青森県内の小・中学生に、科学に関するさまざまな「身のまわりの素朴な疑問」を募集。スタジオでの実験や各地での調査を通し、クイズ形式で解明していくサイエンス番組。ふしぎ捜査隊長はラサール石井。◆この回のテーマは、「やせた人と太った人、どっちが浮かびやすいの？」「カーリングのストーンはどうして曲がるの？」「大小のスーパーボールを同時に落とすとどうなる？」「シャボン玉はどうして丸いの？」「どうしてスピーカーは音がするの？」「スピーカーとして、一番大きな音がする食べ物はどれ？」など。

秋田に息づく伝統を受け継ぐ人たちに迫る「シリーズ輝石の詩」。第２回は、かつては全国でも人気が高かった伝統工芸品「秋田八丈」を復活させた姉妹の物語にスポットを当てる。秋田朝日放送開局１５周年記念特別番組。◆渋みのあるとび色（茶）と落ち着いた黄金色など美しい光沢を放つ草木染の絹織物「秋田八丈」。しかし、着物離れの影響から２００３年に、江戸後期から続く約２００年の歴史が途絶えてしまった。それから３年、二人の姉妹が伝統の技復活に向けて動き出した。妹は最後の工房の社長から染め釜、糸巻き機、機織り機の全てを託された「秋田八丈」の職人。美容院を営む姉は新たな工房開設に尽力し、妹を全面的に支援している。「ただ染めて織っているだけでは復活とは言えない」と姉妹は語る。伝統の技を継承しながら新たな可能性を探る二人の姿、そして伝統工芸品「秋田八丈」の美しさに迫る。

流行・ブームなどから毎回ひとつのテーマを選び、なぜこれが流行るのかなど徹底的に掘り下げる。テーマのウマイところを食い尽くす情報番組。◆第１回のテーマは「大食い」。ギャル曽根の登場で起こった大食いブーム、次々と登場する大食い娘たち。ポスト・ギャル曽根の座を狙って高級寿司・焼き肉などを食い尽くす彼女たちの驚きの素顔をハリコミ取材する。１日にどのくらい食べるのか、一ヵ月の食費はいくらか、いつから大食いになったのか、家族も大食いなのか、何のために大食いするのか。そしてスタジオでは元祖大食い娘・ギャル曽根の秘密も解き明かされる。

戦国時代、武田信玄に仕えた軍師・山本勘助の夢と野望に満ちた生涯を描く。主君・信玄と信玄の側室で生涯慕った由布姫のため、全てを投げ打ち無償の愛を捧げる勘助の前に、宿敵・上杉謙信が立ちはだかる。ＮＨＫ大河ドラマ第４６作（２００７年１月７日～１２月１６日放送、全５０回）の総集編（全４回）。原作：井上靖。◆総集編・第一部「風の巻」。三河浪人・山本勘助（内野聖陽）は、諸国武者修行中の浪人。甲斐で村娘のミツ（貫地谷しほり）と出会い、恋に落ちる。しかし、ミツが甲斐の国主・武田信虎（仲代達矢）によって射殺されたことから、勘助は武田への復讐を生きる目的とするようになる。一方、武田の嫡男・晴信（市川亀治郎）は、戦に明け暮れ領国を省みない信虎への批判を強め、信虎を追放し家督を奪うことを決意する。

浅草で６０年続く老舗・ふくまる旅館。商売っ気が薄く義理人情に厚い三代目・大吉が、「お客さんは家族」をモットーに、採算そっちのけで困った人のために奔走する姿を描く、一話完結の人情劇。（１月８日開始、全１２回）◆いずみやの女将・乃梨子がふくまる旅館を訪ねてきた。離婚した夫・工藤に会いに来たのだったが、工藤は大吉に言われて旅館を出てしまっていた。余計な事をしたかと心配する大吉。そのころ従業員たちの間では、宿泊客のひとり・沖山が、調理場をのぞいたり外周を歩いたりとふくまる旅館について調べるような行動をしていると噂になっていた。

歴史的に富士北麓地域は農家にとって過酷な土地柄だった。標高８００ｍの高冷地は稲作に不向きで「不毛の土地」と地元民はあきらめていた。しかし、１つの稲との出合いが富士北麓の農業の歴史を大きく変えた。それが「ミルキークィーン」という米。耐冷性が強く味が良い。栽培にしろ貯蔵にしろ高品質が保てる米だ。この米と出合った武藤傅太郎さんは「富士北麓を変えたい」と米づくりを始めた。やがてその努力は大きな成果をあげ、全国の米食味鑑定コンクールで日本一に輝いた。武藤さんの富士を変えた米づくりから、明るい日本の未来を追ったドキュメント。

寂れゆく地方の町で、孤独な少女が望んだ夢と現実との対峙をリリカルに描く。原作は松本剛の同名人気コミック。◆福島県、磐梯山のふもとの小さな町。１７歳の高校生・遠藤君子（多部未華子）の家庭は、離婚した母・和代（秋野暢子）が生計を支え、君子は介護の必要な祖父・幸太郎（笑福亭松之助）の世話をしていた。君子は母に内証で郡山のバレエ教室に通っている。彼女の夢は、町を出て「宝塚音楽学校に入学すること」だった。君子と同じ高校演劇部の高井勇介（濱田岳）は、君子の宝塚志望を知って驚く。勇介もまた、商店街でタイヤ店を営む実家のことで悩んでいた。そんな中、君子のバレエ教室通いが母に知られてしまう。

不登校や高校中退の生徒が増加傾向にある中、行き場を失った子どもたちに居場所を提供しどんな生徒をも受け入れようと、２００３年、長野県松本市に広域通信制・信濃むつみ高校が開校した。４年目の２００６年度には約４００人が学んでいる。◆さまざまな経験をしてきた生徒に対して教師は、既存の価値観にとらわれず自らを表現し自立していく力をつけて欲しいと働きかける。生徒たちは通信制の特徴を生かした緩やかな枠組みの中で教師との信頼関係を築き、可能性を取り戻そうとしている。辛い過去を乗り越えて、ようやく手に入れることの出来た“高校生活”。しかしそこから先の卒業後の進路が大きな課題になっている側面もある。◆社会と関わることによって自ら考えるきっかけを与えようと、教頭の竹内忍さんは中国東北部への旅を企画。２００６年度は８人の生徒が参加した。いじめが原因での不登校や、ひきこもりを経験してきた生徒たちは、日常とかけ離れた世界で視野を広げ、自分の心と向き合い、自らの歩む道を見出そうとしていく。