江戸の大川端にある小さな旅籠「かわせみ」を舞台に、わけあって武家を捨て旅籠を営む庄司るい（高島礼子）と、その恋人で与力の息子・神林東吾（中村橋之助）が、仲間たちとともに事件を解決していく人情捕物帳。原作：平岩弓枝（第三章／２００５年５月１３日～８月５日放送、全１２回）◆最終回。るいと東吾の祝言が近づき、頑固な麻生源右衛門（井川比佐志）に、るいを紹介する日も間近となる。果たして、るいを気に入るのか…？。雨宿りをしたるいは、飯屋の軒先で源右衛門に出会う。店の中には逃走中の盗賊が、店の者と長助（螢雪次朗）を縛って隠れていた。

２００４年１０月２３日に発生した新潟県中越地震で、全村避難した旧山古志村。酪農家と闘牛育成者、二人の被災者の生活に密着し、復興にかける思いを追う。

大正６年、会津若松で生まれた長沢節は、水彩画家、ファッション・イラストレーター、映画評論家、エッセイストなど幅広い分野で活躍した。特に節の描く洒落た洋服姿の女性画は「スタイル画」と呼ばれ、戦後の日本ファッション界に大きな影響を与えた。◆長沢節が作った美術学校「セツ・モードセミナー」は、第一線で活躍する有名なクリエーターを数多く輩出したため、伝説の学校と呼ばれている。生涯独身を通し「セツ美学」と呼ばれる独特の美意識をもった彼のライフスタイルは、多くの人に影響を与えている。◆番組では長沢節が歩んだ自由な生涯と、その功績を作品と共に紹介する。

２００５年６月、島根県出雲市で亡くなったひとりのがん患者の弔問に、尾辻厚生労働大臣が訪れた。２００１年に大腸がんを発病した報道カメラマン・佐藤均さん。闘病生活を経て日本のがん医療の遅れや矛盾を痛感し、国や医療関係者に訴えかける活動を精力的に続けた。みずからの病を押して、東京と地方での体制の格差解消、不安を抱えている患者たちへの情報提供などを求めて闘った。８月、国は患者の声を取り入れたアクションプランを発表。いま、島根県はがん対策の先進県となっている。

視聴者の皆さんの疑問にＮＨＫ副会長の永井多惠子がこたえる番組。第１回は、２００５年９月に発表した「ＮＨＫ新生プラン」を取り上げ、視聴者から寄せられた意見を伝えながら、各界のゲストとともに、これからのＮＨＫを考えていく。スタジオゲストはセブン＆アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長、ノンフィクション作家の吉永みち子氏、東京大学法学部の長谷部恭男教授。メールボックスのコーナーでは、視聴者の皆さんの要望にこたえた番組などを紹介する。

鹿児島県の南端、与論島の「かりゆしバンド」が歌う「たましいの島」は、どこか懐かしいメロディとやさしい言葉が綴られている。作詞をしたのはこの島の医師、古川さん。与論では、最期を迎える患者は家族とともに病院を出て自宅へ帰っていく。島人は、魂は家族とともにありつづけると信じている。離島医療への思いと島の人々の「死生観」に惹かれてこの島に移り住んだ古川さんの姿を通して「幸せに生きること」のひとつの形を描く。

ＳＢＣライブラリー保存の映像により、昭和３０年代からの信州の歴史、人々の暮しぶりを伝える。

虐待の疑いのある子どもたちの傷跡から、虐待か事故かを判断する「監察医」。自治体の委託を受け、１５０人近くの傷と向き合ってきた監察医の姿を通して、児童虐待の現状と対策を考える。◆児童相談所や警察から昼夜を問わずに届く鑑定の依頼。その鑑定は、時には虐待する親と子を分離させる“切り札”となり、時には親の潔白を裏付ける“証明書”となる。悲劇を断つために、彼は手がかりを求めて奔走する。