民謡の宝庫・東北地方を中心に、各地の民謡を紹介する本格的民謡番組。（１９７３年２月３日放送開始）◆東北各地から伝える味な民謡旬な旅。秋田県男鹿市から放送。小野花子と地元の小学生の唄声のほか、めずらしいアナゴ料理などを紹介する。曲目は小野花子「船川節」「ハタハタ音頭」、北陽小学校のみなさん「秋田船方節」、小野花子「秋田音頭」「男鹿小唄」。

日本三名山のひとつ白山の大自然の魅力を、「かつ先生」こと尾張勝也さんが地元の子どもたちと一緒に理科の視点から伝えるシリーズ。（２００４年４月１７日開始）◆白山ろくにも春が訪れた。「春の妖精」「はかない命」…咲いてから１週間～１０日で枯れてしまう山野草は、度々この言葉で表される。４月下旬から５月の大型連休にかけて、山野草は標高の低いところから順に花を咲かせる。ミズバショウは有名だが、白い部分は葉っぱで、真ん中の緑色の部分が花だそうだ。◆カタクリも山野草の代表格。全国的には絶滅する危険性が高くなっているが、白山ろくでは当たり前のように自生している。特別にこのカタクリを使ってある実験をしてみることに。カタクリからつくる片栗粉、その感触は…。

鳥取県の特産品、二十世紀梨。２００４年はこの梨が鳥取へやってきて１００年目にあたる。そのルーツを辿るほか、栽培の苦労、海外輸出、長期保存技術、新品種の登場、乗り越えてきた障害など、これまでの１００年を関係者の証言を交えて振り返り、これからを展望する。

農作業と子育てに人生の大半をすごし、７０歳を越えて書き始めた書が、その個性と力強さで人の心を惹きつけた。晴耕雨書の齊藤けさ江さん・９０歳の半年間を追った。◆けさ江さんは耳が遠く、腰は９０度に曲がっているがいたって元気で、日々の畑仕事を欠かさない。そしてもうひとつの生きがいが“書画”。７０歳を過ぎるまで字があまり書けなかったけさ江さんが、孫を思う一心で息子あてにメモを書いた。以来、メモ、日記、手紙と堰を切ったように文字を書き始め、やがて生きる喜びを書画に描くようになった。

“自分にとっての人生の楽園”を見つけた人々の様々なセカンドライフを紹介しながら、新しい生き方を提案する、大人のための「いい人生の歩き方」発見番組。（２０００年１０月７日放送開始）◆山形県朝日村に今年（２００４年）６月にオープンした古民家の宿「青嵐舎（せいらんしゃ）」。今回の主人公夫妻の第二の人生を大きく変えたきっかけの古民家でもある。篠さん夫婦は結婚２年目。清久さん（４８歳）はもともと東京で田舎暮らしの物件を扱う不動産会社に勤務していた。同じく東京でフリーライターとして活躍していた育さん（４３歳）の投稿した記事が目に留まり、故郷で民宿を始めたいという育さんの心を射止めて２人は結婚。育さんの両親も見守る中、慣れない民宿の仕事に奮闘しながらも徐々にお客さんが増え始めた。多くの人に支えられ、二人の絆はさらに強くなろうとしている。

明治時代に北海道北部・利尻島の長浜地区へ伝わっていた鳥取県の伝統の麒麟獅子舞。時の経過の中で眠っていたその舞を揺り起こし、復活させようする地元若者の奮闘を追う。◆麒麟獅子舞は因幡地方で３５０年以上続く伝統芸能で、利尻島へ漁業移住した因幡の出身者がふるさとを忘れまいと伝えたが、大正時代に途絶え、獅子の存在も忘れられていた。その復興に当たったメンバーのうち鳥取県出身者を祖先に持つのは一人だけだが、舞の習得のために鳥取との交流を重ねるうちに「ふるさとはそこにあるものでなく創るもの」と意識し始める。

日本列島各地の風土や美しい風景の中に生きる人々の輝き、日常の営みの中で受け継がれてきた伝統行事、あるいは今日的な社会問題や発展の中で変貌するふるさとの姿をとらえる。この回は、旧相馬藩領、現在の福島県浜通り北部で、毎年７月２３・２４・２５日の３日間にわたって開催される神事、相馬野馬追を描く。◆流鏑馬や上げ馬など、神事に馬が登場する例は多いが、これほど多くの馬が人とともに疾走する祭りは数少なく、国の重要無形民俗文化財にも指定されている。白鉢巻きに陣羽織、侍のいでたちで臨む野馬追に出ることを、地元の人たちは「出陣する」と表現する。人馬一体となるその姿にあこがれる人は多いが、馬や装束にかかる費用、馬を乗りこなすための長い修練を思えば、まさに出陣の心意気。この夏、出陣を決めた３５歳の男性の「初陣」までを通して、相馬の人々がこの祭りに抱く誇りを伝える。

頑固職人である父に憧れ、父と同じテーラーとして、家業の小さな店「テーラー楠」を継ぐ決心をした女性が成長していくホームドラマ。脚本：戸田山雅司。（２００４年１１月２９日～１２月２７日放送、全５回）◆最終回。「テーラー楠」が、一流店の集まり「つばめ倶楽部」に推薦された。しかし、父・広（長塚京三）の宿敵で「錦糸館」の社長・錦清一郎（黒部進）に反対され、「つばめ倶楽部」に加わるための試験として、花梨（上原美佐）が陶芸家・尾川（市村正親）の燕尾服を作ることになる。しかし、尾川が指定した生地は生産中止となっており、デッドストックの情報は錦が握っていた。思い悩む花梨をよそに、広は宿敵である錦に頭を下げ、協力を求めるのだった。