オーストリアと日本、遠く離れた東西で伝えられてきた「新月の日に伐った木はいい木材になる」という伝統の智恵を科学的に調べ、実証する。安い合板や輸入材に押されて衰退する林業を支える、希望の光となるか。◆チロル地方の民族楽器・アルペンホルンや、バイオリンの名器ストラディバリウスの最高の音を生み出す秘密は「新月の木」だという。一方、日本の銘木産地吉野地方には、旧暦一日、つまり新月前後の闇夜の日に倒した木は持ちがいいという「闇伐り」の伝統が残る。

東海３県を中心に、昭和３０年代から平成初期の世相を振り返るミニ番組シリーズ◆ＮＴＴが発売した新型携帯電話／ＴＺー８０２型／ＩＤＯ（現・ａｕ）新規参入

広島に原爆が投下されて２ヵ月、焦土の風景と苦しむ被爆者が日本人の手によって撮影された。現存する未編集フィルムに写された映像と現在の場所を対比し、広島の歴史とともに風化しつつある被爆の実相を伝える。

江戸時代中期、財政難に喘いだ信州松代藩をみごと立て直した家老・恩田木工（おんだ・もく）にスポットを当て、クイズ形式を挟むなど、わかりやすく楽しく紹介。現代社会再生のヒントを探る。◆木工の功績を伝える書「日暮硯（ひぐらしすずり）」は、現代に至るまで広く読まれてきた。決して嘘はつかない、飯と汁以外は食べない、まず自らを厳しく律して改革に取り組んだといわれる木工。一方、庶民には温情で接し、当時としては画期的な「対話集会」を開くなど、厳しい改革を進めながらも人々に敬愛されていた。

声楽家・佐藤しのぶと音楽評論家の日下部吉彦の二人が、毎回様々なジャンルの「一味違った」ゲストを迎え、その人の積み上げてきた時間に触れる。番組後半は音楽にまつわる楽しいエピソードを紹介する「音楽プロムナード」コーナー。◆この回のゲストは、ＮＨＫのアナウンサーとしてお馴染みの加賀美幸子さん。

昆虫写真家・栗林慧さんは、「自分だけの映像」にこだわり、ユニークなカメラを自らの手で組み立てて写真の限界に挑戦し続けている。今回は、特殊なハイビジョンカメラでマレーシアの熱帯雨林に暮らす珍奇な昆虫たちの撮影に挑戦。日本ではお目にかかれない巨大な昆虫、擬態する奇妙な昆虫に出会いながら、黄金色に輝く幻のオウゴンクワガタを探し出す。

野生動物の生態や人間との関わりを描いた椋鳩十の動物文学を、詩情あふれる絵にあわせて読み聞かせる番組。◆今回は、キツネの親子と馬方の知恵比べの物語の第１４回。（最終回）

田舎の分校の校庭から４０年前に埋められたタイムカプセルが発見された。５２歳となった古賀良司（ベンガル）たちは、同窓会の席上でそのカプセルを開く。中には大人になった自分たちへ宛てた手紙が。そして生徒たちの手紙と一緒に、担任だった禰宜田先生（品川徹）が自分の娘へ宛てた手紙も出てきた。“ネギゴン”禰宜田先生は、良司の人生に大きな影響を与えた人だ。良司はその手紙を預かることになる。◆良司は自動車会社勤務で福祉車両の販売担当。家庭では、一人娘・ゆかり（田辺愛美）が結婚式を２日後に控えている。しかしこの結婚に納得できない良司は、娘の結婚相手とまともに会えないでいた。そんな良司を妻・よし子（角替和枝）は歯がゆい気持ちで見ている。そんな時ひょんなことから、結婚式前日に仕事でとある家庭へ納車しなければならなくなった良司は、その途中でとんでもない出来事に遭遇してしまう。