笠間藩下の大森村（現在は四倉町大森）に生まれた片寄平蔵（１８１３～１８６０年）は、名の知られた古川屋という材木商を営み、後に名字帯刀を許される。商人として江戸の明石屋と交流があり、そこで黒船の動力になっている石炭に魅せられる。そして常磐炭鉱の源となる石炭を、弥勒沢（現在の内郷白水町）で発見した。平蔵は資金の工面等、苦労をしながらも発売にこぎつけ、さらに研究熱心が功を奏し、コールタールを作ることにも成功、これでガス灯を灯す。◆常磐炭鉱は、のちに映画「フラガール」を生むきっかけとなった。また平蔵は福島県いわき地方の発展に貢献しただけでなく、開港した横浜の都市発展にも寄与し、彼の功績を称えて、横浜市西区の野毛山公園にはかつて片寄神社が建てられていた。◆番組では、現在人類が抱える大きな問題「地球温暖化」にも着目する。先人によるこれまでの恩恵について、そしてこれからの新エネルギーについて真剣に考える必要があることを伝えていく。

シチュエーション・コメディ「やっぱり猫が好き」の新作の舞台は時代劇。江戸の町を恩田三姉妹が駆け抜ける。◆「新しい家族がやってくる」の巻。レイ子（室井滋）ときみえ（小林聡美）はいつも知ったかぶりをして自慢しあっている。そこにかや乃（もたいまさこ）が街で白い布をかぶった人から『ゾウ』を飼ってくれないかと頼まれ引き受けて帰ってきた。ゾウを知らない２人はまたも知ったかぶりをするのだが…。◆「ウラハラきみちゃん」の巻。江戸時代のとある長屋。ある日、舞台を終えたレイ子が長屋を訪れると、かや乃がなにやら悩んでいる。きみえの様子がおかしいというのだ。そこへきみえが帰ってくる。嬉しいのに怒り出し、困っているのに笑い出す。やはり何か変だ。なんときみえは自分が思っていることとは逆の感情が出てしまう「ウラハラの病」にかかってしまったらしい。

外資系ファンドマネージャーとして、瀕死の日本企業を次々と買収・解体していく鷲津政彦。一方で日本企業を支え続けようと、懸命に企業再生の道を模索するエリートバンカー芝野健夫。企業買収ビジネスを巡る二人の男の野望と挫折を軸に、合理化、弱肉強食が叫ばれる中、日本の会社にとって本当に必要な方策とは何なのかを問いかける。“ＲＯＡＤ　ＴＯ　ＲＥＢＩＲＴＨ”。原作：真山仁「ハゲタカ」「バイアウト」。（２００７年２月１７日～３月２４日放送、全６回）◆第２回。２０００年、鷲津（大森南朋）は本業の企業買収を開始。玩具メーカー「サンデートイズ」の債権を取得、社長大河内瑞恵（冨士眞奈美）に会社売却を迫る。一方芝野（柴田恭兵）はメインバンクの立場でサンデー社の再建に奔走、鷲津と激突する。社長交代をねらい、瑞恵の息子伸彰（小林正寛）にゴールデンパラシュートと呼ばれる札束攻勢を仕掛ける鷲津。怒った芝野は、取締役会で瑞恵の解任動議を成立させ、新たな再建に乗り出す。

２００５年、突如として秋田に現れたご当地ヒーロー、その名も「超人ネイガー」。ナマハゲやハタハタなど、秋田の名産をモチーフにしたヒーローショーは、台詞もすべて秋田弁。子どものみならず大人もひきつけ、すっかり人気者になった「ネイガープロジェクト」の立役者たちの人間模様を伝える。◆小さい頃から仮面ライダーやタイガーマスクなどのヒーローが大好きだった海老名保さんは、高校卒業と同時に上京してプロレスラーを目指した。しかし練習中に頸椎を損傷し、一時は意識不明の重体に陥って、志半ばで帰郷。スポーツインストラクターになった彼はヒーローへの憧れを捨てられず、「ネイガープロジェクト」を立ち上げる。マスクや衣装は手作り。中学の同級生たちに支えられ、それぞれが平日は別の仕事をこなしながらネイガーを秋田のヒーローに育ててきた。

植物の命を借り、成長し続ける芸術「盆栽」。世界的にも有名な盆栽作家の加藤三郎さんは、推定樹齢２千年という真柏の盆栽を見るたびに「まだ１００歳も生きていないくせに」と叱咤激励され、力をもらっている気になると語る。今なお夢を持ち続ける９２歳の加藤さんのバイタリティの秘密に迫る。◆埼玉県さいたま市にはその名も「盆栽町」という地名がある。関東大震災のあとに開拓された盆栽村で、いまも６件ほどの盆栽農園が残っている。この盆栽村の創立者の一人の三男として生まれた加藤さんは、幼いころは体が弱く、いつまで生きられるかといわれるほどだったという。しかし盆栽に生きる力をもらった加藤さんは、世界に盆栽を広めるために世界を飛びまわった。加藤さんが書いた本は英語に翻訳されて出版され、世界中から盆栽愛好家が訪れるようになった。

１９５７年（昭和３２）に始まった料理番組「きょうの料理」は、２００７年で放送５０年。この特別番組では「きょうの料理」で紹介してきた３万を超えるレシピの中から、それぞれの時代を特に反映した１００のレシピをピックアップする。そして村上信夫や陳建民など、人気講師たちの懐かしい映像を交えて振り返りながら、日本の戦後を食卓から見つめ直す。食の大事さが改めて注目されている今の時代にも通用する料理の知恵や工夫をひもとき、手づくりの家庭料理の魅力を再確認する。司会は後藤繁榮、山本美希アナウンサー。

世界のどこかにある「ハロモニ＠王国」のわがままな王様・あかチン国王が“忘れ物を届けに行く”のにお供する動物たち（モーニング娘。）が、目的地に向かう道すがら寄り道をし、目につくあれこれを紹介していく街歩きバラエティー。（２００８年９月２８日終了）◆第１回は「錦糸町」を歩く。

山形市東部にある立石寺、通称山寺は、芭蕉の名句で知られ山形有数の観光名所となっている。しかし、観光地としての側面ばかりが紹介され、祖霊信仰・死者供養の“霊山”としての本来の姿はあまり伝えられてこなかった。立石寺の庶民信仰を紹介する。◆若くして亡くなった子のために奉納する「ムサカリ絵馬」（ムサカリは「婚礼」の意味）や夜行念仏、歯骨納めも、立石寺に伝わる庶民の死者供養の習俗である。