庵治石（あじいし）に魅了され、その良さを伝え生涯をささげようとする石のまちの人たちの姿を描く。◆高松市牟礼町で行われる“むれ源平石あかりロード”。夏の宵、さまざまな趣向を凝らした幻想的なあかりがゆれる道には、地元特産庵治石で作られた石のあかりが置かれている。地域活性化を目指して奮闘する、石材業の島本さん親子を中心に、今年で３年目になる２か月の“石あかりロード”にとりくむ人々を追う。

アメリカ横断ウルトラクイズ、チョモランマ登頂、ドミノ倒し世界記録など、さまざまな企画を送り出してきた「木曜スペシャル」が、１３年ぶりに「モク★スペ」として復活。◆第１回は世界中の巨大生物、危険生物などに挑む。通常の２倍もある巨大ナイルワニ、人を襲う巨大ザメ、密林に潜む伝説級の大蛇など、幻の巨大人喰い獣を追い求め、捕獲スクープ映像を送る。

時代の移り変わりとともにさびれ、閉園を余儀なくされる動物園。主役だった動物たちは見捨てられ、処分されるものも少なくない。またペットブームの陰で障害を持っていたり姿が悪かったりで「売り物にならない」動物たちは年間４０万匹も処分されている。そんな動物たちを「生きているから」と引き取り、動物園の開園を夢見ながら、移動動物園を続ける園長の奮闘と、彼に拾われて生きながらえた動物たちの姿を通して、命の尊さを見つめなおす。

山村の小さな中学校に赴任した教師が、陸上部を指導することになった。その指導はとても厳しいものであったが、生徒たちは教師の情熱を感じ取って、成長していく。夢に向かって走る師弟の姿を追う。

２００７年１０月に放送した生中継番組「フランス秋色散歩」の総集編・前編。パリの南東、肥よくな土地に恵まれたブルゴーニュ地方は“フランスの台所”と呼ばれ、とりわけ秋には、収穫の喜びと大地への感謝でにぎわいを見せる。番組では、ブルゴーニュの小さな村々を巡り、秋の実りや風景を味わい楽しむ。狩猟解禁の祭（シャトーヌフ）、リンゴ祭（レジー）、中世の記憶が残る丘（ブランシオン）、ワイン農家に嫁いだ日本女性の奮闘（サヴィニー）などを紹介する。

山梨県のあちこちで子供向けの「紙切り教室」をひらき、「子どもたちの作り終えたときの笑顔を見るのが生きがい」と語る“虫麻呂さん”こと小佐野さんが県内を駆けまわる様子を追う。◆ハサミ、色紙、老眼鏡があればどんな動植物でも切り出す虫麻呂さん。退職してから足を折り、入院した時に紙とハサミを手にしたのがきっかけだった。放課後のクラブ活動、子どもたちに切り紙を教えるときには、失敗してもいいから思い切りやってみようと言って、細かい部分は教えずに見よう見まねで作らせ、じっと見守る。

鳥取県中部の山間の町に２００頭の肥育牛を育てる鳥飼育子さんの牛舎がある。この牛舎に３年前から地元の小学校の子どもたちが来ている。育子さんが「私に預けてみませんか」と学校側に話を持ちかけたのがきっかけだった。それ以来、週に１回体験学習として子どもたちが牛舎にやって来るようになった。「臭い、汚い」これが牛舎に飛び込んだ子どもたちの素直な気持ちだった。そのなかに、人と話すのが苦手な少年がいた。少年は毎日のように牛舎に通って牛の世話をするうちに、育子さんに打ち解け元気を取り戻す。育子さんは子どもたちに牛の出産や死産、さらに世話をした牛が食肉加工場へ送り出される場面にも隠さず立ち合わせる。命と向き合う厳しい現実を目にすることで、「命の意味」「命のありがたさ」を感じ取ってもらいたいと考えているからだ。牛飼い育子さんと子どもたちとの３年間の心の交流を見つめる。

阿波踊りのはやし唄「阿波よしこの」の第一人者、お鯉さんこと多田小餘綾（こゆるぎ）さんが、百歳の誕生日に記念コンサートを開いた。どうしても自分の三味線と唄で、百歳のよしこのを唄いたかったお鯉さん。夢への道のりとコンサートの模様を紹介する。