メディアリテラシー（テレビなどのメディアを主体的に読み解き、考えながら見て行くこと）について知り、テレビについて共に考えていこうという番組。◆特集１「テレビの美術ってどんな仕事？」：高校生３人が日本テレビの制作現場を訪れて、セットや大道具・小道具衣装やヘアメイクまで、番組を支える美術の仕事と苦労を取材する。特集２「テレビを作ってみよう・奄美大島編」：小学校６年生が奄美を紹介するビデオを作るのが課題で、千葉大学教育学部の学生がサポート役に当たる。４班に別れての企画、リサーチから制作、発表までの奮闘ぶりを紹介する。

瀬戸内海は、海運の要地として培われた豊かな歴史と、多島海の景観に代表される美しい自然を有してきた。そんな瀬戸内海の「今」を、それぞれの地域から紹介する。（２００２年１０月７日・２００３年９月２２日、全５０回）◆この回は「百手神事と潮町の港」。

杉本健吉、９７歳。絵を描くことを生業としておよそ８０年になるが、愛知万博へ向けた大作の制作に励むなど制作意欲は衰えを知らない。しかし、２０００年頃から体力は衰えを見せ、自宅アトリエでの制作が増えてきた。杉本画伯は加齢とともに自分で自由にスケッチに行けなくなったもどかしさ、明らかにパワーを失ってゆく自分へのはがゆさを感じていた。そのような日常のなか、杉本画伯の大ファンという画家・黒田征太郎氏が杉本美術館を訪れる。画伯は黒田氏との会話を楽しみ、帰路につく黒田氏を、自分が一番気に入っている場所という旧カブトビール工場跡（愛知県半田市）に案内する。５月、杉本画伯はアマチュア画家の集まりであるチャーチル会の会合に参加するため御岳山麓の開田高原（長野県）を訪れて会員たちと絵画論を楽しみ、１０８歳まで生きますと宣言する。９７歳になってもなお、制作の手を止めない杉本画伯の姿を描く。

「親切」や「優しさ」などをテーマにしたショートストーリー。日常のささいな出来事のなかに隠された、心打たれる瞬間をつづる。◆この回は「赤いマフラー」。

新潟各地にある、ご当地おやつの数々。その現地を訪ね、人気の秘密や誕生秘話を探る。◆おやつというと子どものもの、と感じる人でも、懐かしいふるさとにしかないお菓子ならつい手が出るというもの。新潟各地には、昔から地元で愛されてきたご当地おやつがたくさんある。下越地方を中心に、縁日になると出現する「ぽっぽ焼き」の屋台。その素朴な味わいの秘密、そしてなにゆえ「ぽっぽ」焼きなのか。全国どこにでもあるかりん糖、しかしこれも地域によってその趣が異なる。また米どころ新潟ならでは、お煎餅も各地の味わい。いまでは全国に知られた「柿の種」誕生秘話も。

渡辺徹が南米ボリビアの日本人村を訪ね、日本食レストランを営む一家にホームステイ。古きよき日本の姿を色濃く残す「外国の中の日本」で、本当の「家族愛」を実感する。◆１９６０年代から国策として移住が進められたボリビアには「サンファン」と「オキナワ」という二つの日本人村があり、それぞれ８００人前後の日系の人々が暮らしている。食卓には白いごはんに味噌汁、卵焼き、お漬物が並び、街を歩けばゲートボールに盆踊り。２世・３世にも日本人の心が受け継がれている。

中国で最初に仏教を国教とした「北魏」は、長城を破って中原に侵入してきた遊牧民がうち立てた“異民族王朝”だった。仏教興隆のために一大国家事業として造営された雲岡石窟は、傑作揃いの美術的価値だけでなく、シルクロードを経て伝えられた外来の仏教文化が５世紀半ばから６世紀前半にかけての短い間に、初期の中央アジアの影響の濃いエキゾチックな仏像から、黄金期の絢爛たる彫刻群まで中国独自の様式へと進化していった過程を今に伝えている。初期仏教文化の発展の歴史が詰まっている雲崗石窟は、敦煌・龍門とならび「中国三大石窟」のひとつに数えられ、２００１年に世界遺産に登録された。◆曇曜五窟、五華洞

貴乃花、武蔵丸の二横綱が引退、新横綱・朝青龍の誕生、そして大関・栃東の復活。まさに新時代を迎えた大相撲界。新たな時代の主役たちの熱戦を交え、２００３年の相撲界を振り返る。