵比べの物語の第１２回。（全１４回）

日航機墜落事故に揺れる地元新聞記者たちの緊迫の一週間。錯綜する墜落現場の情報に、そして熾烈な報道合戦に翻弄される記者たちの姿を描く。原作：横山秀夫、脚本：大森寿美男。（２００５年１２月１０日～１２月１７日放送、全２回）◆前編。悠木（佐藤浩市）は群馬県の地方新聞社の遊軍記者。５年前、新人記者を死に追いやって以来、昇進を拒んできた。１９８５年８月１２日。販売局員の安西（赤井英和）と谷川岳に向かう予定だった悠木は、県警記者クラブに詰める佐山（大森南朋）から「ジャンボが消えた」という一報を受ける。直後、通信社からも乗客乗員５２４人を乗せた日航機が墜落したとの速報が入る。事実とすれば世界最大の単独航空機事故となる。現場は長野と群馬の県境。編集局長・粕谷（大和田伸也）から全権デスクに指名された悠木は、佐山たちを前線基地の上野村に向かわせる。

ｅａｔ愛媛朝日テレビ・開局１０周年の企画として「あなたの夢をかなえるお手伝いをします！」と視聴者に呼びかけ、集まった応募の中から、ユニークな５つの夢の実現を全力サポートする。夢を叶える人たちの人間模様を描いた感動の映像を紹介し、明るい笑いで包み込みながら２時間の生放送を進行していく。ＭＣは浦本可奈子アナウンサー。スペシャルゲストとしてガレッジセールの２人がスタジオに登場。◆選ばれた５つの夢は「人が入れるお菓子の家を作ろう！（ＬＩＶＥ）」「ヤクルトスワローズ・岩村明憲選手とキャッチボールがしたい」「亡き妻の夢を！吉本新喜劇の舞台に立ちたい」「小学一年生の女の子が、近所のほえる犬と仲良くなりたい」「子どもに壊された結婚式のＶＴＲを再現したい」。