奈良には、京都と同様に、世界遺産の社寺仏閣が数多くある。さりげなく市中に点在しているところが、古都奈良に相応しい。◆東大寺の南大門、大仏殿を眼前にして、榎木は自分なりのアングルを求め、足を運ぶ。◆大仏殿の後は、二月堂、春日大社、興福寺へとまわり、地元のアマチュア画家と肩を並べ、猿沢の池越しに五重塔を描く。◆この日の最後は、日本最古の寺という元興寺だ。行基葺きと呼ばれる屋根瓦には、創建時の“天平の甍”も交じっており、悠久の歴史を感じさせる。◆古都奈良の文化財

「生まれてはじめて」「おつかいに行く」という誰にでも“一生に一度っきり”必ずある（あった）その大冒険を密かに追う。大人が歩いて５分程度の道のりを２～６歳の子供たちは平均２時間かけておつかいに行く。彼らは実に自然で豊かな表情を見せる。◆能登半島・輪島の朝市は観光スポットでもあるが、普段の買い物にも利用されている。最近お手伝いが大好きになった３歳の男の子に朝市へのおつかいを頼んでみた。喜んで行ってくれるかとおもいきや「行かん！」と即答。果たして「おつかい」の行方は。

武藤盈さん９３歳、八ヶ岳山麓の長野県富士見町に暮らしている。古い農家の佇まいを残す家からは、妻・みとしさんの機織の音が響く。暮らしぶりは極めて簡素、朝６時に起きて前日の日記をつけ、朝食を済ませると野良へ出て黙々と仕事に励み、夕暮れを迎える。毎晩の晩酌は欠かさない。◆野良仕事の傍ら、若い頃から短歌や俳句に親しみ、千百首余りを収めた歌集を出版した。また４０代で撮った写真が近年評判を呼び、昭和３０年代の農村の暮らしぶりを写した写真集も刊行した。歌でも写真でもそのまなざしは農村に生きる人々の喜怒哀楽に向けられている。◆ぬぐえない記憶を抱えてもいる。戦争だ。３０歳のときに召集され一兵卒として中国へ。敵兵捕虜への残虐行為。そのときのことを忘れたことは一日もないという。日々繰り返される自然な営みこそ尊いのだと静かに語る夫婦の日常と人生を辿り、人はどう生きてどう老いていくのか、見つめる。

「高校生バンド日本一」を決める勝ち抜き形式の登竜門的な番組。番組に応募した高校生バンドの中から２組が出演。課題曲を自分たちなりにアレンジしてスタジオで演奏を披露する。スタジオには毎回、１組のメジャーミュージシャンが審査員として登場。どちらのバンドがよりパワフルだったかを判定する。◆今回の課題は「忌野清志郎」。彼の楽曲から何を選び、どうアレンジするのか、その過程も紹介する。ゲスト審査員・先輩バンドはガガガＳＰ。ＭＣは千原ジュニアと岡田義徳。

突然、妻に家を出て行かれ、仕事と子育てに追われる男性の奮闘ぶりを描く。原作：込山正徳、脚本：吉田紀子。◆タイ人の妻・オレンジ（カティ・プールワンホン）が突然離婚届を残してタイに帰国した。夫でテレビディレクターの良平（江口洋介）は、仕事と８歳のイサヤ（嘉数一星）、３歳のユウタ（加藤翼）の子育てに追われることになる。仕事が忙しくなった良平は母・礼子（草笛光子）の手を借りるが、次第に生活は荒んでいく。そんな時、礼子が急死してしまう。生活が立ち行かなくなった良平は再婚相手を探すため、再婚者紹介サイトに登録する。一週間後、ふみか（薬師丸ひろ子）というシングルマザーから返信が来る。良平は、次第にふみかとのメール交換を心の支えにするようになり、真剣にふみかとの再婚を考え始めるが、ふみかにはまだ良平に伝えていないことがあった。

戦国時代、武田信玄に仕えた軍師・山本勘助の夢と野望に満ちた生涯を描く。主君・信玄と信玄の側室で生涯慕った由布姫のため、全てを投げ打ち無償の愛を捧げる勘助の前に、宿敵・上杉謙信が立ちはだかる。ＮＨＫ大河ドラマ第４６作（２００７年１月７日～１２月１６日放送、全５０回）の総集編（全４回）。原作：井上靖。◆総集編・第四部「山の巻」。永禄２年（１５５９）、晴信（市川亀治郎）が出家し、信玄と号す。勘助（内野聖陽）も共にてい髪し、道鬼と名乗る。永禄４年、関東管領・上杉政虎（Ｇａｃｋｔ）は信濃に出陣。信玄も全軍を率いて、川中島で両軍は激突。勘助が立てた「啄木鳥（きつつき）の戦法」は宇佐美（緒形拳）に見破られ、武田軍は窮地に陥る。勘助は決死の覚悟で上杉本陣に突撃するが、一方の政虎も武田本陣に単騎乗り込み、信玄との一騎打ちを繰り広げる。

天才的な手術テクニックを持つが、人に心をひらかない女医・栗原ともみ。秘かな目的のために、高い報酬を求めて東京から地方の病院にやってきた彼女は、そこで患者たちと心をふれあわせる努力をする羽目になり、人としての成長を果たしていく。（２００７年４月７日～５月１２日放送、全６回）◆最終回「明日の私」。海岸病院に戻ってきたともみ（菊川怜）は、堀田院長（津川雅彦）が悪性リンパ腫に侵されていたという非情な現実に打ちのめされる。時を同じくして、小康状態だった入院患者・陽子（佐津川愛美）の病状が悪化する。彼女の手術の日程が決まり、ともみが執刀医を務めることになる。ともみは、自分がここにやってきた真の理由を、同僚の友香（森口瑤子）に告白し、陽子のオペを執刀する。

小学４～６年生向けの算数教育番組。アニメーションを使って算数を図工のように手触りのあるものとして教え、公式や計算方法が直感的に理解できるように導く。◆この回のテーマは「円を四角く」。円いケーキと四角いケーキ、どちらが大きい？。円の面積の求め方を、四角に直すことで原理から考える。