地域活性化の新たな切り札となるべく計画された東北新幹線。その期待と課題に迫る。◆１９９８年３月、開業年度が明らかにされないままフル規格で着工された東北新幹線八戸＝新青森間。その後、自民党整備新幹線建設促進特別委員会が完成目標を２０１２年から２０１０年度に早める計画を打ち出した。２０１０年度の完成に向けて事業費の確保や建設計画の変更、また八戸＝新青森間工事の進捗状況などを織り交ぜながら、開業に伴う経済効果や青森の都市計画の大改造につなげることができるのかどうか、関係各位へのインタビューをもとに探る。

野生動物の生態や人間との関わりを描いた椋鳩十の動物文学を、詩情あふれる絵にあわせて読み聞かせる番組。◆今回は、少年の手で育てられたヒバリの物語の第６回。（全８回）

江戸が爛熟期を迎えた元禄の人々に強い衝撃を与えて以来、さまざまな形で解釈され語られてきた「忠臣蔵」を、原点に帰り、忠義をもって主君の無念を晴らし、潔く散った義士たちの物語として描く。テレビ朝日開局４５周年記念企画。（１０月１８日～１２月１３日、全９回）◆秋、大石内蔵助は家族と共に京の山科に移り住み、放蕩三昧の日々を送っていた。噂は江戸に伝わり、同志たちは疑念を抱くが、堀部弥兵衛だけは内蔵助を信じていた。一方で、千坂兵部から上野介の警護を命じられた上杉家家臣・小林平八郎は、腕の立つ浪人を集め始めていた。

日本三名山のひとつ白山の大自然の魅力を、「かつ先生」こと尾張勝也さんが地元の子どもたちと一緒に理科の視点から伝えるシリーズ。（２００４年４月１７日開始）◆かつ先生が人生で初めてヘリコプターに乗り、上空から白山ウォッチング。周りに高い山がない独立峰なので、白山はどこにあるのかすぐに分かる。標高２７０２メートル、御前峰・大汝峰・剣ヶ峰の３つの峰を中心とした姿は、凛々しくて雄大。特に雪をかぶった様子はまるで化粧したような美しさ。空から白山を見て、「白山はどのくらい遠くから見ることができるんだろう」と考えた、かつ先生。パソコンのソフトで計算してみると、愛知県の渥美半島、三重県の志摩半島、最西では鳥取県あたりまで見ることができるそうだ。

江戸川乱歩が生んだ数々の名作を、舞台を現代に置き換えてアレンジする１話完結形式の連続ドラマ。（２００４年１月１２日～３月１５日放送、全１０回）◆第１話「人間椅子」。明智探偵事務所の所員は、名探偵の名を受け継ぐ三代目明智小五郎（藤井隆）、所長の雷道（岸部一徳）、事務員のユキ（本上まなみ）。そして初代の明智とともに活躍した小林少年が、いまや小林老人（大滝秀治）となって居すわっている。２週間前から姿が見えない住人・里美の捜索を大家に頼まれ、明智は里美が働いていた高級家具工房を訪ねる。

１９０５年（明治３８）日露戦争の講和をめぐり開かれたポーツマス会議。国力が限界に達していた日本は、何としても講和を達成させなければならなかった。日本政府は戦勝国であることを国際社会に認めさせ、かつ大きな犠牲に耐えてきた国民を納得させるため、樺太の割譲と賠償金支払い要求などを講和条件に掲げた。だが日本全権団の前には老獪なロシアの外交手腕が待ち受けており、交渉は難航。日本は次第に譲歩を強いられる。◆２００３年に一通の電報が発見された。「極秘電報１５４号」。この講和交渉において、ぎりぎりのところで日本を不利な条約の締結から救った電報である。それはロシア皇帝の妥協についての情報を日本にリークしていた。誰が何のために日本を救ったのか。新興国・日本が欧米列強との困難な外交交渉を克服するまでの知られざる奮闘を描く。キャスターは松平定知アナウンサー。スタジオゲストは作家の関川夏央。

アフリカ大陸南部に広がるカラハリ砂漠の只中に“カラハリの宝石”と呼ばれる湿原、オカバンゴ・デルタを訪ねる。この地に強い憧れを抱いた二人の女性スタッフの目を通して、観光色に染まっていない本物のサファリを紹介する。◆灼熱の砂漠の中の恵みの水を求めて、動物たちが集まる野生の楽園。内陸にある湿地デルタ地帯という、アフリカのみならず世界的にも珍しい環境の実態と大自然の不思議を探る。

２００４年１０月２３日に発生した新潟県中越地震。震度７を観測し、多くの死者を出した。旧山古志村の土砂崩れダムの現状や対策について専門家から話を聞くほか、余震が続くなか避難生活を続ける被災者と中継を結び、被災地の現状を伝える。また、観光地復活に向けた取り組みを紹介するなど、再起のために乗り越えなければならない課題を検証する。