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テレビ番組

SBCスペシャル あなたらしさを守りたい ~認知症グループホームは問う~

番組ID
201095
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放送日時
2008年05月12日(月)00:30~01:24
時間(分)
47
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリー
放送局
信越放送(SBC)
製作者
信越放送(SBC)
制作社
信越放送(SBC)、コンテンツながの
出演者
スタッフ
編集:和田秀一、MA:塚田敏康、CG:佐原浩平、取材:手塚孝典、構成:手塚孝典、プロデューサー:善財優、プロデューサー:野沢喜代
概要
長野県松本市にある認知症介護専門のグループホーム「ひだまりの里」は、地元の医師らと連携して、終末期ケアや看取りに取り組んでいる。しかし入居者が重度になると入院するケースも増え、その都度介護報酬が入らないという厳しい施設運営に直面している。また医療的ケアが増え、介護員の精神的な負担など問題も抱えている。◆同じ法人が運営する安曇野市のグループホームでは、重度化に対処するため訪問看護ステーションとの医療連携を整えたが、体調を崩した入居者への対応が思い通りに進まない。現在の医療支援の制度では実際に起きている事態に対処するのが難しいのだ。◆ふたつのグループホームを支えているのは、献身的な介護で事態に対処している現場の介護員である。しかし低い賃金でいのちの現場に従事する介護員たちの待遇が改善しなければ、グループホームは確実に破綻する。介護員たちは、お年寄りの話に耳を傾け、歩き回るときにはそっと寄り添う。延命治療、終末期ケア、看取り、重度になればひとりひとりの人生と命とに向き合う。制度の不備を訴えながら、今を生きるお年寄りを精一杯支える介護員の姿から、「介護の社会化」とはどうあるべきかを考える。
受賞歴
日本民間放送連盟賞(第56回教養番組部門優秀)

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目撃者f 突然息子を奪われた ~飲酒ひき逃げ 壊された家族の日常~

飲酒事故が減少しているなか、ひき逃げが増えている現実がある。法の抜け穴となっている「逃げ得」の問題を指摘しつつ、飲酒運転の被害の深さを訴える。◆長崎県に住む大川夫妻は、亡き長男の臓器提供意思表示カードを今も大切にもっている。すべての臓器を提供したいという息子の最後の望みを叶えることはできなかった。「体はまともな骨がないほどばらばらに折れていた。それでも何か遺してあげられたらよかった…」。2006年9月、大学生だった彼はオートバイで帰宅していたところひき逃げされた。犯人の男は2日だってようやく出頭、それから10日後にわかったのは飲酒運転の事実だった。事故当時のアルコール濃度は特定できず、飲酒運転では立件されずに下された判決は懲役1年6か月だった。飲酒運転の死亡事故で危険運転致死傷罪が適用されれば、最高で懲役20年。酔いがさめるまで逃げ、飲酒運転が立件されなければ懲役15年。逃げたほうが5年も軽くなる。飲酒の厳罰化は進み、飲酒事故は減少している一方で、ひき逃げの件数は増えている。飲酒を隠すために、ひき逃げをしているという実態があるのだ。大川さんの自宅の倉庫は遺品で埋め尽くされている。「アパートのテーブルの上はご飯を食べたままだった。お箸もこれで口に入れたんだと思うと洗いたくなかった」。20歳の誕生日に贈った腕時計は主がない今も時を刻んでいるが、あのときから、家族の時間は止まってしまっているのだ。


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