“自分にとっての人生の楽園”を見つけた人々の様々なセカンドライフを紹介しながら、新しい生き方を提案する、大人のための「いい人生の歩き方」発見番組。（２０００年１０月７日放送開始）◆今回の舞台は富山市八尾町。この町の秋の風物詩「越中八尾おわら風の盆」に魅せられ、故郷に消えた豆腐店を再び復活させた夫婦が、今回の主人公、長枝春一さん（５６歳）と美千子さん（４９歳）。八尾出身の春一さんは、昨年（２００６年）８月にＵターンし、今年２月に「長江屋豆富店」をオープンした。こだわりの豆腐は故郷のお客さんにも好評だ。そして今年の「おわら風の盆」は長枝さん夫婦にとって忘れられない大切なものとなった。

生まれつきの知的・身体障がいを抱える栗栖晶さん（３１才）。晶さんには詩や文章を書く特別な才能がある。日常の中で感じたささやかな生きる喜びを、独特な感性で文章につむぎだす。筆ペンで綴られたあたたかなひらがな文字の詩と、ユーモラスな手描きの挿し絵。晶さんの作品は多くの人の心をひきつけてきた。◆そんな晶さんが１０年以上に渡って、ずっと詩や手紙を送り続けている人がいる。力士の琴冠佑さん（４１歳）。入門してから怪我に泣き、後輩に追い抜かれてもあきらめず、１５年もかかって十両になったという相撲界の苦労人だ。ふたりはお互いの弱さや痛みを分かち合いながら文通を続けてきた。◆そしてこの冬、ふたりは人生の転機を迎える。晶さんは体の障がいが悪化し始め、琴冠佑さんは土俵生活に別れを告げて第２の人生を歩むこととなった。番組では、お互いに励まし合って生きてきたふたりの心の交流を見つめる。

経営難の病院を舞台に繰り広げられる複雑な人間模様と愛憎を描く。岸田國士の名作を３０年ぶりにテレビドラマ。（２００７年４月１６日～６月２９日放送、全５５回）◆横浜にある大型病院、志摩総合病院。院長の娘・志摩啓子（さとうやすえ）が内科医として勤務するためにアメリカ留学から帰国する。正義感が強く、医師としての使命感を人一倍持つ啓子は、帰国当日も空港で具合の悪くなった老女に救命措置を施す。家に向かう途中にも大きな玉突き事故に遭遇した啓子は、けが人を搬送して病院へ直行。さっそく兄の外科医・泰則（村杉蝉之介）や笹島（本宮泰風）らに混じって診療に加わる。◆病院では啓子と幼なじみの看護師・石渡吟花（小西美帆）が再会を楽しみに待っていたが、啓子は一瞬、吟花が誰かわらかず、吟花は傷ついてしまう。一段落して病院の院長室へ父・泰英（近藤正臣）に会いに行った啓子は、先客の弁護士・日疋祐三（山田純太）を紹介されて驚く。

前回に続き古都奈良の平城京跡、唐招提寺、薬師寺を廻り、後半は法隆寺のある斑鳩の里を訪ねる。◆鑑真和上の唐招提寺の境内は、いかにも学問寺に相応しい、清冽な雰囲気で一杯だ。◆西塔の再建が完成した薬師寺では、やはり創建１３００年の歴史を伝える東塔を中心に絵筆を走らせる。◆法隆寺など、聖徳太子ゆかりの斑鳩の里を歩きまわった榎木は、古びた土塀の向こう側に頭を出す法起寺の塔などの情景に、昔と今が同居する、不思議な空間を感じ、懐かしい想いがしたと話す。◆古都奈良の文化財、法隆寺地域の仏教建造物

小さな南の島に赴任した３６歳の判事補。彼が島でただ１人の裁判官として様々な事件を担当し、人々との触れ合いを通して成長していく姿を描く。（２００７年１０月６日～１１月１０日放送、全５回）◆第４回「命」。三沢恭介（西島秀俊）は、島で起きた交通事故の裁判を受け持つ。保育園児を死亡させ、母親に重傷を負わせた新城瞳（ソニン）は、悪質な事故ではなかったとされ、逮捕即日に釈放となり在宅起訴されていた。瞳にも保育園に通う子どもが二人おり、夫とは離婚して一人で育てている。実刑判決を下した場合に及ぼす被告人の幼い子どもの養育のことと、悲しみに暮れて被告人を憎む遺族の心情との間で、恭介は実刑か執行猶予か悩む。弁護士の畑夏海（浅野温子）は自分の父親も裁判官だったことを恭介に明かし、父との思い出を恭介に語る。

人のからだは食べ物を通して大地とつながっている。「食育」活動が認められ大臣表彰も受けた吉田俊道さんの多彩な活動を軸に、「食」にこだわり、情熱を傾ける人々の取り組みを描く。◆吉田さんはかつて県の職員として農家の指導にあたっていたが、農薬を使う農業指導に疑問を抱いて退職、みずから有機農業に取り組みつつ指導にもあたってきた。商店街から出た生ごみをリサイクルして農薬を使わない野菜作りに小学生たちと取り組む。学校ぐるみで味噌汁を作る指導をする小学校の子どもは、家族のために毎朝味噌汁を作り、そのために早寝早起きの習慣がついたという。卒園記念にたくあんをつける保育園の子どもは、大根を育てるところから始める。

流行・ブームなどから毎回ひとつのテーマを選び、なぜこれが流行るのかなど徹底的に掘り下げる。テーマのウマイところを食い尽くす情報番組。◆第１回のテーマは「大食い」。ギャル曽根の登場で起こった大食いブーム、次々と登場する大食い娘たち。ポスト・ギャル曽根の座を狙って高級寿司・焼き肉などを食い尽くす彼女たちの驚きの素顔をハリコミ取材する。１日にどのくらい食べるのか、一ヵ月の食費はいくらか、いつから大食いになったのか、家族も大食いなのか、何のために大食いするのか。そしてスタジオでは元祖大食い娘・ギャル曽根の秘密も解き明かされる。

山梨県笛吹市八代町にある日蓮宗「教善寺」は、檀家数わずか３５軒。しかも昭和４０年代から住職が不在という状態が続いていた。そこへ平成７年、東京から新住職がやって来た。豊かな自然に魅せられた住職ではあったが、檀家との希薄な関係や、収入の少なさという問題に直面し、そば店を経営するなど様々な試みを始めた。殺伐とした現代社会で、「こころの拠り所」である寺を目指して奮闘する一人の住職の姿を、美しい桃の里の風景を織り交ぜながら、明るく紹介する。